【雑記】とりあえず今日もお疲れ様です

 1/4(土)、10時前に岡山の自宅に到着。面倒に感じる荷ほどきを面倒だとはっきり感じてしまう前にささっと済ます。玄関でキャリーケースのコロコロをタオルで拭く。洗濯ものを洗濯機横のかごに入れる。洗濯は帰ってからにする。歯磨きをする。荷物を整理して、外に出かける。なんだか眠たい。今朝は4時半に起きたからか、バス移動による疲れからか、ちょっとぐったりしている。それと昨夜3時間歩いたのもあって、右膝が痛む。外出先で寝るのはちょっと気が引けるけど、顎を引いてちょっと目をつむる。

 目を閉じながら考えごと。いろんなものができずじまいになってしまっている。昨年末から観たい映画がいっぱいだ。イオンシネマでやっているもので言えば、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』、『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』を観たい。時間があればこの機会に観てみたいものもある。『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』、『男はつらいよ お帰り 寅さん』(寅さん映画ほとんど観たことない)、『カツベン!』(最近ポストに入っていたピザ屋のチラシに成田凌さんが写っていて、ピザの箱を抱える様子が素敵だと思ったから。その素敵さのあまり資源ごみになかなか出せない)、『ひつじのショーン UFOフィーバー』(制作を手がけるアードマン・アニメーションズの作品が好きだから)

 一方、シネマクレールでも面白そうな映画を上映している。シネマクレールは岡山にあるミニシアター系の映画館。『EXIT』(『新感染』が好きな人向けらしい)、『わたしは光をにぎっている』、『シークレット・スーパースター』を今はやっている。 

 帰省中、母が撮ってくれた写真を見返す。母は写真を撮ることに極端に自信がない。撮影が終わってカメラを僕に手渡すときに、「ひどい写真だわ」と自分で先回りして言う。これは部分的には母自身が当事者的な意識を持って言っていることなのかもしれない。でも一方で、それ以上に誰かにそういうことを言われ続けてきたことなのかもしれないとも思う。そのようなネガティブな言葉に触れるたび、できる限り嘘のない肯定的な言葉をかけたいと思う。というのも、その重荷を背負わせたのは自分なのかもしれないと思うからだ。

 重荷は写真だけに限らないのではないとも思う。母は来客が家に上がる際、スリッパをできるだけ履くように促す。これはまだ姉が嫁ぐ前に、僕や姉が台所周辺を靴下で歩いて靴下が汚れたことを母に繰り返し伝えたことが一つの大きな原因であるのではないかと思っている。実家で暮らしていたころ、母とホームセンターに一緒に行くことがしばしばあった。その際、母は新しいスリッパをよく物色し購入を検討していた。こういうのも私たちが背負わせてしまった母の重荷になっていると思う。背負わせたものについて、そういうことを考えなくてもいいよと言うのは、無自覚で無責任だと感じる。母の背負ったものを軽くするには、自分が台所を掃除したりすることがその第一歩なのかなと思う。とにもかくにも配慮の足らない言葉をさらに無責任な言葉で挽回しようとするような傲慢な態度は誰に対しても決してとってはいけないと思っている。


 Mattさんが年末にリリースした楽曲がお気に入りで最近よく聴いている。Aメロとサビの出だしの弾け方がEllie Goulding「Love Me Like You Do」に通ずる部分があるように感じて余計に繰り返し聴く。

 極端に話し口調のエッセイを読むと、なんか違うなと思う。最近ぱらっと読んだものでは、高田純次さんのエッセイとずん飯尾さんのエッセイがそれにあたる。たしかに、頭の中でその方の声で文章が再生されて読みやすくはある。けど、求めているのはそれではない。テレビで伺えるその人のキャラクターやパーソナリティのレールがむき出しで見えてしまうと、読者として軽んじられているように感じる。飯尾さんのエッセイにはテーマごとに飯尾さんの写真や吹き出しつきのギャグが添えられていた。飯尾さんは好きだし、和む気持ちもあるのだけど、なんだか関心が長続きするようなテレビ的な演出をしているように感じられて、読者が飽きっぽかったり、集中力が持たないだろうと編集者側に思われているような気がして、うーんとなってしまった。

 能町みね子さん『結婚の奴』を読む。二日くらいでささっと読めた。能町さんとサムソンさんの関係を読んでいるときに、二人が対面している様というのがわずかしかないように思う。それは物理的においても精神的においても。二人とも同じ方向を向きながら顔を見合わせるのはほんのちょっとで話しているような感覚。でもときどきそこから本音がこぼれる感じはあって、その二人の紐帯が独特ですぐに読んでしまった。印象に残った文章を書き起こし。

 人には人それぞれの大変さがたくさんあることも想像はできるんだけど、他人を見ればすぐに私は自分の不器用さの証明であるかのように受け止めてしまう。

能町みね子『結婚の奴』より) 

 私はこの関係が、ただ二人のなかで設定として存在するだけじゃ満足がいかないらしい。うらやましがられる必要も、祝福される必要も別にないのだけれど、誰かにこの形式が確かに存在することを認めてもらいたい

能町みね子『結婚の奴』より)

 ありふれた平凡な絶望とはつまり解決しようのない絶望だからありふれているのであり、考える作業は徒労でしかない。しかし、分かってはいても徒労の穴からぬけられないのが一人の夜である。この穴をわざわざ掘っては嵌まることが自傷的な快楽になっている。

能町みね子『結婚の奴』より) 

 

 1/5(日)、昨夜早寝したので2時半に起床。昨日夜無性にアイスが食べたくなったけど、買いに外に出なかった自分を起き抜けに褒めた。radikoをたちあげニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』を聴く。春日さんがフリートークをしている時間だった。

 家でお昼ご飯を食べたあと図書館から借りて延滞している岸本佐知子『ひみつのしつもん』を読む。「アレキサンドリア」というタイトルで、空想で出かけているが目を開けると自宅というエピソードがあって、共感する。

 夕方イオンスーパーで買い物。ほうれん草とブロッコリー、キャベツを買う。ブロッコリーが一株100円と安くて嬉しい。

f:id:muda-muda:20200111202732j:image

 外に出て勉強しようかと思ったけど、いつも自炊を後回しにしてしまうのはよくないなと思い直して、家で自炊をする。この日は『素材がわかる料理帖』を見て、ほうれん草と笹かまのおひたし、キャベツの中華ダレ和えを作って、そのあときんぴらごぼうを作ってブロッコリーを茹でた。自炊はいつも食材を種類多めに用意してしまうのであまり得した気分にはならないけど、こう言う風に少ない食材で料理を作っていければいいなと思う。それと一通り調理が終わったあとはボウルとか鍋とかざるとかすぐ洗う。これも今年は意識していきたい。

 先月くらいからパーカーさんの動画をよく観るようになった。神戸の大学に通う大学生のYouTuber。大学を復学されてから現在のような動画を投稿するようになったよう。日常のささやかな変化を楽しむパーカーさんの佇まいが素敵だ。炊飯した米をラップに包んで冷凍する様子や、経験に基づく確かな自炊能力の高さに僕も自炊を頑張ろうと勇気付けられる。

 

 1/6(月)、この日は何をしたかあまり覚えていない。年始に実家で聴いたTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で金曜パートナーの山本匠晃アナウンサーが発表されていたシネマランキング2019とそれにまつわるエピソードが印象的だった。ジョーカーを観て社交ダンスをしていた当時を振り返った部分を書き起こし。 

f:id:muda-muda:20200111163308p:plain

 山本「ああちょっと俺、これ俺が写ってるなというところはあります。やっぱり笑顔の裏に怒りと悲しみ、これ自分してるなと思ったんです。で、一番は、これちょっと真面目な話になるんですけど、過去に結びついたっていうか、フラッシュバックしたっていうか。ジョーカーになって笑顔で踊るアーサー・フレック、僕、数年前番組の企画で社交ダンスしてたんですけど、自分に重なる感じがちょっと、アーサー・フレックとあって。」

 山本「これは数年経ってるし、アトロクで言おうと思って。あの、アナウンサーがダンサーになってるわけですよ。で、この道を歩んでいて、大丈夫かなって。やっぱり病んでたんですね、僕。かなりきてた、本当に。で、番組からはダンサーとしての結果を期待されて。で、アナウンス部の一部の上司からは、アナウンサーなんだから、明らかなちょと嫌味っぽいこともあって。別に悪気はないかもしれないけど、ぽそっと言うことはやっぱり繊細で傷つくところもあって。で、しかもダンス練習で勤務表付けすぎだと言われ。だからどうしたらいいの?みたいな。怒りと悲しみ、どうしたらいいのじゃあ、っていうところが、なんだこの会社って思って。」

 山本「そこでやっぱりこうジョーカー化してくるんですよね。やっぱりこう気持ちが。もうどうするんだっていう。いやもちろん、あのダンスの企画って感動とか喜びとか達成感とか感謝もあると、すごいものをこう体験させてもらったなって。ただ一方で、ぶっちゃけダンスで踊りながら浮かべるこの笑顔の裏に、やっぱ葛藤とか悲しみとか迷いとか正直あったんですよ。だから、ああ、ジョーカー踊ってる、これ俺だってちょっと思って。ああ、あの頃の俺っぽいなあ、ちょっとなあって思ったんです。すっごい引き込まれちゃって、そこで。(中略)で、振り返るとやっぱりゴールデンタイムの番組で、ジョーカーの、なんか自分があの頃踊ってまつりたてられてたんだって思うと、映っててよかったのかなあとも思いますし、かなりの心境で踊ってたんで。重圧っていうか。もう、うちから圧迫される感じ。わあ、ああ、なんか、フロアでは笑顔なんですよ。華やかな世界を演じなきゃいけないから。でもやっぱり色々ね、思うところありましたね。」

 山本「(中略)職業柄色々言われるわけですよ。どうしてもイメージがこびりついて。アナウンサーだから新しいこととか変に目立つことやると出る杭打たれるんですけど、そんな色々言われてる中で、ですから最後のジョーカーの一言、『は?お前らと関係ない』、これがもうね、うおーって思って。うおーって、いただき、師匠いただきました!って思って。みんな観てください、ジョーカー、これは。ありがとうございます。」

202013日放送TBSラジオ『アフター6ジャンクション』より)

 ただならぬ苦悩を抱えているタカキさんが愛おしい。それを放送上ではそれをできるだけポップに表現する。ベスト10が暗い映画ばかりで笑ってしまうくらい愛おしい。

 

  1/7(火)、昨日半袖にジャージを着てベッドの上で寝てしまったので、4時くらいに目が覚めて、肩の冷えを取り返そうと布団にもぐって7時台まで寝てしまう。本当であれば、もう少し早起きして英語の勉強をしたいと思っていたのに、肩の冷えには勝てない。今日は半纏を必ず羽織って寝ます。

 朝ごはんにフルグラミロ牛乳、これに今年からプロテインも飲むようにした。冷凍庫にいれてあるご飯をチンする。ケトルで湯を沸かす。沸騰を待つ間に冷蔵庫に入れてある昨日作ったほうれんそうと笹かまのおひたし、キャベツの中華ダレ和え、きんぴらごぼうブロッコリー、プチトマトを弁当箱に装う。コーヒーを淹れて水筒に注ぐ。セブンで買った甘栗をランチバッグの中に入れる。

 帰宅。晩御飯にほうれんそうと笹かまのおひたし、キャベツの中華ダレ和え、きんぴらごぼうブロッコリー、プチトマト、納豆、ゆで卵3こ、麦ご飯を食べる。プロテインも一緒に飲む。食べたらすぐ流しに持ってって洗う。今日のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』で紹介していた漫画の中に自分も気になっていたものがあったのでアマゾンで購入する。帰り道ファミマで荷物の受け取り。母の姉から服を送ってもらう。従兄弟がもう着なくなったもの。ベンデイビスやポロのパーカーがあった。それとシーチキンの水煮と伊藤食品の鯖の味噌煮も入っていた。嬉しい。

 Amazonプライムかが屋『カロ』をレンタルして観る。ライラックブルーの様子をユーチューブで観るより集中して観れる。それは観客の期待笑いみたいなものがないから。

 

 1/8(水)、喉奥に膿栓が詰まっている気がして、ずっと気になっている。 

 DEAN FUJIOKAさんの「Made In JPN」という曲がお気に入りでよく聴いている。一番新しいEP『Shelly』のカップリング曲。カップリングに置かれていることでよりメッセージ性を強めていると感じる歌詞と編曲が好きでよく聴いている。 歌詞の中でとりあえず今日もお疲れ様ですと労ってもらう。ありがたい。

 

 1/9(木)、仕事終わりにシネマクレールに行く。中川龍太郎『わたしは光をにぎっている』を観る。チケットをもぎってもらうとき、従業員の方に今年もよろしくお願いしますと言われる。認知されていてどきっとした。映画館に限らず、普段お店の人とあまり話をしないし、できない。ただ、明日10日からの上映ラインナップがポン・ジュノ『パラサイト』、是枝裕和『真実(特別編集版)』、ケン・ローチ『家族を想うとき』という、素敵な組み合わせだったので、そのことをささっと伝えて中に入る。

 『わたしは光をにぎっている』、面白かった。いつかついえるものへの淡々としたまなざしを感じた。それと音への強いこだわりを感じた。冒頭の祖母との会話シーンでもそうだし、湖、湯、ラーメンの汁、煮える鍋、吐瀉物、唾液、小便など水の音に対しての意識が特に鋭いと感じた。私は映画を撮る際の機材について全然詳しくないのでわからないのだけど、あんなに周囲の音が鮮明に録れるのってすごいな~と思う。後撮りでフォーリーアーティストの方が充てている部分もあるかもしれない。

 人物の描き方もよかった。光石研さん演じる銭湯の大将もあの従業員部屋の色々ものがひしめいている様子を見たあとに、アパートもしくはマンションで暮らす部屋の様子にも納得した。渡辺大知さんは油断のある演技が巧い。商店街で後輩?と別れたあとの一瞬見せる澪への表情にその後の渡辺大知さんの好みがなんとなく伺えるような隙間があった。ドキュメンタリー上映会終わりのいい顔をしつつその会話の終わりを期待する素振りも上手かった。スーパーの正社員の従業員さんの無関心なのか諦念なのかわからない態度も劇的でなく独特でよかった。

 映像も切り取り方が独特で、動画なのだけど、カメラを固定して撮影しているときの空間の切り取り方がスチールのような、どのカットも印象深く残るものばかりだった。終盤の都市の再開発を描いたドキュメンタリーシーンでは、ハンバートハンバート「がんばれ兄ちゃん」のミュージックビデオが頭に浮かんだ。

 酔いつぶれた光石研さんを渡辺大知さんがおんぶして介抱するシーンに思わず心の中で立ち上がって拍手した。

 2019年の好きなBoysで紹介したあっきーさんの動画をVlog中心に観ている。最近ではこのチャルメラを食べる動画が好きだ。生活のことを唐突に話すあっきーさんの言葉に思わず耳を傾けてしまう。咀嚼音に音量を絞る。(2020年1月13日現在は非公開設定済み)

f:id:muda-muda:20200111164256p:plain 4半期ごとに自分のラジオ番組表を作成している。1月からは新番組を3本聴くことにした。TBSラジオChelmicoのまだ土曜日』、文化放送宮下草薙15分』、文化放送安元洋貴の笑われるセールスマン(仮)』が1月スタートの新番組で、TOKYO FM杉咲花のFlower TOKYO』を新たに毎週聴くラジオ番組として聴くことにした。

 TBSラジオ『Chelmicoのまだ土曜日』3ヶ月限定番組だそう。 初回はPRODUCE 101 JAPANの話をしていた。文化放送宮下草薙15分』、宮下草薙の二人が先輩芸人や司会の方に茶々入れられることなく、フリートークしているのが新鮮。番組中、15分の間に「まだ放送続くの」、「長い」と草薙さんがこぼしていた。文化放送安元洋貴の笑われるセールスマン(仮)』安元さん曰く、更地の1クール番組だそう。趣味の料理について安元さんが話されていた内容を書き起こし。

 料理は趣味っていうよりかはもうプラモデルなんですよ。あとはもう生活なんです。だってご飯作らないと困るじゃないですか。だから僕は趣味とはあんまり言えないんですけど。まあ、プラモデルって作るのが楽しいじゃないですか。それと同じで料理も作ってる工程がけっこう好きで。まあできたのを食べるのも好きなんですけど。作ってく工程で結構満足してるのが8割ぐらいあるかなって感じがしますね。

(2020年1月5日放送 文化放送安元洋貴の笑われるセールスマン(仮)』より)

 

 1/10(金)、仕事終わり、シネマ・クレールでポン・ジュノ『パラサイト半地下の家族』を観る。面白かった。どっと疲れた。帰り道に松屋に寄る。久しぶりの松屋だったので今日はビーフシチュー定食か豚たま牛めしを食べようと思っていた。自分が入店したあと二人のお客さんが続いて入店し、券売機で何を食べようか迷うのがためらわれて、結局牛めしの並盛りとお新香を選んでしまう。あったかいほうじ茶が嬉しい。

 帰り道にスーパーに寄って鮭を買う。塩銀鮭甘口とかとっさに頭で処理できない。おつとめ品の百合根に寂寞とした情緒を感じる。

f:id:muda-muda:20200111175646j:plain

 日記をこうやって書いているが、書いているうちに恥ずかしくなって、溜め込んでしまう。結局読み手を意識できないあんまり中身のない、脈略のないことをだらだら書いて簡単には読んでもらえないようにしてしまうのが、自分の嫌なところだ。そういうのを今年は減らしていきたい。今年もよろしくお願いします。