お久しぶりですだね

2023年5月14日(日)

昼ごはんを作ろうとキッチンへ行くと、マバさんが先に台所でご飯を作っておられた。マバさんのことははたぶん日記に初めて書くと思う。マバさんはシェアハウスで唯一お部屋に遊びにいったことがある方で、ベッドの横にはベッドと同じくらいのサイズのマリンバがあった。

これまで書いた覚えがあるのは、アンさん、コヒさん、ノボルさん、そしてPodcastで紹介した会うたびに挨拶をしてくださるヤホさん、そしてマバさん。シェアハウスですれ違ったりしたときに世間話が気軽にできる人たちはそれほど多くないが、その中でも特に気兼ねなくおしゃべりができる人たちを日記に書いている。それぞれのお名前は、実際に呼んでいるものからアレンジを入れている。

マバさんは3月からケトジェニックダイエット、ファスティングなどを複合的に取り入れながら、体重と体脂肪率を落としているらしい。3月からの2ヶ月で体重10kg減、体脂肪6%減を達成したらしく、脂肪が薄くなった腹部を触らせてくれた。その後は、食事内容やタイミングや栄養について話を聞いたが、初めて耳にする単語が多くて相槌するのが精一杯だった。

 

午後から大相撲観戦のために両国国技館へ行く。両国国技館には展示スペースがあって、東京での場所中は企画展を開催している。今やっているのは「すみだと大相撲」展。回向院の境内にあった初代国技館、蔵前にあった2代目国技館、そして現在の両国国技館の模型がそれぞれ置かれていて、まじまじと見入った。解説が少なかったのでもっとそれぞれの建物の詳細を知りたかった。

座席は2階の東側の席。幕下上位から観戦。楽しく観戦していると、私の左隣に二人組のお客さんが座られた。訪日観光客の方のようで、土俵で現在行われていることやルールについて質問された。初めはうまく返答できないかもしれないと緊張した。土俵・国技館の作り、場内アナウンスや呼出・行司の方が話されていること、懸賞金、相撲のルールや所作について、説明できた。隣席の方たちも楽しまれていたようでほっとした。

翔猿関はときどき取り組み前に土俵に大量の塩を撒くことがあることを伝えると、レブロン・ジェームズと同じだと、Google検索でGIFを見せて教えてくれた。(これは後に照強関と勘違いしていたことに気づく)その上手な返答がすごくおもしろかった。和気藹々と話していたら、右隣に座っておられた訪日観光客の方も相撲のルールや、今土俵にいるのは誰ですかと質問される。たっぷり解説をしながら相撲観戦をした。家でテレビを見るのとはまた異なる臨場感で楽しかった。

 

2023年5月15日(月)

仕事終わりに走る。玄関を出たところで怪我をしないように膝をぐるぐると回していたら、アンさんが外から帰ってこられる。挨拶。アンさんは駅前にあるスポーツジムで水泳をされてその帰りらしい。ジムの同伴割引があるから、もし興味があったら今度一緒にジムに行こうと誘われる。嬉しかった。転職活動中の息抜きになっているらしい。私も残業しても走ったりしたいのは、ぐるぐるした頭を一時的にすっきりさせたいというのが大きな動機の一つになっている。「またキッチンで」と声がけをして別れる。

走っているときに聴いた『又吉・児玉・向井のあとは寝るだけの時間』がおもしろくて嬉しかった。あと寝るは毎週、おもしろくて嬉しいという気持ちになる。今週は特に向井さんのお話がおもしろかった。数年ぶりにあった女性との距離感を忘れてしまって、「お久しぶりですだね」という特異な言葉を使ってしまったこと、その後も向井さんがいい格好をしようとして変な方向に背伸びしていく様子が愛おしかった。

 

2023年5月16日(火)

仕事終わりに走る。走り終わったあとに、スーパーでパイナップルとヨーグルトを買って歩いて帰る。シェアハウスの玄関にあともう20mほどで到着するところで、シェアハウスを起点に、同じく20mほど離れた反対側のところから、コヒさんがこちらへ向かってくるのが分かる。たぶん仕事終わりのよう。こんばんは、お疲れ様です、と声をかける。涼しくなってきた時間に私がえらく短いハーパンを履いていたのが不思議だったのか、「涼しそうな格好してるね」と声をかけられたので、「走ってたんです」と伝える。一緒に帰宅。玄関のところで、コヒさんから「これからカプチーノ作るんだけどよかったら飲む?」と尋ねられる。誰かから淹れてもらうカプチーノはいつだって飲みたい。即諾する。外履きから上履きに履き替えるときに、コヒさんの顔が少し疲れているように見えた。「お疲れじゃないですか?」と尋ねると、疲れているのを言い当てられたことに驚いたようだった。さっきまでの疲れた様子から一転して「いや〜わかる?」「いや〜そうか〜」と少し顔が綻んでいた。ランニングウェアから着替えて、1階のキッチンでコヒさんが淹れてくれたカプチーノを飲む。

2階のキッチンでスーパーで買ったパイナップルを切る。しばらくするとコヒさんが夜ごはんのために2階のキッチンへ。コヒさんはこれまでにパイナップルを切っているところを見たことがないらしい。そういうことならと切り方や可食部、芯の部分を説明しながらパイナップルを切り落としていく。パイナップル解体ショー。自分が最近買い出したパイナップルは1玉300円〜350円くらいで販売していて、皮も比較的柔らかく切りやすい。実際にコヒさんにも少し切ってもらったら想像よりも包丁がスムーズに入って驚いていた。先ほどカプチーノをいただいたので晩ごはんの前後にどうぞとパイナップルをお裾分けする。中心の白っぽい芯もお好きとのことだったので、その部分もスティック状にしてあげたら喜んでくれた。