【雑記】解釈違いの会釈

 1/18(土)、自転車に乗っているときに対向車とお見合いになってしまうと、会釈を必要以上にしてしまう。それはときに臨機応変に対応できなかった自分の行為に対するお詫びの会釈であり、ときに相手のきびきびとした対応に対するお礼の会釈でもある。少なくとも僕はそういう気持ちで会釈をしている。でも対向車の人はそれを訝しいまなざしで通り過ぎることが少なくない。知り合いかと思ったけど知り合いでもなんでもないこの人はなんだという表情で見られているような気がする。こちらの当事者間での行為に対する会釈と、あちらの会釈に対する解釈がちぐはぐでどうしたらいいんだろうと瞬間的なことをくどくどと考えてしまう。

 楽曲を金曜日にリリースするアーティストが日本でも少しずつ出てきているように思う。ちょうど去年の今くらいの時期、宇多田ヒカルさんが「Face My Fears」(2019年1月18日金曜日)をリリースしたのが印象深い。さらにきゃりーぱみゅぱみゅさんが「きみがいいねくれたら」(2019年5月10日金曜日)を、Perfumeが「再生」(2019年11月29日金曜日)を、嵐が「A-RA-SHI:Reborn」(2019年12月20日金曜日)を、Chelmicoが「Easy Breezy」(2020年1月17日金曜日)をそれぞれリリースしている。洋楽アーティストは金曜日リリースが一般的だというのはなんとなく感じていたけどあんまりその意味については考えたことがなかった。ので調べてみる。少し古いものだけど、Real SoundやWiredの記事が見つかったので読んでなんとなく理解する。たしかに、週末新譜がじっくり聴けるのは嬉しい。それに、金曜に変わる木曜深夜にリリースを待って夜更かししても、まあ、あと一日出勤すればいいだけだしと夜更かしに強気になれる。ふと、今回例に挙げたアーティストは自分たちの音楽を国内だけにとどまらず、世界の人たちへ向けても広く届けようという意志を感じるアーティストだなと思った。実際そういう取り組みがグローバルのプレイリストに追加されやすくなるのもあるのかもしれない。が、これはあくまで自分の憶測。

 日本で言えば、フィジカルを重視するのであれば、水曜リリースが現在も主流で、それは主にオリコンのウィークリーチャートを意識してのことだし、火曜リリースはオリコンの中でも特にデイリーチャートを手堅く狙ってのリリースだということはなんとなく知っている。なんとなく知っていることと、なんとなく知らないことを改めて考えるのを続けたい

 

 1/19(日)、4時半起床。今朝の夢は自分の祖母に対する正義を兄たちに振りかざす夢だった。一方的な荒い正義感でものを言っている夢の中の自分を振り返り、苦い気持ちになりながら朝の支度をする。

 ニッポン放送伊藤沙莉オールナイトニッポン0(ZERO)』を聴く。冒頭の自己紹介で自身のことを「俳優」って言ってるのに、ラジオディレクターさんが作ったメールテーマの一つが「女優」だったのにもやもやする。伊藤さんの言葉選びを尊重してほしいと思う。

 伊藤「えーと、まず、自己紹介として。えー、俳優をやらせていただております。えー、基本的にはお芝居、をやっていましてですね。一応、9歳からやらせていただいてまして、子役出身で。なんだかんだ今の今まで頑張ってやってきました。」

 伊藤「今回のメールテーマは”女優のイメージ”。女優、それは美しく気高き生き物。女優、それはあまたの役を身にまとった生き物。女優、それはまだまだ謎に満ちた生き物。今回はそんな女優に対するイメージをリスナーから募集しました。それが果たして事実なのかただの偏見なのか、私も一応女優としてやらせていただいているので、私伊藤沙莉が責任を持ってジャッジをしていきます。よろしくお願いします。」

 伊藤「女優といえばね、誰を思い浮かべる?やっぱ、私は永久に樹木希林さん、かなあ、と思いますけどね。なんか女優って言う。そう、なんか、私も、もともと自分のことを女優っていうっていうのが、ちょっと、なんていうのかな、ちょっと恥ずかしいというか、恥ずかしいってわけじゃないんだけど、なんかこう、いいのかなみたいなのがすごいあって。だけどなんかね、あの『万引き家族』で、あの私、松岡茉優っていう友達がいるんですけど、松岡茉優があの樹木希林さんと、あの、ご一緒させていただいたときに、あ、なんかこれは女優だ、って。松岡もけっこう女優っていうのに、こうちょっと抵抗があるタイプだったんですけど、そこからなんか女優っていうの恥ずかしくっていうか、抵抗なくなったみたいな、言ってから、やっぱかっこいい女優をみるとね、女優って言いたいなってなってくるんでしょうね。そういうの、そういうのがね、みんなにも伝わるといいですけど。あ、ちょっと脱線してた、あ、脱線しちゃった!」

2020年1月18日放送 ニッポン放送伊藤沙莉オールナイトニッポン0』より

 仕事終わりにイオンシネマクリントンイーストウッド『リチャード・ジュエル』を観る。こないだに続き、また自分が予約している席に誰かが座っていた。今度はカップルだった。また指摘できずに違う席に座る。10人くらいしかいない劇場で悔しい気持ちになる。映画はと言うと、自分がまさに今観たいと思うような、とても自分にとって大切な作品だった。

 映像では、爆破テロが起こったときにカメラの画角がやや下からの撮り方に切り替わったのが印象的だった。俯瞰でも、同じ目の高さでもなく、下から撮ることによって鑑賞者が楽しいひとときから一変して全容がつかめない恐ろしい事件に巻き込まれてしまった当事者であるかのような感覚になった。

 帰り道に映画にも出てくるスニッカーズをつい買ってしまう。スニッカーズは概念としては好きなのだけど、いつ食べても甘くて濃いので最後までおいしく食べることができない。だけどなんかスニッカーズを買うという行為が好きでたまに買ってしまう。ぶっている。

 

 1/20(月)、6時半起床。今日は夜、K野さんとうちでご飯を食べる予定。キーマカレーを前日までに仕込んでおこうと思っていたのに支度ができていない。加えて部屋の掃除もできてない。あまり時間がなかったので帰宅してからの自分に託すことにする。仕事に着ていくシャツの予備がないので、洗濯機を回す。

 帰り際、呼び止められてちょっと残業。夕方カレーの材料を調達して帰宅。部屋をとりあえず掃除する。ゴミ出しをして一息ついたところで、K野さん到着。掃除、なんとか間に合う。キーマカレーの準備に取り掛かる。この日のカレーは、合挽きひき肉、にんじん、玉ねぎ、ピーマン、生姜、カットトマトで作る。

 あとはひと煮込みするだけというところで、買い物するときに使ったレンタサイクルのかごに弁当袋を忘れて帰ったことに気づく。K野さんに家の留守番を任せて、近所のレンタサイクルのポートへ。幸い弁当箱は残っていて、この日職場に持っていき食べきれなかったきこりの切株も袋の中に残っていた。家に帰って容器を洗おうとしたところで、箸入れの中に箸がないことに気づく。無意識で箸を取り出したかと思ってあたりを見回してもその形跡はない。どうやら箸だけ盗まれてしまったよう。その箸は白い箸で、最近は洗っても落ちない箸先の着色が気になっていたので、買い替えどきだったんだと解釈することにする。キーマカレーとあわせて、ゆで卵とブロッコリー柚子大根を食べる。ごはんを食べる間は、K野さんの最近仕事中に仕事以外で意識して取り組んでいることを聞いた。

 

 1/21(火)、6時起床。朝起きたら、こないだとは違うあごのところににきびができていた。

 帰宅後、ラジオ体操と筋トレをして近所を走る。年始に実家で走った時、膝が痛かったのでひょっとしたらもう長距離は走れないかもなと走る前から暗い気持ちになる。ここのところずっとそれが気がかりで走るのがちょっと怖かった。それでも一縷の望みを抱いていて、年始にそれまで履いていた無印のシューズからアシックスのシューズに買い換えた。厚めのソールを重視した。この日は6kmくらい走る。距離が短かったこともあってか、膝は痛まず愁眉を開く。ランニング後半ではフォームが安定したときの感覚が久しぶりにあって嬉しかった。帰ってすぐ玄関の戸棚にしまってあるエアーサロンパスを関節にをふきつける。寝巻きにLoyle Carnerくんのパーカーを着て寝る。

 

 1/22(水)昨日の夜、調子に乗ってLoyle Carnerくんのパーカーのフードを被って寝たら、朝整髪するとき、パーカー内側から抜け落ち髪に付着したらしい黒い繊維が手にびっちりついて落ち込む。

 夜、無印良品のネットストアを閲覧する。長いこと使えなかったネットストアの復旧に喜ぶ。ケン・ローチ『家族を想うとき』を観ると、いろんなことがしょうがないと思ってしまう。こないだ帰省したときに気になっていた、タオルとピーラーとふきんを実家に送ろうと思ったが、在庫がある想定でカートに入れたタオルとピーラーの在庫がないと注文確定前に足止めをくらい諦める。浴室前の脱衣所にあるフットペダル式のゴミ箱が壊れていたのもずっと気になっていたのを思い出してあたらしいものを注文して土曜午前に届くよう送る。

 テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』を観る。小林直己さんゲスト回。笑わないことが素でいられることに気づいた瞬間についての書き起こし。

 小林「(笑わないこと決めてから)最初は自分も苦しくて。でも、それをひとつ自分で決めごととしてやっていくうちに、まあ半年一年と経っていくうちに、なんか自分が急に楽になった瞬間があったんですよ。あれ?みたいな。ああ、そっか、もしかしたら(笑わない)こっちの方が素なのかもしれないっていう。」

2020年1月18日放送 テレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』より

 寝る前に『テレビ千鳥』を観る。街の中のエロを探す回。なにか企画のゴールとなる目標を作ることなく、ただただ街ブラをしながら街中のエロを探すという企画。おもしろかった。

 

 1/23(木)、こないだの土日出勤の振替二日目。午前中、メルカリに家のものを色々出品する。絵本、文庫、雑誌、パンフレット、CD、DVD、Blu-rayを出品した。

 出品もひと段落したので、お昼にキーマカレーとゆで卵を食べる。しょうがのみじん切りがアクセントになって美味しい。それとローリエを入れたから風味が爽やかな気がしておいしいのか、ローリエを入れたという手間を味わっておいしく感じているのかはもうさっぱりわからないと思った。

 テレビ朝日『マツコ有吉 かりそめ天国』を観る。四千頭身・後藤さんの実家のハウスクリーニング、キッチン家具の隙間に海老入り焼売の空箱を見つけた後藤さんに対して、お母さんがそれは妹・まりもさんがプラ板を押すときに使っているから捨てないと言っていて素敵な家族だなあと思う。

 夕方、メルカリに出品したものが早速いくつか売れたので配送手続きを近くのコンビニで済ます。図書館に行って延滞していた本を返す。レティシア・コロンバニ『三つ編み』。

 帰り道、昨日リリースされたBase Ball Bear『C3』を聴く。アルバムリリース前に配信されたEP2作も含めて好きなアルバム。小出さんの言葉選びが好きだ。「EIGHT BEAT詩」と「Cross Words」が特にお気に入り。アルバムを聴きながら、パートナーはまだ全然必要ないなという気持ちになる。これまでに知り合った素敵な友達やSNS上での関わりだけど気づけば長いことお世話になっている人たち、これから知り合うかもしれない気心知れた人たちを大切にしたい。それでいつかできたパートナーに紹介して回りたいという気持ちは強くある。