聞きかじり見かじり読みかじり

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 ヨンジ「むやみに同情できない。知らないから。」

(キム・ボラ『はちどり』より)

 

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 人によって大事なものが違うから、戦場も違う。だから、みんなどこかで戦ってるんだってことを理解しながら、おたがいの物語はシェアするけど、価値観のインフルエンスは強制しない。そうやってみんなと接していくのがビッグラブなんだよね。

 しっくりこない常識を武器にしてる人たちには笑いながら中指立てて、自分のことを、自分がいちばん信じてあげて。そうやってめぐり合えた最高をこれからもシェアハピして生きていこ!一緒に病んで、一緒に戦おう。ウチらずっと戦友だよ。

(kemio『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』より)

 

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絵本作家・やぎゅうげんいちろうさんについて。

 ヨシタケ「この本書かれたやぎゅうげんいちろうさんという方は、すごくあの、からだに関する絵本を書かれている方なんですけど、すごく語り口が優しいんですね。で、偉ぶってないで子どもの側に降りてきてくれて。その、『僕も詳しいことよくわかんないんだけど、なんかおもしろそうじゃない?』ってことを語りかけてくれるんですね。僕が子どもの頃読んでて、すごく『あ、このおじさんうそをついてないな』っていうか。すごくこう自分にとってこう一番信用できる大人なイメージがあったんですよね。こう、あざとさがないというか。自分たちと一緒に興味の入り口をきれいに示してくれるっていう、一緒におもしろがってみようっていうことを語りかけてくれるっていう。で、やっぱりそれがすごく読んでて気持ちよくて、よく読んでたので、やっぱり絵本を作るときにそういう当時の自分みたいに信用してもらえる、『このおじさんの言うことだったら次のページめくってあげてもいいかもな』って思ってもらえるような、そういう、こう、語り口、気持ちみたいなものを、あの、本の中に入れたいなってすごく思いますね。」

(2020年7月31日放送「あさイチ プレミアムトーク ゲスト:ヨシタケシンスケ」より)

 

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 女性や性的マイノリティの権利拡大を求めてSNSでは、特にツイッターではジェンダーに関した炎上が頻繁に起きていた。男女平等でないいまの社会を象徴するような出来事を取り上げて、拡散して、多くのひとたちがそのニュースを批判して改善を求める。男女で待遇がちがったり、一方的に「女性らしさ」を求められたり、性差を広げるようなことばやモノに対して。特に女性差別をなくしたくて叫ぶその声をでも、理解できないひとも多くいる。いままであたりまえとしてきたことが否定されて、あたりまえに生きてきた自分が否定されたと感じるひとも多くいる。

 ひとのことを個人じゃなくて性別とか国籍とかそういう属性でしか見ていないような出来事に対して炎上が起こるのは当然だし、見てるとしんどくなることもあるけど、起きた方がいいと七森は思う。

(大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』より)