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向井慧「この前お正月のときかな、久しぶりに帰ったときにした話覚えてる?」

向井清史(父)「いやぁ、覚えてないなぁ」

慧「生きている世界が実数で、死んだ世界が虚数だって話。久しぶりに帰ってきた息子にする話じゃないよ、そんな難しい話」

清史「いやいやだから難しいというんじゃなくて。この宇宙というのが虚数の概念がないと表現できないということは、実の世界だけで成り立っているわけじゃないということだろ?ふふふ」

慧「ふふふ、難しい話してまた」

2023年12月9日放送 日本テレビGoogle Pixel presents ANOTHER SKY』10:28-11:11

ANOTHER SKY 12月9日(土)放送分 ゲスト:パンサー向井慧/長崎

 

TBSラジオ『バービーとおしんり研究所』、12月のマンスリーパートナーはハリセンボン近藤春菜さん。気ままに話すバービーさんの話を上手に聞き、ときにたしなめる様子がとてもおもしろいです。めちゃくちゃ聞き上手で細かなところを気持ちよく拾うところを本当に尊敬する。Amazon Musicで配信されている『バービーとはみ出しおしんり研究所』の中で春菜さんにつっこまれると気持ちがいい、嬉しいと番組の中で二週に渡り話すバービーさんの話題から。

バービー「ツッコまれると気持ちがいいっていう。これは人によるんでしょうか。どうですか?」

春菜「いやでも私も養成所に入るときはボケがやりたくて入ったのよ。だから普段はけっこう本当くだらないことを言ったりすんの。それをやっぱツッコんでもらえると嬉しいよね。なんか血が通った…みたいな」

バービー「あ~。生きた感覚がする」

春菜「そうそうそう。人とコミュニケーションっていうか、なんか聞いてくれてたとか、なんかそういうの嬉しいよね」

バービー「嬉しいですね」

春菜「私けっこうツッコミの人とかMCの人のことを割とやっぱ好きになっちゃうもんね」

バービー「自分がボケたりとかツッコまれたときに?あ~むっちゃわかります」

春菜「MCの人とかってさ、まあそれが仕事なんだけど、自分のことを見て「春菜どう?」とかさ、指してくれるときに(あたしがここにいるって分かってる…)みたいな。ふふふ」

バービー「ふふふ、いやそれは分かってるでしょ。来てるもん。ひな壇いるもん、だって。それは分かってますよ」

春菜「いや、こんないっぱいいる中で振ってくれるみたいなところとかでちょっときゅんとしたりとかするから、ツッコまれて嬉しいという気持ちは私すごいわかるから。だからなんかこう、ツッコミとして全てを拾いたいっていう気持ちがあるわけ」

バービー「あっなるほど、そっちに戻るんだ」

春菜「そう、そうそうそうそう」

バービー「ツッコんであげなきゃっていうか」

春菜「うんうんうん。そう、一人にさせたくないって」

2023年12月12日配信 Amazon Music『バービーとはみだしおしんり研究所』1:37-3:18

【Amazon独占配信】ツッコミに不可欠な愛とTBSのトイレ問題&『はみだしテレフォン』-バービーとおしんり研究所

 

能町「何かの実例とかサンプルとか、そういう立場で物を聞かれるのはあまりいい気分じゃないですし。」

森山「そうなんです。私もインタビューがそれほど得意じゃないのでよくやってしまった失敗なのですが、相手がちょうどいい答えをきっと持っているはずだと思ってする質問って大抵の場合相手にとっては的外れで、答えようのないものなんですよね。まさに「都合の良いサンプル」扱いしているわけで、そのことに気づかれると相手との最低限の信頼も損なわれてしまう。雑談したり、相手の負担にならない範囲でこちらの身の上を話したり、そういうプロセスのなかで私の側が何を聞き取るべきなのかを誠実に探っていくしかないんだと思います。うまくいくインタビューって。「答え」を手に入れた、というより、「聞くべきだと気づけていなかったことを聞けた」という感覚のものだと思います。」

森山至貴、能町みね子(2023)『慣れろ、おちょくれ、踏み外せ 性と身体をめぐるクィアな対話』朝日出版社,P31-32

慣れろ、おちょくれ、踏み外せ | 書籍 | 朝日出版社