寄り切り

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 4時に起きて、昨日スーパーに並んでいて買った新物のりんごを剥いて食べる。名前からして多分フジ系だろうとよく調べずに買ったらどちらかといえばジョナゴールド系の食感でしゅんとする。

 洗い物が溜まっていたので洗濯したり、食器を片付けながら、先週のPUNPEEさんの配信ライブ「Sofa Kingdomcome」を観る。渋谷の路上からWWW Xへたどり着くまでの路上ライブやPUNPEEさんの背後に映るレコードショップなどのお店、会場に入る前の検温、手指の消毒なども演出として映していた。洗濯物をできるだけまとめて洗いたかったので下着姿でライブを観ていたら、曲間のMCでPUNPEEさんが全裸の人も〜とか、洗濯の合間に〜という視聴者への声かけをされていた。他人事ではないなと思った。最新EP『The Sofakingdom』から映画『グレムリン』が元ネタになっている「GIZMO」が披露されて嬉しかった。

 外が明るくなる前に走ろうと準備体操だけして5km走る。明るくなる前に走りたいという気持ちがあったからか、最近の中でも一番ペースが速かった。最近走るときは自分で作ったプレイリストを聴きながら走っている。自画自賛だけど走るのにうってつけのプレイリストだと思う。

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 6時15分頃に走り終わる。間も無く近所の運動場でラジオ体操が始まるので、公園の周りのうろうろしたり、ストレッチをしながら時間を過ごす。次第に朝の散歩をしていたような人たちも集まってきてだいたい40人〜50人くらいでラジオ体操をする。整列したりすることもなく、朝会のようなものもない。集まったのか集まっていないのかもよく分からない。ラジオ体操第1と第2の間に挟まれる首を左右に捻る動作で周りにどのくらいの人がいるのかをそれとなく確認する。そんな人たちが10分ほど同じ場所で過ごして体操をして、その場で礼をして帰っていく。

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 今朝は画廊喫茶くるみに行く。本当はクリームソーダミルクセーキを頼みたかったけど、入店した際にお店の人がなんとなくまだ本調子でないような感じがして、その状態でややイレギュラーなメニューを頼むのは失礼なのかなとか朝からイレギュラーなメニューを頼んでくる客と思われるのがなんとなく恥ずかしいと思って、無難なブレンドコーヒーにしてしまった。なんにも恥ずかしくないよ。

 くるみでは、本を読んで過ごす予定だったが、スピーカーの真下の席に何も考えず座ったら、TOKYO FMオアシズ大久保さんのラジオが放送されていて活字に全く集中できなかった。代わりに、大久保さんが体臭がきつい先輩にそれとなく指摘するときの方法にばかり詳しくなってしまった。

 午後から免許の更新で免許センターへ行く。日曜は午前と午後それぞれ講習を行なっているとのことだったのが、午後の方が空いているとのことだったので午後を選んだ。今使っている免許証は更新前に再発行したもの。大学を卒業する直前に近所のコンビニのコピー機を利用して免許証をコピーした際に置き忘れて再発行した。当時原付に乗っていたのだけど、免許を紛失しているとなれば原付にも乗れないのでアクセスの悪い免許センターへバスで行った覚えがある。免許センターをGoogleマップで調べるとアクセスが悪いことや窓口での対応が悪いことへの不満の掃き溜めになっていることが少なくない。そこに書き込むだけではその問題が解決することはないと承知しながらも、知り合いの間でそれを共有するだけでは済まない人たちが一定数いるのだと思う。

 免許センターへ向かうため近所のバス停へ。普段バスを乗り付けていないので予定時刻を5分以上過ぎてもバスが来ないことに焦る。さっき回送中だと思って見送ったバスがもしかしたら免許センター行きのバスだったんじゃないかと執拗に時刻表やら腕時計を確認してしまう。遅れること9分、バスが到着。バス停に停車する動作が大きいように感じて、乗車前からバス酔いしてしまいそうだと憂慮する。バスに乗っているときに携帯を少しでもつつくとバス酔いするのでTBSラジオ荻上チキ・session-22』の映画パブリックの回をラジオクラウドで聴きながら、窓から見える景色を眺めて乗り心地をごまかす。序盤こそまだ平気だったが、山道に入ると蛇行あり高低差ありの道路状況が加勢して、一気に気分が悪くなる。運転手さんも遅れ気味のダイヤを回復しようとアクセルやブレーキの掛け方が乱れていて、その努力がかえって私を苦しめる。

 講師の先生は50代〜60代くらいの男性の方で柔らかな口調で話されていて聴き心地がよかった。ながら運転は危ないという話題のとき、かくいう私もスマホ中毒で職場に携帯を忘れると一日中携帯のことで頭がいっぱいになってしまうという話をふいにされて親近感を覚えた。

 講習を終える。バスまでは40分ほど時間がある。ロビーでは大相撲中継をしていたのでバスを待つ間観戦しようと待合室に座る。千代大龍関と魁聖関の一番。立ち合いから間も無く両差しになった千代大龍関だったが、魁聖に上手を取られて上体が浮いてしまい、土俵際に持ち込まれてしまった一番だった。f:id:muda-muda:20200921095634j:plain

 間も無くしてテレビの電源が強制的に落ちる。自分が受講した講習は午後最後の講習だったため、もう残っている人がいないと判断した事務の方が一連の機器の電源を落としたのだと思われる。

 仕方なく免許センターを後にして、バス停のベンチに座って読書をしながら待つ。ただ、山奥の免許センターということもあり、蚊がわんさか飛んでいる。手で払ってもその払った蚊なのか、ほかの蚊なのか分からない蚊が常に駐在していて首元や手首を虎視眈々と狙っている。これはたまらんと思い、次のバス停まで歩くことにする。バス停を移動したところで山道なことに変わりはないが、少しでもくだった方が民家があるところに出て、蚊の量もいくぶんか減るのではないかという甘い見通しを立てる。歩道を歩くと道の脇の草木でスタンバイしている蚊が近寄ってくるのでできるだけ縁石の近くを歩く。免許センターの次のバス停はベンチもなく、民家もない、草木は免許センターよりも生い茂っているようなところだった。これはかなわんと思って元の免許センターのバス停に戻る。徒労。帰り道のバスの運転手さんの運転はすごく安定していて、歩き疲れた自分を労ってくれるようだった。バス酔いはした。