【雑記】居た場所

8/25、朝起きて洗面台に行くといつもフックに引っかかってるドライヤーがない。洗面台と洗濯機の間に落ちていた。ドライヤーのゴム部分の引っ掛けるところが長年の使用による負荷に耐えきれずちぎれていた。ずっと一点に負荷をかけたまま5年くらい使っていたのでしょうがない。普段タオルを置いているところが代わりの新しい所定の場所になった。職場の新任研修でこのドライヤーを持っていた際、同期にドライヤーを貸したら、これうちのおばあちゃんちでも使ってると言われたのをふと思い出した。

 RCCラジオ『かが屋鶴の間』を聴く。加賀さんがクレジットカードを持っていないことをきっかけに、若手芸人のクレジットカード所有率が気になりだす。

 Amazonから『mens FUDGE』が届く。半袖Tシャツに長袖ニットを来ている写真を見る。私は肌が弱く、チクチクするのに耐えられないので、半袖丈のインナーに長袖丈のニットを合わせられない。前試したときに肘の内側がかゆくてしょうがなかった。羨ましく思いながらページをめくる。

 冷凍のささみを茹でながら、今週の『ゴッドタン』「○○はじめました選手権」を観る。矢作さんの「○○はじめました」にじーんとする。小木さんのAMEMIYAさんの歌をじっくり聴いている優しい表情にもじーんとする。矢作さんを見て、自分よりも長く生きるであろう無償の愛情が注げる対象がいることを羨ましく思う。小木さんを見て、いわゆる家族以外の友人に対してそういった思いやりを持って接することができるのっていいなあって当たり前のことかもしれないけど思う。おぎやはぎのことは、僕よりも姉が大好きで、姉が高校生の頃は爆笑オンエアバトルを毎週録画していた。ゴッドタンのことを姉にLINEする。

 中学二年生のとき、姉の嫁ぎ先で一ヶ月暮らしたことがある。姉の旦那さんが海外出張で、長女の姪っ子がまだ小さかったため、手がかかるだろうということでお手伝いというか見守りというような感じで暮らすことになったように思う。実家よりも中学校が近かったのでありがたかった。その生活で覚えているのは、夜に姉のYouTubeのおすすめ動画を次々と見せられたこと。姉が熱を持って話す一方で、眠くて仕方がない僕はこくりこくり寝てしまわないように体勢をしょっちゅう変えたりしていたのをなぜか覚えている。

 桜エビ~ずの楽曲が好きだ。821日に発売された2枚目のアルバム『octave』は、デジタル配信日をフィジカル発売日より3週くらい後にしている。しかも、発売前からデジタルリリース日が913日と発表されていて、フィジカルを大事にする深いファン層とライトなファン層への双方への配慮がされていて、上手だなあと思う。

 夜、セクシービデオを観る。ノンケという想定の作品で男優さんがすっげという言葉を多用していた。世界観をもっと大事にしてほしい。すっげという言葉って、たぶんセクシャリティにおけるローカルフレーズな気がする。それを言っちゃうと、やってることはノンケっぽくても、言語感覚にずれを感じる。言動や行為でこちら側に観たいものをに合わせてくれてるんだってことが暗に伝わってしまって、申し訳なくなる。女優さんにかわいいねとか、きれいだねとかそういう言葉をかけながらやってほしいと贅沢を並べてみる。こないだ見た動画では、ノンケだと思われる人が行為の後、開口一番に「肩攣りそう~」って言っていた。そういう圧倒的なリアリティを目にするとそれはそれで困惑してしまう。難しい。

 図書館からの帰り道にGUへ。無印でノーカラーのシャツを買ったのでそれに合わせるモックネックとかハイネックの服を探す。スウェットモックネックシャツが着やすそう。ジャケットやコートと合わせたり、ブルゾンや中綿系とも合いそう。暑がりなのでスウェットの裏起毛がちょっと苦手。黒とオフホワイトを買いたくなるけど、また来たときにそれでも欲しいと思ったら買うことにする。

 帰宅してからラジオ体操と筋トレをして、JFN有吉弘行SUNDAY NIGHT DREAMER』を聴きながら15km走る。少しずつ走りやすい気温になってきた。帰宅後、温冷交互浴をする。

 

8/266時半に起床。朝ごはんを食べながらノートパソコンをいじろうとしたら、画面がつかない。心配な気持ちで仕事へ。帰宅してから、対処法を携帯で調べる。電源ボタンを10秒長押しするという一番最初の対処法ですぐに直った。ほっとした。前のパソコンも画面が真っ暗になってつかなくなったので、と書きかけたところで、前のパソコンももしかしたらこの対処法でつくのかもしれないと書きながら思った。帰ったらやってみよう。

 

8/276時半起床。今日は仕事は休み。

 一度聞いたかもしれない話をその人に改めて聞くのが緊張する。人見知りをもじった言葉として、二度見知りというのがあるが、そういう状況により緊張する。今週のNetlfix『テラスハウス』では、悠介くんが「ごめんね。もう言ってたら申し訳ないんだけど、覚えてなくて」とクッション言葉を使って相手のタイプを聞いていた。正直に真正面から言われると嫌な気持ちしないなと思った。

 朝、まくらを洗濯機で洗う。コインランドリーに行き、ラニンニングシューズを洗う。洗うのに200円、乾燥に100円。洗濯を待つ間、セブンに立ち寄り、シャンプー、コンディショナー、ボディソープの詰め替えと、コーンフレーク、絹豆腐、納豆を買う。メイトーの北海道かぼちゃプリン、大葉とみょうが香る秋なすの浅漬けが売っていてどちらもおいしそうだったが、ナナコしか持って来てなくて残高が足りなさそうだったので買わなかった。ランニングシューズを乾燥させる間、図書館から借りた高山羽根子『居た場所』を読んだ。

 私は手持ちぶたさとはいえ、さすがに初対面の、しかも具合の悪い人にこういった話を長々と聞かせるものではないんじゃないか、と気がついた。そういうところを以前から何度もまわりの人間に指摘されていたと思い出す。そのときに必要な言葉というものが、いつもうまく汲み取れないで口走って、後になって気がついて後悔してしまう。私はこんなとき、気にしすぎると黙ってしまうし、しゃべるとよけいなことを言いすぎてしまうところがあるらしい。高山羽根子『いた場所』より

 出かける前に、靴下を履こうとして足元を見るとくるぶしに茶色いあざがあって驚く。足を曲げて近づいて見てみると、あざだと思ったものは、丸い落ち葉で、それがぴたっとくっついていただけだった。

 10時半から歯医者に定期検診へ行く。事前に指定しているわけじゃないけど、ここ3、4回くらい同じ歯科衛生士の方が担当してくださっている。前回、歯科衛生士の方から、口内炎ができた時の対処法やはやく治す方法を聞いたのに、先週の木曜日くらいから上唇の裏に口内炎ができてしまった。なんとか治して臨もうとしていたが、どうにも治らなかったので、そのことを申し訳なく伝える。歯科衛生士の方から、出来ちゃってからはしょうがないですけど、なんとなく今日は疲れたな~ってときにチョコラBBを飲むといいですよ、と言われる。ほかにもビタミンB、ビタミンCを積極的に摂取した方がいいと言われる。職場の人たちの間でも、ビタミンB、ビタミンCが含まれる飲み薬でジェネリックのものを使ってみた感想を言いあうらしい。でも結局はコンディションや症状の程度が個々人で異なるので、主観でなんかよかった~くらいしか感想が言い合えないし、そのくらいのテンションでお互い聴いてるとおっしゃっていた。

 今日は上手な奥歯のフロスの方法について教わる。両中指にフロスを巻きつけ人差し指の爪の部分にフロスを引っ掛けて使うと滑りにくく安定して使えると教えてもらう。また、フロスは脇を使うと可動域が広がりますよと教えてもらう。今日使った歯ブラシと試供品を帰りにもらう。試供品に「口臭が気になる方へ」と書かれていることに先に気づかれたようにで、口臭のこと書いてあるけど、口臭は全然大丈夫ですよと一言添えてくれた。優しい。BGMは何が流れているか注意して耳をそばだてていたが、今日はスピーカーから遠い部屋だったのでよくわからなかった。

 フッ素が定着する30分間は飲み食いができないので、帰ってから玄関で仕事靴と普段履いているスニーカーの掃除をした。下駄箱にしまってしばらく履いていないMUJI LABOのスニーカーも今度コインランドリー洗ってみようと思った。

 お昼、イオンに寄って映画館で『ロケットマン』をチケットを購入し、上映の時間までスタバで過ごす。隣の留学生?だろうか、その方のワキガがきになる。そこでVMAsLizzoLil Nas XNormaniのパフォーマンスを観る。そのあと、高山羽根子『居た場所』の続きを読む。

 「日本の言いかた、忘れてしまった。昔のこと、いい、楽しい、ええと・・・」「懐かしい?」「そう、そう」小翠(シャオツイ)は声を出さないで、息だけでふふっと笑った。私は、彼女が懐かしいという感情を持ってこういう場所にいることをなんだかうれしく思う。私の知らない記憶を、ふたりで共有しているような気持ちになった。(高山羽根子『居た場所』より)

 彼女の真後ろまで来ると、鼻先に、私もよく知っているにおいが、彼女の首筋からただよってくるのがわかる。飛行機に乗って市場の中を歩いて、もうだいぶ薄れていたはずの、家で使っているシャンプーの香料が、彼女の体内の熱気によって復活しているみたいだった。小翠のそのにおいで、私は詰め替え用のシャンプーが自分の家の脱衣所にある引き戸に入っていたのを思い出していた。(高山羽根子『居た場所』より)

 私はこの誰かが懐かしい感覚を味わっている瞬間に立ち会ったとき、嬉しいと同時に強烈に悔しい気持ちになる。時間の不可逆性というか記憶や経験を完全には共有できないあの感覚とまだ向き合えていない。難しい。

 夕方、『ロケットマン』を金曜日ぶりに観る。映画を二回映画館で観るのは久しぶり。「Saturday Nights Alright (For Fighting)」での大人エルトンを演じるタロン・エガートンが少年時代のレジーに怯える様子が印象に残る。密室的な関係の危うさを痛感する。

 

8/28、二ヶ月連続で通信制限になる。仕事終わりに、給料があと5万くらい高かったらなあと思う。

 TBSラジオ『アフター6ジャンクション』の日本酒特集を聴きながら晩ごはんを作る。日本酒くいっといきたくなる。杉山明日香さんのことを大学の頃ののワインが好きだった友人に聞きたくなる。

 

8/29、今朝の夢はM-1の決勝に出る夢だった。相方はチョコレートプラネットの長田さんだった。

 晩ごはんの準備をしながら、NHK–FM青山テルマのアフタースクールパラダイス』を聴く。NormaniMotivationを紹介していた。

 ここで一曲お送りしましょう。最近のヘビロテ。彼女は次のビヨンセだ!って言われるくらい、あのー、騒がれていて。最近のミュージックフェスティバルでもね、初めて披露して。すごくいいパフォーマンスをした彼女なんですけど、この曲はですね、あたし朝に絶対10回以上聴きます。すごいテンション上がる曲なので、みなさんも聴いてみてください。それではNormaniMotivation

2019829日放送『青山テルマのアフタースクールパラダイス』)

 そのあとJFNきゃりーぱみゅぱみゅのなんとかぱんぱんラジオ』を聴く。きゃりーのありなし一問一答というコーナーできゃりー先生が話していたことを書き起こす。

 きゃりーのありなし一問一答。(自分が)ふったのにも関わらずガツガツ連絡してくる男性はあり?なし?というお題に対して。

(池田)ふったのにも関わらずガツガツ連絡してくる男性はあり?なし?

(きゃりー)これあたしありですね。嫌な女性多いと思うんですけど。

(池田)きゃりーちゃんが振った人が「最近何してんの?」とか。

(きゃりー)うん。「ラジオしたよ」みたいな。全然。

(池田)ラジオしたよーって。え、今度ご飯行かない?(って聞いてきたらどうする?)

(きゃりー)まあ、ご飯くらいは行くかもしれないですけど。そのヨリ戻さない?に対しては絶対にないんですけど。あたし割とその別れた後も友達関係に戻りたいタイプなので。全然嬉しい。たとえば、「きゃりーちゃん好きだったマンガ新刊出たよ」とか、全然嬉しいですけどね。

(池田)その先に下心というか・・・まあ、そういう復縁が・・・

(きゃりー)あ、そういうのはないですわ。

(池田)復縁がなければってことね。

(きゃりー)そうですね。うざかったら無視すればいい話じゃん。連絡きて、別に既読つけて、返事返さなければ終わる話だし。

(池田)既読つけてもガンガンくるパターンって、じゃあうざくはならないの?ああ、また送ってらぁくらいなの?

(きゃりー)うーん、でもちょっとメンヘラって思う。大丈夫かなって思うけど。全然大丈夫です。

(2019年8月26日放送『きゃりーぱみゅぱみゅのなんとかぱんぱんラジオ』より)

 

8/30、この日は自分が幹事を務める飲み会があった。今年度採用になった人を採用年度が若い人たちで歓迎する会。この会で自分が意識して取り組んだことは二つ。新規採用の人たちに全体に向けてのあいさつみたいな時間を設けないことと、初対面の人が大勢集まるので、名札カードを用意すること。こういうときに新規採用の人たちの自己紹介を飲み会の半ばでさせたりすることがあるが、今年度採用の人たちは散々それぞれの部や課で自己紹介を飽きるほどさせられているだろうから、この会ではそういう自己紹介はしないことにした。それと僕は人の名前を覚えるのが苦手なので、名札を準備した。普段ほとんど関わらない人たちと話ができて嬉しかった。

 

8/317時過ぎに起床。お酒がちょっと残った感じで起床。ラジオ体操には間に合わず。午前中は尾道でボランティア。行きの電車でこないだ鳥取の友達におすすめされたAmazonプライム『FLEABAG』シーズン11話目を観る。カメラ目線の語りかけと表情の吐露に、このドラマに参加している感じがする。今日はイベントごとがあったのでちょっと慌ただしかった。ボランティア終わりにリトルマーメイドでパニーニとミックスジュースを飲む。店内ではaikoの「花火」がオルゴール調で流れている。

 帰りの電車で、昨日のNHK第一『すっぴん!』を聴く。高橋源一郎さんのオープニングトークが印象に残ったので書き起こす。

 おはようございます。すっぴん金曜日、パーソナリティー高橋源一郎です。夏休みが明けて戻ってまいりました。みなさんどんな夏休みだったでしょうか。学生の皆さんはもう宿題を終えてるはずですね。僕は今年夏休みの宿題がありました。夏休みの宿題といっても、弟と会うという宿題です。

 僕には二つ下の弟がいて。えっとですね、もう会うのも連絡をするのも34年に一度です。僕が大阪の実家を出たのが50年前なので、ですから、もうこの半世紀そんな感じです。別に仲悪いって言うわけではなくて、あのまぁ、おそらく僕が外ばっかり向いた、家が出ちゃった兄貴なので、そういうことになってしまいました。

 弟は僕が出ちゃったあとですね、面倒くさい父親や母親との折衝、世話、それから祖父母の介護なんかをしてくれてですね。まあ兄貴は勝手なやつだなーと思いながら、でもずっと過ごしてきてくれたと思っていて、あの、僕は心の中でたいへん感謝しているんですが。

 今回ほんと久しぶりに会って、東京まで出てきてくれたんですが、それはいくつか理由があってですね。まあ、最大の理由は高橋家のお墓問題です。要するに我々も入るんだけど、あれ開けなきゃいけないね、っていうような話をしました。で、その時思ったのは、そのお墓っていうような話は、親戚の長老たちがしていたねっと。気がついたら僕らが長老になってたんだねっていうような話をしました。

 えーと、ほんと久しぶりに話をしてですね、最後にこの次に会うのはどっちかの葬式かな、というような話をして別れたんです。最後に別れる時に彼は泊まってるホテルに歩いて行くんです。どっちやって言われて、あっちっていう風に教えてあげたんですね。彼はちょっと今もう脚が悪いんで、杖をつきながら戻って行く後ろ姿を見ました。

 顔が祖父にそっくりになってたんですね。そのとき、あぁ、この弟と実は長い時間いろんな記憶を共有していたんだなぁ、と言うふうに思いました。本当に会えて嬉しかったです。みなさんもそういう宿題ありますか。としちゃん、わざわざ来てくれてありがとう。

(2019年8月30日放送『すっぴん!』より)