2021年5月に聴いた好きな楽曲

好きな2021年5月に聴いた好きな楽曲を振り返ります。

 

CHEEZE - LOSER


YouTubeのおすすめで知った曲です。『FRIENDS』を意識したかのようなシットコム風のミュージックビデオが印象的です。自分自身のことにがっかりしていたり、でもその分自分に期待もしていたりする両義的な歌詞も魅力的です。

 

Lil Nas X - SUN GOES DOWN

とても好きな楽曲です。ミュージックビデオも大好きです。ミュージックビデオの冒頭、Lil Nas Xの目前にこれまでの生い立ちやアーティストとしての輝かしい活躍の様子が水面に広がる様子が挿入されています。そこでクローズアップされるミュージックビデオが「Old Town Road」ではなく「Panini」だったことに気持ちをつかまれました。

「Old Town Road」といえば、TikTokで大きな話題となり、楽曲としての熱が冷めやらぬうちに様々なアーティストとコラボしたリミックス音源を矢継ぎ早にリリースするなど、徹底的な戦略性を持ってリリースされた楽曲で、ビルボードのHot100で前人未到の19週連続首位という快挙を成し遂げた楽曲です。話題はセールスだけにとどまらず、楽曲の音楽ジャンル的立ち位置やLil Nas Xのセクシュアリティなど、楽曲をきっかけに多方面に話題が波及しました。

そんなLil Nas Xが「Old Town Road」の次にリリースした「Panini」という楽曲は、前作のカントリー的な雰囲気とは打って変わり、現代テクノロジーを前面に打ち出したようなビデオとなっています。楽曲は2019 Video Music Awardsでパフォーマンスされるなど話題になったものの、Hot 100での最高位は24位と前作と比べるとそれほど大きなヒットとはなりませんでした。ただ、私はこの楽曲で打ち出されたメッセージである、”これまで成功を望んで応援してくれたはずの人たちが、Lil Nas Xが成功した途端に掌を返す様子”をメガヒット曲の次にリリースする様にいたく尊敬し、かっこいいなという気持ちがより強くなりました。

また「SUN GOES DOWN」の前にリリースされ、Hot 100で首位を獲得した「Montero (Call Me By Your Name)」は、そのミュージックビデオの過激さ(アイデンティティが解放されていて私は大好きです)や、リリースと同時期に発売されたサタンシューズなどが保守的な考え方を持つ人たちやLil Nas Xをもともと好意的に感じていない人たちの格好の批判の的となりました。それらの話題も巧みに反応していくLil Nas Xはとても頼もしかったです。

前置きが長くなりました。自身のアイデンティティをこれでもかと詰め込んだ「Montero (Call Me By Your Name)」のあとにリリースされた「SUN GOES DOWN」のミュージックビデオでは、Lil Nas XがLil Nas Xである前の物語が描かれています。初めてアルバイトをしたというタコベルでの閉店後の清掃作業の様子、Nicki Minajのファンネームであるbarbとしてファンアカウントをやっていた頃のエピソード、ヘテロセクシュアルがマジョリティを占める学校のプロムで自身の居場所が見つけられず落ち込む様子など、不安や寄る辺なさ、ここではないどこかを求めている様子を現在のLil Nas Xが見守るという構成がたまらなく愛おしいです。

 

森崎ウィン - Fly with Me


昨年からアーティストとしても本格的に活動を始めた森崎ウィンさんのデビューアルバム『Flight』が5月26日にリリースされました。歌い方やメロディー前後の発声など、アルバムに収録されている楽曲の随所からMichael Jacksonへのリスペクトを感じます。本楽曲はアルバム先行曲としてリリースされた楽曲で、アルバムリリース日にミュージックビデオが公開されました。

また、ミャンマーにルーツを持つ森崎さんは、自身のSNSミャンマーで今なお続く国軍の弾圧に関するニュースを積極的に発信しており、その姿勢に敬意を抱いています。私も情勢を心配しながら日々関心を寄せています。

 

Jon Vinyl - Told You

トロントで活動するJon Vinylの新曲。カナダ版のCOMPLEXのインタビュー記事によると、今年の後半期にデビュープロジェクト/EPに向けて備えていることが話されています。

 

TO1 - Son of Beast


お友達でありお慕いしているゆずひめさんから教えてもらった楽曲。もともと昨年TOOとしてデビューした10人組のグループで、今年の3月末にグループ名をTOOからTO1に改名されたそう。son of (a) b…まで来ると、つい言ってしまいたくなるフレーズがありますが、ぐっと我慢しながら楽曲を聴いています。

 

Ariana Grande - Step On Up


リリースから5年を迎えたAriana Grande3枚目のアルバム『Dangerous Woman』の日本盤のボーナストラックとして収録されている本楽曲。リリース当初なかなか「Into You」のよさには気づけず、「Be Alright」と「Greedy」ばかり聴いていた覚えがあります。この楽曲を聴いたときに目前に広がったのは、ハーフタイムショーでアリアナがバンド隊を携えて堂々とパフォーマンスを披露する様子です。いつかアリアナ先生のハーフタイムショーが見たいです。

 先日、渡辺志保さんのラジオを聴いていたら、Apple MusicやSpotifyなどのストリーミングのサービス開始についての話題がありました。渡辺さんはインタビューでストリーミングに関することが話題に上がった際、何気なく2014年くらいにApple Musicのサービスが始まったと思っていたけど、インタビュー後に調べてみたらサービス開始は2015年6月末で、体感よりもずっと最近のことで、それくらいこの5年の間にストリーミングサービスがすっかり定着し、自分の音楽を聴く環境を変化させたんだなというようなことを話されていました。アリアナのアルバムで言えば、このアルバムの前作『My Everything』のリリースが2014年8月、『Dangerous Woman』のリリースが2016年5月なので、アリアナのアルバムで初めてストリーミングでリアルタイムに聴いたのはこの作品なのか〜と当時を思い返して私も感慨深くなりました。

Warren Hue - Too Many Tears


インドネシア出身のラッパー、Warren Hueの新曲です。なんとなく繋がりそうで繋がっていなかった音楽レーベル・88risingと今年契約を結び、ポリティカル・コレクトネスの観点からか、アーティスト名をそれまでのWarrenisyellowからWarren Hueに改名しました。Warrenisyellowのアルバムについては以前このブログでもほんの少し紹介しました。同じく88risingと契約を結んだ新しい学校とのコラボ曲をリリースし、今週27日にはRich Brian、NIKIとのコラボ曲がリリースされる予定です。3月に88risingに所属して以降、シングル曲のリリースがここのところ続いているので、そろそろソロでのまとまった作品か88risingのコンピレーションアルバムが控えている感じがします。

 

J.Lamotta - לעשות טוב (Do Good)


J.Lamotta すずめさんの新曲。初めて聴いたとき、サンプリングの元ネタはSolangeのBinzかと思いました。

 

Zom Marie - รู้ได้แล้วมั้ย


MVに出演しているのはMonthapoom Sumonvarangkulさん。

 

Billkin, PP Krit - รู้งี้เป็นแฟนกันตั้งนานแล้ว (Safe Zone) 

あらがえない

 

Bleachers - Stop Making This Hurt


Bleachersの楽曲の特徴として挙げられるボーカルをあえてきれいに重ねず、微妙にずらすことで意図的に引き起こされる粗野な雰囲気や焦れるような印象が好きです。本楽曲が収録された新しいアルバムは7月30日にリリース予定です。

 

Crawl up - Overall (KEN THE 390 Cover)


今シーズンは絶対に投票しない…穏やかにそっと見守るだけ…と固く心に誓ったはずのに気づけば私は中野海帆さんと仲村冬馬さんにこつこつ投票していて…中野さんのラップの息の切り方や周囲を思いやる姿勢に敬意を抱いていて...先週からもう誰も落ちないでほしいという前シーズンと全く同じ感情が心を占めていて…