私たちはあなたと私

2023年7月29日(土)

水星さんと車を借りて檜原村へドライブする。事前に往路復路でそれぞれ夏のドライブで聴きたい曲をプレイリストにまとめて車内で流した。Enjoy Music Club、Hey!Say!JUMP、花澤香菜などいくつかのアーティストが被り、いくつかのアーティストが被りかけた。

私も水星さんもSexyZoneが好きで、道中で最新アルバム『ChapterⅡ』の話題に。どうでしたかと水星さんから尋ねられ、アルバムの内容をいまいちだと感じていたのに、いまいちというのは少し言葉が強いかもしれないと思って、咄嗟によかったですとでまかせを言ってしまった。水星さんは、過去のオリジナルアルバムと比べると充実したものではなかったこと、ファンだからといってすべての作品を全面肯定する必要はないことを話されていた。私も…本当に…そう思います…と心を開きながら、言い出したポジションから少しずつ水星さんの考える位置へ移動するような話し方をしてしまった。反省。

水星さんが虫に優しかったのが強く記憶に残っている。払沢(ほっさわ)の滝へ向かう道中でみみずを見つけたときは木の棒を使って通り道から移動させ、車内に虫が入り込んでいることに気づいたときはその虫を逃がそうとしていた。

道中の運転で不安なこともあったが、この右折怖いですねとか、どこに駐車場があるんですかね、と気がかりなことを口に出して受け取ってくれる人がいることにありがたみを感じた。

 

2023年7月30日(日)

大久保佳代子まるごとバナナが、食べきれない』を読む。ご家族と光浦さんについて書いているところがお気に入り。

老いた両親を喜ばせたくて、帰省するときは数日前からお土産を選ぶ。離れて暮らしているからこそ、貴重な数日を特別なものにしたくて。「これもいいな」「あれもいいな」「それも持って行ってあげよう」ってウキウキしながら。

でも、実際に帰ると食卓は全く盛り上がらないし、目の前に広がるのはビックリするくらい、昔と変わらぬいつもの光景で。

父は喋らない、母は文句ばっか言ってる、兄は仕事のストレスで愚痴っぽくなってる……。で、そこで「ああ、そうだったわ」って、「大久保家はこうだったわ」って、急に我に返るんだよね(笑)。

大久保佳代子まるごとバナナが、食べきれない』

そもそも私、感情が表に出ない、伝わりにくいタイプなんですよ、また、距離が近い相手には素直になれない傾向があって。昔は家族に対しても感謝の気持ちを上手く伝えることができなかった。

でも、やっぱり親が病気を患ったりすると思うわけですよ。両親もずっと元気なわけじゃない。これが当たり前じゃない、後悔はしたくないなと。

だからこそ、今では親からの「仕送りありがとう」の言葉にも「今まで私にかけてくれたお金を返しているだけだから」と言えるようになったり。なかなか会いにいけないから頻繁に物を送ったりね。例えば、父の大好物の落花生とか。

さらには親に気を遣わせないために「千葉の大学の同級生が落花生を作っていて、安く買えるから」なんて嘘までついて。いい娘でしょ~。

大久保佳代子まるごとバナナが、食べきれない』

人付き合いが不器用な光浦さんは「これ買ってきたから一緒に食べよう」と食べ物でコミュニケーションを試みることがたまにある。

そして、それが饅頭や大福のときは、なぜか皮だけ食べて、中身のあんこを私に渡す。「大久保さん、あんこ好きだったよね」と。

そんなこと言った覚えはないんだけど、本当は人のあんこをもらうほど好きじゃないけど。

それでも私はきっと、差し出されたらこれからも受け取っちゃうだろうな。光浦さんのあんこだけは。

大久保佳代子まるごとバナナが、食べきれない』

www.shueisha.co.jp

 

2023年7月31日(月)

『Ted Lasso』で特に好きな楽曲が二つある。一つはRick AstleyNever Gonna Give You Up、もう一つはMolly DrakeのI Remember。どちらもシーズン2 エピソード10「No Weddings and a Funeral」で使用された楽曲。前者はエピソード中にたっぷり使用され、後者はエンドクレジットで流れた。

Molly Drakeはイングランド中部・ウォリックシャー出身の詩人・アーティスト。この曲で歌われていることは、誰かと同じ場所にいて、同じ景色を見ていたとしても、私とあなたではそれぞれに異なる視点・感じ方を持っており、私たちはそれぞれ個人だということを歌っていると解釈している。そのことに対する嬉しさやもの悲しさが一緒くたになっていて、のびのびとした気持ちになることもあればいかんともしがたい...という気持ちにもなる不思議な曲。

歌詞を読んでいくと、1番は小さな宿、2番は夏の草原や小川、3番はスペインの市場がそれぞれ舞台になっている。この曲の「私」はそれぞれの場面で火の明かり、柳の木、オレンジを覚えているのに対し、「あなた」は煙、ブヨ、埃を覚えているという差異を歌詞にしている。その違いが嬉しい・悲しいのどちらか一方に割り切れるわけはなく、違うんだっていうことが歌われているところが好きなんだと思う。中でも最後の歌詞が特に大好き。

youtu.be

The autumn leaves are tumbling down and winter's almost here
紅葉は散ってしまって、冬はもうすぐそこまで来ている
But through the spring and summertime we laughed away the year
しかし、春から夏にかけて私たちはその年を笑って過ごした
And now we can be grateful for the gift of memory
そして今、私たちは記憶という贈り物をありがたく感じる
For I remember having fun
だって私は楽しかったことを覚えているから
Two happy hearts that beat as one
二つの幸せな心が一つとなって鼓動し
When I had thought that we were "we"
私が私たちは「私たち」だと思っていたとき、
But we were "you and me"
私たちは「あなたと私」だったんだ

Molly Drake - I Remember

 

2023年8月1日(火)

出勤。通勤電車の中でDuolingoをする。母と一緒に語学勉強をしようと思い、先月から有料サービスである、ファミリープランに加入した。ファミリープランには最大6名が参加できるため、Twitterで一緒に参加してくれる人を募集。母、友人1名、呼びかけきっかけで参加してくださった方2名、パートナー、私の6人体制となった。有料会員になったことをきっかけに英語以外の言語も勉強しようと思い、韓国語と中国語も毎日少しずつ(15分/1言語くらい)勉強している。一応、自分が仕切り役という意識もある。今日1回でもレッスンをしたかどうかがファミリーメンバー同士は確認できるため、22時くらいに今日分の学習をしていない人がいたら、「つつく」という相手へ学習を促すというという機能がある。鬱陶しいかもしれないが、一応気づいたときにはつつくもやってみている。相手にどんな通知がいくのかはわからない。

 

2023年8月2日(水)

在宅。始業前にミスドへ立ち寄り、生フレンチクルーラーを買って家で食べる。食感はこれまで食べてきたフレンチクルーラーとは違っていた。おいしかった。そのあと、一緒に買ったチョコファッションとハニーチュロを食べたら、定番の2つの方がよりおいしく感じてしまった。オープンしてから間もない時間帯に購入したドーナツを、時間をあけずにに食べたので、そもそも比較的出来立てだったのもあるかもしれない。でもそれ以上に自分はミスドに目新しさ(生フレンチクルーラー)よりも安心(チョコファッションとハニーチュロ)を求めているのだという気づきになった。

そもそも生フレンチクルーラーは新商品だけどエピソード0みたいなバージョン違いみたいな商品とも言える。うんと目新しいわけでもない。6月に発売された白いポンデリングを食べたときにもこの心境になった。

『俺のメモ帳! on tuesday』と火曜『パンサー向井の#ふらっと』を仕事中に聴いた。『俺のメモ帳』は、ロバート秋山さん冒頭から赤ちゃんの笑い方をしつこく、本当にしつこく真似していた。笑い出しの息の弾け方が赤ちゃんのそれとよく似ていて笑った。『ふらっと』のメールテーマはジモレジェ(地元のレジェンド)。8時台最後のメールがかなり気合が入っていておもしろかった。

向井「ラジオネーム、パパはパパンダさんから頂きました。向井さん、田中さん、おはようございます」
田中「おはようございます」
向井「自分の住む地区には、昔、手鼻(紙を使わず手で直接鼻をかむこと)が上手なおじさんがいたそうです」
田中「ほう」
向井「手鼻がうまいとはどういうことかと聞くと、ビーッビーッと片手で鼻をかみ、即座に手を地面に向かって振ると、その手には少しも鼻水がついていなかった。お酒を飲んでいるときなどにその方の話が出ると必ず手鼻がうまいという話になります。一度見てみたかったものです」
田中「なんですか、それ」
向井「決してね、気持ちのいいメールではないですが。でもジモレジェなので。手鼻がすごいうまいという。やっぱこれは面白いですよ」
田中「おかしい。面白いです」
向井「(鼻水が)一つもついていないんです、手を振った時には。嘘だろっていうくらい」
田中「そうですね」
向井「そりゃだってちょっとでも湿ってたりしたら見えるじゃないですか。でもこのジモレジェの手を見たら、もうカラッカラ」
田中「何言ってるんですか?向井さん」
(2023年8月1日放送 TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』より)

それから『ふらっと』で局所的に好きなのが、「ふらっとポスト」という日本香堂提供コーナーでの向井さんの原稿読み。「ふらっとポスト」では、今日が何の日か、これからどんな季節か訪れるかなどを日本香堂の商品に絡めて説明する、教養とPRが混ざったコーナーだと思う。そのコーナー終盤に向井さんが必ず語尾を「〜ですね」という部分がある。その「ね」置き方が地のおしゃべりではないような、ぐぐっと留めるような「ね」だと感じる。その瞬間が来そうなことが予期されるとつい耳をそばだててしまう。

ほかにも、『荻上チキ・session』はぴねすくらぶラジオショッピングでのコーナーでも局所的に好きなところがある。それは販売員の若松さんが商品を説明するときに「これは〜」とリズムを整えるところ。これもきたぞ!といつも思う。

Yo-Seaさんの新曲「Moonlight」も繰り返し聴いた。Yo-Seaさんは8月30日に1stアルバム『Sea of Love』をリリース予定。すごく楽しみ。トラックリストがまだ発表されていないため、既発シングルのほかにどんな曲が収録されるのか気になる。もしもtofubeatsさんの客演曲があったら嬉しい。お二人の対照的なボーカルが混ざって素敵な曲になると思う。

とにかくサラダを食べたい。そういう気持ちがしばしば湧き上がる。在宅での仕事が余裕を持って終わったので、キッチンでサラダを作る。レタス、きゅうり、おくら、冷凍ブロッコリー、プチトマト、コーン、蒸しサラダ豆をタッパー2つに分け、二食分作る。サラダを一食で食べ切ってしまうのは割高。すぐ食べる方にアボカド、絹どうふ、納豆を加えて、コブサラダドレッシングをかけて食べる。サラダボウル専門店WithGreenみたく、タッパーに詰めた食材たちを振ってドレッシングをなじませる。自分の知らない食材をサラダにして食べてみたい。

明治ブルガリアヨーグルトの4個パックでは「爽やか青りんごミックス」が一番好き。同シリーズの商品と比べて、地のヨーグルトが抜群においしいと思う。果肉のりんごとパインアップルから溶け出したものと、果汁のりんご、パインアップル、レモンがヨーグルトに混じって、たとえスプーンで果肉を掬えなかったとしてもヨーグルトだけでフルーツの風味が堪能できて、嬉しい気持ちになる。あまりに美味しいのでお腹が空いているときに食べ始めると2〜4個食べてしまう。ミニパックの意味がない。

仕事終わりに運動。ラジオ体操とトレーニングをする。7月20日から6時半からのラジオ体操は『夏季巡回ラジオ体操・みんなの体操会』として、全国各地の会場から生中継で放送している。今日の会場は富山県・滑川(なめりかわ)市の滑川市スポーツ・健康の森公園陸上競技場。

鈴木大輔「全国のみなさん、会場のみなさん、海外でラジオをお聴きのみなさん、おはようございます。8月2日水曜日、今朝の夏季巡回ラジオ体操・みんなの体操会は富山県滑川市から、ピアノ・能條貴大、体操・鈴木大輔でお伝えします。滑川市雄大北アルプス立山連峰の大パノラマを背景に、富山湾に面し、沖合には神秘の光を放つホタルイカが生息しています。その群遊海面は、特別天然記念物に指定されています。また、古くは旧北陸街道の宿場町として栄え、今年市制施行70周年を迎えました。会場の滑川市スポーツ・健康の森公園陸上競技場、朝から多くのみなさんがお集まりです。それでは元気にラジオ体操のうたから始めましょう」
(2023年8月2日放送 NHKラジオ第1『ラジオ体操 夏季巡回ラジオ体操 富山県滑川市』)

『夏季巡回ラジオ体操・みんなの体操会』では、ラジオ体操第一のときに「両肩に手をつけてから両腕を上に伸ばす」体操のときに限り、会場の人たちが「いち、に、さん、し…」と声を出す部分がある。私が小学生のときからこの慣習はあったが、いつからか体操の方がこの運動が終わったあとに「(会場名)のみなさん、ありがとうございました」と一言添えるようになっている。また、この日のラジオ体操第二では終盤の両足跳びのところで鈴木さんがジャンプに合わせて「と〜や〜ま〜、と〜や〜ま〜」と言っていた。昨日一昨日の放送では言っていなかったのでアドリブだと思われる。

12km走る。走りながら、『荻上チキ・session』月曜日の特集「『Z世代から見るアメリカのいま』三牧聖子(同志社大学大学院准教授)×竹田ダニエル×荻上チキ×南部広美」を聴く。どこの政党がよりマシであるかを考えるよりも、実現したい政策・目指したい社会をベースに政治について考えることがより大切だなあと思う。