OKに見合わない音

2023年10月29日(日)

恵比寿駅のアトレの総合受付の方がメルトン生地のベレー帽とジャケットをコロコロを使ってほこりを器用に取っていた。ハンディタイプの小さめのものではなくカーペットをきれいにするときに使う柄の長いタイプ。スクイジーを使ってガラス窓を拭くみたいな慣れた手さばきで見とれた。

2023年10月31日(火)

ランニングコースの終盤、自分が岡山に住んでいたときのアパートと外観がよく似た建物を見つける。おおよその戸数、窓の配置、玄関の雰囲気もそっくりだった。アパートの正面に掲示された建築会社も同じぽかった。普段は疲れて気にかける余裕がなかったが急にそのランニングコースに愛着が湧く。1LDKのいい部屋だったんだよ。

2023年11月3日(金)

ハイツ友の会とヨネダ2000のライブを観るために水星さんとイオンモール幕張新都心に行く。久しぶりにイオンモールへ行った。足裏に伝わるカーペットの踏みしめ心地でイオンモールだと認識できた。嬉しくて水星さんにそのことを伝える。私は目隠しをされて「さてこのカーペットはどこでしょう?」と出題されてもイオンモールだと当てられる自信がある。

2023年11月7日(火)

『パンサー向井の#ふらっと』を聴く。尿管結成になった経験があるココリコ田中さんと関取花さんのことを、向井さんがストーンズSixTONES)と形容していた。

2023年11月16日(木)

まいたけの名前の由来には、「かさが重なり合い、舞っているように見える」というものと「発見者が思わず舞い上がるほど喜んだ」の二つがあるらしい。どちらも素敵な由来だけど、あのきのこ群を舞っているように見えると感じ取った人がより素敵なので前者を有力な説にしてほしい。

2023年11月17日(金)

誰かがなにかに詳しいときにその人を褒める言葉として用いられる「よく分かってる」という言葉が苦手だと気づく。褒めたい対象よりも書き手の審美眼が前面に出る感じが嫌なんだと思う。
(例) ジェラードンかみちぃはKPOPのことよく分かってる。

2023年11月28日(火)

キャッチコピーは13文字であることが多いというのを何かで読んでから電車の中吊りポスターのキャッチコピーの文字数を顎を微かに揺らしながら数えてしまうことがある。この日の中吊り広告大阪万博の広告があって「そろそろ、手帳に、万博を」と書かれていた。たしかに13文字だ。13文字だけど手帳に書くほどじゃない。

2023年12月1日(金)

夕方、キッチンで3人くらいの方たちが日本語の会話は「ss」で何でも通じる、みたいな会話を英語でされていた。おはよう、こんにちは、こんばんは、ありがとうが「っす」で通じるからウケるみたいな感じだった。言われてみればたしかにそうだと膝を打つ。

2023年12月2日(土)

ファミマのプリンターのOKを押すときの音、おおげさだな~といつも思う。ピロッとかプッみたいな音がちょうどいいのにジュゴ!!っていう。やかましい。OKに見合ってない音。

2023年12月3日(日)

南阿佐ヶ谷の交差点ですれ違った二人組の一人が「大好きフランチャイズ店~」と話していた。

2023年12月4日(月)

大学の友人と新宿のタイ料理屋さんでごはんを食べた。行く前に飯村大樹さんの『サッド・バケーション』を読んで友人との距離感について考えていたが、私は深刻に考えすぎてしまうところがあるので楽しく過ごすことができた。普段よりもたくさんお酒を飲んで帰りの電車が猛烈に眠くて最寄り駅から二駅分乗り過ごす。沿線はよく走るときに通る道なのでGoogleマップに頼らずとも向かうべき方向は足が知っている。前を歩く人が私と同じように一駅分戻っていて、あの人ももしかしたら寝過ごしたのかもしれないと思う。

2023年12月6日(水)

仕事中に姿勢がいい人が職場の近くにいる。携帯を確認したり休憩するときは逆にものすごく猫背になっている。自分がトイレから自席に戻るとき、姿勢でなんとなくその方が何をしているか分かる。

2023年12月7日(木)

電車でリュックをお腹側に回している時、お腹がじんわり温かくなることがある。これはリュックに入っているノートパソコンのシャットダウンがまだ終わっていない状況で画面を閉じてしまったときに発生する。電車で開くのははずかしいのでただ腹をぽかぽかさせる。

2023年12月8日(金)

情熱大陸』を観る。今週は大関貴景勝貴景勝関が得意なのは押し相撲。押し相撲の場合、相手のまわしを取って組む四つ相撲とは異なり、立ち合いでは頭からぶつかり、相手の胸をめがけて手を突いて相手を起こすような相撲の取り口をすることになる。そのため立ち合いでの頭や首の衝撃は並々ならぬもので、貴景勝関も長らく頚椎の椎間板ヘルニアに苦しめられている。大関に関しては長らく言われているように、怪我による休場時にはかど番にならないような配慮が必要だと思う。

2023年12月10日(日)

お昼何が食べたいか判断できずとりあえず松屋に入る。何が食べたいかぼんやりしていたのもあってか、代々木上原の店舗に入ったのに代々木八幡の店舗でモバイル注文をしてしまう。お店に電話してすみませんこれから向かいますと伝えて一駅分歩く。松屋のうまトマチキン定食はトマトベースというよりもにんにくベースだということをすっかり忘れてまた頼んでしまった。これなら牛めしでよかった。

2023年12月11日(月)

やよい軒でちゃんぽんを食べる。麺料理におかわりができるごはんも付いてるのってわんぱくすぎると思って恥ずかしさで避けてきたけど、ずっとやよい軒のちゃんぽんが食べたかった。最近フォローしたやよい軒Instagramアカウントで今日は麺の日です!と絶好の機会を与えてくれたので行けた。やよい軒を出て祝日さんのPodcastを聴きながら歩いていたら、ループに乗ったライス関町さんとすれ違う。本当に一瞬だったが髪が綺麗になびいていた。

2023年12月13日(水)

昨晩はK野さんと宇都宮旅行をして夜は少しはやめのクリスマスパーティーをした。ホテルには大浴場とサウナがあったので早起きして入ろうと思って一人起きる。タオルなどの準備をしているとき、昨日飲んだお酒と炭酸水がゴミ箱の脇にちょこんと置かれているのに気づく。K野さんはこういう気配りができる人ですごいな~と思う。

2023年12月15日(金)

書店で購入した本にブックカバーをつけてもらうとき、ブックカバーを本の表紙カバーのかどに沿わせて折り込むだけで、表紙を入れ込んでもらえないときがしばしばある。大型書店でよくある気がする。一日で対応するお客さんの数を思えばしょうがないとも思う。私はブックカバーを本のカバーに入れ込むことがブックカバーをつける上で一番の難所だと思っている。作業は異なるが、スマホの液晶に気泡が入らないようフィルムを貼るときに求められる入念さや集中力と少し似ている。お店を出て本をリュックにしまう前にブックカバーのカバーへの入れ込みと格闘する。一方の角に入れ込もうとしては反対側の角がカバーに入らなかったり、仮入れしていた表紙がカバーから抜け出したりする。あの時間を誰かに通りすがりの人にちらっと見られていると思うと恥ずかしい。こないだ蟹ブックスで本を購入してカバーをお願いしたら、表紙に入れ込んでくださって本当に嬉しかった。今度お店に行くときは直接お礼を伝えたい。

2023年12月21日(木)

水星さんに誘ってもらってLike a Record round! round! round!のイベントに行く。今回のタイトルである「カレーにしやがれ」にちなんで会場のロフトプラスワンではたくさんのカレーが販売されていた。藤井隆さんはじめ出演者の方やお客さんが美味しそうにカレーを食べるところを見るうちに、私たちもカレーが食べたくなってチキンキーマカレーをシェアした。カレーをシェアするってあんまりない経験だったけど、水星さんと全然違和感がなかった。帰りに私が好きなロッテのフルーツのど飴をあげたら美味しいと喜んでくれて嬉しかった。この飴は舌触りがいいし、味も美味しい。この日、水星さんはライムとカンパリのお酒を飲まれていたのでたぶん味も好きだろうと少し推量していた。

2023年12月24日(日)

2019年くらいにTBSラジオが力を入れてCMをやっていたオーディオムービーって今全然聞かないなとふと思う。つけびの村とか半沢直樹とか白村颯太に好かれたいみたいなのをやっていた。その中でも禁断の告解室という18歳以上に向けたCMが好きじゃなくて、まとめサイトとかで目にしてしまうエロ広告みたいで嫌だったのもあわせて思い出す。