風が吹いているだけ

2023年12月22日(金)

ヴィム・ヴェンダーズ『PERFECT DAYS』を観る。銭湯の待合室でヒラヤマが大相撲中継を観ていた。阿武咲関の取組だった。取組相手は誰か分からず。セリフが極力削がれた映画なだけあって、ヒラヤマとニコが車内でSpotifyについて話すところが浮いていた。

2023年12月24日(日)

かよさんの付き添いで新宿の京王百貨店に行く。一人店内をうろうろしていたら、少し前に職場を退職された方と偶然出くわす。私から声をかけると相手が「What a coincidence!」とリアクションされていた。私もそういう気の利いたフレーズがパッと言えるようになりたい。

2023年12月25日(月)

定期切れてるのにまた改札に入ってしまった!これはここ数ヶ月私が改札を抜けたあとに悔しさを味わっている瞬間のぼやきです。定期代で済ませたかったのに、片道分の交通費を実費で支払う悔しさったらない。が、今月は日付が変わってすぐに定期を購入できた。

帰宅後、アンさんから連絡があってキッチンへ。週末にアンさんが行かれた久保みねヒャダこじらせライブで購入されたステッカーを1枚もらう。どれも素敵で迷ったが、ずっちじ!(ずっと知人!の略、おそらくズッ友をもじったもの)というのをもらう。最近の近況について話して解散。

2023年12月26日(火)

最寄りのスーパーに私の好きなフルーツのど飴が数週間ずっと欠品している。レジ前のガムとか飴とかが陳列されている縦長の細い棚だけに展開されているのだけど、お店の人は誰も気づいていない。このスーパーのフルーツのど飴のPOSシステムは機能していない。

2023年12月30日(土)

午後から水星さんとカラオケ。カラオケのあとは水星さん宅にお邪魔することになっていた。手ぶらじゃいかんだろうと思って手土産に青果店でいちごを買う。いちごのパックを持ってレジに並んでいたら、レジの人から「いちごのお客様〜」と呼ばれた。服装などの外見的な特徴だったり、お次でお待ちのお客様〜とは言われたことがあるが、いちごのお客様とは言われたことがなかった。

カラオケはすごく楽しかった。水星さんとカラオケに行くときは、『東京ポッド許可局』での「東京ポッド許可局 年末年始だよ!カラオケジャパン」みたく、自分が歌いたい歌よりも、相手からいいチョイスしたねと思ってもらえるような曲だったり、二人で歌って楽しい曲をお互いに選曲していることがこれまでも多く、今日も終始そんな感じだった。

カラオケの最中、水星さんが言っていたことで印象的なことがいくつかあった。ひとつは私がNiziU「LOVE YOURSELF」を入れたときの「この曲はBメロがいい、ミイヒさんの声がいい」。もう一つは、私がBIM, VaVa「Fruit Juice」を入れたときの「BIMって(カラオケに入ってて)いいんだ」。

水星さんのおうちに移動。キーマカレーを一緒に作る。録画してもらっていたテレビ番組を見せてもらう。何かのタイミングで私がカトラリーのことをカラトリーって言い間違える。そのときにそのことを直接指摘せず、語気を変えることもなく、さらっとカトラリーと水星さんが示してくれた。なんて優しい訂正なんだ!と思った。

2023年12月31日(日)

ケトルでお湯を沸かすとき、ぬるま湯から始めた方がすぐに沸くって頭では分かってるのに、いつも真水から沸かそうとしてしまう。なんかそっちの方が水が澄んでる気がしちゃう。なんでなんだろう。カルキの量はどっちも同じだろうに。

朝、Maikaでアンさんへの贈り物を購入する。アンさんはたぶんプレゼントらしいプレゼントは必要ないと思っているはずだから、手頃で実用的なものを選ぶ。お店の方が私の顔を覚えてくださっているのを前回学んだので、今年もお世話になりました、いつもありがとうございます、良いお年をと伝えてお店をあとにする。

夕方からアンさんと一緒に豆乳鍋を食べながら紅白を観る。緊張しながらもいい雰囲気で進行される有吉さんの素敵さを二人で噛みしめる。紅白を見ているとき、私たちとは別のグループもいた。そのグループの誰かがKPOP男性グループの容姿に対して「女みたい」とか、ほかのKPOPグループのパフォーマンスでは「この人何人?」みたいなことを言っていて、うるせ〜と思った。酔っ払って横になって眠っている人の寝顔を撮っている人もいて、そういう乱暴な言動や行動がすごく苦手だと改めて思う。

2024年1月1日(月)

朝、なんか正月っぽい情報を浴びたいと思ってradikoで『森本毅郎・スタンバイ! 』を聴く。正月からやってるのかと驚く。森本さんはもちろんお休みで、『ふらっと』の都民ニュースのコーナーでよくお声を聞く清原正博さんが代役を務めていた。元日なので「みなさんいかがお過ごしでしょうか」という言い回しではなく、「みなさんいかがお目覚めでしょうか」と話し出していた。正月っぽい情報を浴びた!と嬉しく思う。

2024年1月5日(金)

QBハウスに行く。新年明けすぐの営業のためかお客さんが多い。ひらいめぐみさんの『転職ばっかりうまくなる』を読みながら自分の番を待つ。途中、店内に大好きなJessie Ware「Pearls」が流れた。嬉しくていてもたってもいられず。スニーカーの中で右足のつま先を上げたり下げたりした。裏材と中敷きの間がダンスフロア。

皮膚科に行く。1ヶ月前くらいから腰回りと尻、二の腕に慢性的な痒みが続いている。1ヶ月前に処方してもらった飲み薬と塗り薬を追加でもらうために患部の現状も確認してもらう。先生に腰回りと尻を見てもらうために、ぺろっとズボンをめくると「いいじゃん〜」と言われた。人に尻を見せて、「いいじゃん〜」って言われたの、初めてだと思う。

夜、硬水さんと電話。硬水さんは最近天才ピアニストのPodcastをこれでもかというほど聴いている。竹内さんの口癖も自分の中にインストールしていた。私は2023年に購入したもののうち、そうでもなかったものを話した。通話中、私が今日から使おうと思ってボディソープのフィルムを剥がしていると「これは何の音?」と聞かれたりする瞬間があった。察知が早いといつも思う。「これは何の音?」も少し竹内さんぽかった。

『令和ロマンのオールナイトニッポン』を聴いた。例えの手数が多くておもしろい。それと例示として取り上げる題材が同世代だな〜と感じることが多く(実際同世代なのだけど)そのことにいつも驚く。情報を獲得する場が物心ついたころからインターネット中心になっていて、スポーツ、芸能、漫画、アニメ、インターネットミームとかで見聞きしているものも近い感じがある。『とある科学の超電磁砲』とかはあと10歳以上年齢が上の芸人さんだったら、まずレールガンっていうアニメがありまして〜みたいな初手になるけど、そういうのがない。全部のジャンルがごったになっている感じ。同世代だ!と感じる。だけど、賞レースではそのごった煮で行くと審査員に「?」って思われるから自分たちが面白いと思っているものから普遍性とか大衆性を加味して譲歩しないといけないのだろうなとも思う。

2024年1月6日(土)

朝、かよさんを誘って荒汐部屋の稽古を見た。去年からずっと行きたいと思っていたが、見学できる日が平日だけだったりしてなかなかチャンスがなかった。部屋での稽古というのももちろんあるかもしれないが、若元春関と若隆景関は膝や腰に目立ったテーピングもなくてまず安心した。

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午後、ポレポレ東中野で水星さんと待ち合わせをして杉田協士監督の『彼方のうた』を観る。階段の踊り場で読書して待っていると水星さんがタモリ倶楽部のゲストみたいにぬるっと視界の端から登場したので、それなら私もと思い、タモリさんみたいにぬるっと迎え入れた。

杉田監督の映画は、車窓から窓の風景を眺めているときの感覚と少し似ている。もともとは景色を見ていたはずなのに不意に反射する自分の姿に目がいったり、視線を景色に戻したり、改めて自分の顔をまじまじと見たり。視線を向けているはずなのに、ともすれば視覚的な情報が一切入っておらず頭の中で映像がトリガーになって自分のことを考えたりしてしまう。顔の向きこそ変わっていないが、視線やピントなど意識に可動性や可変性がある。カメラが大きな変化があるものだけを捉えるつもりがないとはっきりしている点も好きなのかもしれない。一つのシーンをじっくりと映すことで登場人物に対しての自分の意識が複層的になるし、先ほどのピントの話も相まってそこに自分を投影できるような間隙がある。

映画の影響を受けてオムレツを食べて解散。帰り道に劇中で歌われていたはしだのりひことシューベルツ「風」を聴く。歌詞が好きだ。

何かを求めて振り返っても
そこにはただ風が吹いているだけ

はしだのりひことシューベルツ - 風)

はしだのりひことシューベルツ - 風 - YouTube

2024年1月7日(日)

浅煎りのコーヒーを飲んで、よっしゃ、飲みたいコーヒーを飲んだぞと満足できていることがほぼない。コメダの豆菓子みたく、深煎りのコーヒーを頼んだらエスプレッソくらいの小さいカップに浅煎りのコーヒーが提供されるくらいで私はちょうどいい。

人が並んで歩けないくらいの狭い歩道で、かつガードレールの隙間がほとんどない、一度その歩道に入ってしまうと抜けるためにガードレールを大股で跨って出なくちゃいけないような道を歩くとき、私は向い側からこちらへ向かってくる人が見えたらすぐさま車道に出ていることにはたと気づく。

2024年1月8日(月)

『パンサー向井の#ふらっと』を聴く。番組内で紹介されるサプリ一望百景のCMが玉袋筋太郎さんと白井京子さんに変わっていた。以前は毒蝮三太夫さんがされていたCM。玉袋さんは50代でまむしさんは80代なので2回り以上も下へターゲットを広げたいのだなと思った。CMの最後に、サプリの初回購入時の値段がビール一杯分より安いことを玉袋さんが補足されていた。普段居酒屋でお酒を飲む人の金銭価格を利用して、その金額分の関心を商品に向けるというアプローチしていてうまいと思った。改めて商品の価格について考える刺激やきっかけを聴き手に与えていた。

2024年1月10日(水)

錦鯉のお二人の苗字が長谷川と渡辺なの絶妙だよな〜とふいに思う。

風呂上がりの保湿用クリームを買うために、家から少し離れたドラッグストアへ駅前でレンタサイクルを借りて向かう。目的のものを購入してシェアハウスの近くのポートで返そうと家の前まで来たら、シェアハウス周辺のポートはどこも自転車が満車。一番近い返却可能なポートは、もともと自転車を借りた駅前のところだけだった。これからまたこの道を戻るのか…と思いながら向かう駅前までほどやるせないものはなかなかない。シェアハウスから駅前に向かう途中、住人の方に何人か会って恥ずかしかった。

Paul Russellが自身のInstagramTikTokのアカウントで昨年末からteasingしている新曲のサンプリング元がサカナクションの「忘れられないの」だと今日になってやっと気づく。昨年スマッシュヒットした「Lil Boo Thang」は、The Emotionsの「Best of My Love」をサンプリングしていてこちらも話題になった。今回はリリース後に日本のラジオでもより話題を集めそうだと想像する。

 
 
 
 
 
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