Adam Melchor - ADELAIDE(和訳)

ニュージャージー出身で、LAを拠点に活動するシンガーソングライターAdam Melchor(アダム・メルチョル)の「ADELAIDE」を和訳しました。この楽曲は2023年10月13日にリリースされた『FLUITLAND』の3曲目に収録されています。EPのタイトルは現在Adamが住んでいる通りの名前にちなんでいることをThe Daily Califolnianのインタビューの中で話しています。


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[Verse 1]
Adelaide
アデレード
First time in the continental 48*
初めてのアメリカで
Always dreamt of fireworks and big parades
花火と盛大なパレードをいつも夢見てた
Oh, Adelaide, come here
アデレード おいでよ

*the continental 48…アメリカ合衆国の大陸部を指す。アラスカとハワイを除くアメリカの州は現在48州であることにちなむ。

[Verse 2]
Adelaide
アデレード
When the hometown hero called you far too late
深夜 地元のヒーローがあなたに電話したとき
Said he fucked up and he made a grave mistake
彼はやらかした 大失敗したって言ってた
Oh, Adelaide, you're near
アデレード あなたは近くにいる

[Chorus]
There's a world outside your window
窓の外には世界があるよ
There's a world outside your door
扉の外にも世界があるよ
There's a place where only you know
あなただけが知っている場所があるよ
There's a way to ask for more*
まだ知らない世界があるよ
So, ask for more, Adеlaide*
ここから飛び出そうよ アデレード

*ask forについて、直訳は(…を求める)ですがここでは未知の世界に飛び出したり、未知のことに挑戦することを恐れないでほしいという意図であることから、まだ知らない世界がある、ここから飛び出そうと意訳しました。

[Verse 3]
Adelaide
アデレード
Hair as red as all the foxes on the glade
木陰にいるキツネたちと同じくらい赤い髪
Sunburnt kisses on your skin ain't far away
日焼けしたあなたの肌にも似ている
Oh, Adelaide, come here
アデレード おいでよ

[Chorus]
There's a world outside your window
窓の外には世界があるよ
There's a world outside your door
扉の外にも世界があるよ
There's a place where only you know
あなただけが知っている場所があるよ
There's a way to ask for more
まだ知らない世界があるよ
So, ask for more, Adеlaide
ここから飛び出そうよ アデレード

[Instrumental Break]
("Oh, Adelaide!")
アデレード
("Come on!")
ねえ!
("Get out of my way!")
どいて!
("Come on, get out of there!")
さあ そこから飛び出そうよ!
(Adelaide)
アデレード

[Chorus]
Oh, there's a world outside your window
窓の外には世界があるよ
There's a world outside your door
扉の外にも世界があるよ
There's a place where only you know (Only you know)
あなただけが知っている場所があるよ
There's a way to ask for more
まだ知らない世界があるよ
So, ask for more, Adelaide
ここから飛び出そうよ アデレード

[Outro]
Hmm-mm-mm
Adelaide

 

この曲のタイトルである「ADELAIDE」は人名を指すようです。楽曲を聴いているとき、ここでのアデレードが人名を指すのか地名を指すのかわかりませんでした。地名もあるようで、オーストラリア南部にある南オーストラリア州の州都もアデレードと呼ばれています。場所は下の地図のだいたいオレンジの点のあたりです。

EPリリースにあたり、Adamは自身のInstagramにEPに関するノートと収録曲のライナーノーツを公開しています。ADELAIDEについては以下のとおりです。

this song is living proof that playing music live in front of actual humans can help a production of a song. i uploaded a demo of this on my lullaby hotline, and when i went on my here goes nothing tour, this was the most requested song by far to play acoustically. Matt played the drums and I recorded this in my garage, trying to give a live feel which can be challenging for some times. this song is about not being afraid to go for it. there's a world outside ur window.

この曲は、ライブを通して人前で演奏することが楽曲制作を後押ししたいい見本です。この曲のデモを「lullaby hotline」にアップロードして『Here Goes Nothing! 』ツアーを開催しているとき、この曲はアコースティックで演奏してほしいというリクエストが一番多かったんです。ガレージでMattがドラムを叩いて、私はこの曲をレコーディングしました。この曲は、挑戦することを恐れないでってことを歌っています。窓の外には世界があるよ!

 
 
 
 
 
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ここでの「ADELAIDE」は、自分がかねてから挑戦したいと思っていることがあって、その挑戦に不安や迷いも感じている近しい人を指しているとも思えるし、同様の心情を抱く自分自身にも向けているとも解釈できます。私もAdamと同じように何かに挑戦したいと感じている友人の背中をそっと押したり、ときには自分自身の背中を自分で押してあげたいと思ってこの楽曲を和訳しました。

訳出の一部については、Kim Vaniaさんに相談してアドバイスをもらいました。この場を借りて改めてお礼を申し上げます。

「ADELAIDE」はリリースまでに3つのバージョンが公開されています。最初はTikTokのボイスメモ、続いてYouTubeのMelchor Lullaby Hotlineでのボイスメモ、そしてMelchor Lullaby Hotlineでのアコースティックバージョンの3つです。歌詞やメロディもそれぞれ少しずつ変更点があります。楽曲に興味を持たれた方は聴き比べてみるのも楽しいかもしれません。

・2022年6月13日、自身のTikTokアカウントにVoice Memo ver.をリリース

TikTok - Make Your Day

・2022年6月14日、自身のYouTubeチャンネルにVoice Memo ver.(Full size)を「Melchor Lullaby Hotline #71」としてリリース

Melchor Lullaby Hotline #71 - Adelaide (voice memo) - YouTube

・2023年1月12日、自身のYouTubeチャンネルにAccoustic ver.を「Melchor Lullaby Hotline #78」としてリリース

Melchor Lullaby Hotline #78 - adelaide (acoustic) - YouTube

・2023年10月13日、EP『FRUITLAND』の中で「ADELAIDE」をリリース