【雑記】見るともなく見ている

6/29、今日もスーパー銭湯へ。雨降りだったので傘を持って行こうとしたら、この前まで使っていたビニール傘が玄関にないことに気づく。出先で傘を忘れたときは、どこに忘れたのか少し考えれば頭で追跡できるが、こういう場合はさっぱり思い出せない。他人のものと紛れないように柄の部分に黄緑のマスキングテープを貼っていて、これなら紛れないし忘れないと思っていただけに悲しかった。代わりにユニクロの折り畳み傘を持って出かける。

 

6/30、朝起きて昨日きょうの料理ビギナーズで読んだなすのマリネを早速作った。電子レンジのみでできた。簡単だった。マリネ液をつけて冷蔵庫に入れる。お昼に何か食べようとするも、これといって適当な食材がなかったので、実家から貰ってあと一束残っていたそうめんを茹でる。以前、職場の人からそうめんには天かすを入れるとアクセントになっておいしいよ、と教えてもらった。そのときに買った天かす、23回試したものの、そのあと他の料理に使う機会がなく余っていたので今日も入れた。それと刻んで保存してあるねぎと、刻み海苔、チューブの生姜をおわんの端に引っ掛けて食べた。本来であれば、レンジで加熱した後、マリネ液がなすに染み込むまで20分くらい冷蔵庫で冷やす必要があったみたいだけど、待ち切れずに染み込みの浅いなすもちょっと乗せて食べた。たしかに味の染み込みはいまいちだった。

 無印で買った乾きやすいストレッチポロカラー半袖シャツがお気に入りで繰り返し着ている。無印のLXLサイズというサイズが自分にちょうどいいことに最近気づいた。ちょうどいいサイズがどの服屋でも見つかると安心する。肩から腕にかけての形が綺麗でポリエステル素材なのもあって、乾きやすいだけじゃなく、洗濯してもシワができないのがありがたい。それとボタン裏の布地が意図してVラインになっていてそこに細やかなおしゃれを感じる。ポロシャツおじさん。

 午後、家にあるタオルを持ち込もうとコインランドリーに立ち寄る。今日はてっきり全国的に雨だと思って外に出たら、快晴でびっくりする。普段はそのコインランドリーに併設されているクリーニング屋さんを利用することはあるけど、コインランドリーは初めて利用した。洗剤代にお金かけたくないなと、タオルを詰めた袋に洗剤類を一緒に入れて行ったけど、そこのコインランドリーは洗濯代に洗剤代も含まれていた。徒労。

 洗濯と乾燥を待つ間、dマガジンで今月号のクロワッサンを読む。おしゃれな人がおすすめする買ってよかったもの、比較的どれも高い。その中に西友の箱なしティッシュペーパーをおすすめされている方がいて共感した。中国地方には西友系列がないので、あのプライベートブランドの簡素なティッシュが羨ましい。今はトップバリュの外箱なしティッシュを使っているが、パッケージの情報量が西友のと比べると多い。

 

6/30、午前中牛乳を飲みすぎたのと水を飲みすぎたのと、軟便剤を飲んでしまったののトリプルパンチで午後お腹が痛くなる。今日も滝口悠生さん『高架線』を読んだ。

 三郎は、基本的には他人にあまり干渉せず、温厚な人間だったが、ごく稀に怒りなのか、不満なのか、ともかく彼にとって不本意な状況で、彼の何かがリミットを越えることがあった。といって乱暴を働いたり、過激な行動を起こすわけではない。たとえば、座の話題が彼の納得いかぬ結論に落ち着こうとしている。と、彼は周囲にそれとわからぬように黙り込み、そして静かに姿を消し、たとえば三十分ほどいなくなって、やがて戻ってくる。別にさっきの話に文句をつけたりはせず、何事もなかったようにしている。あるいは、そのまま帰ってこず、翌日何事もなかったようにけろっと現れる。ごく短い時間だけ、瞬間的にそうなることもあって、そうなると周囲の人間も三郎がおかしいことに誰も気づかないことがあった。幼馴染みの私だけが、あ、キレた、とわかって注視していると、三郎の背中から影のようなものが立ち上がって、三郎と背後をうろうろしたあと、また背中に抱きつくように消える。そうすると三郎も元に戻って、また何もなかったように人の話を聞いたり、自分でしゃべったりした。(滝口悠生『高架線』より)

 単に経歴としての話なら、日本でも離婚なんてもうそんなに珍しいものではないから、これから先はもっと単なる失恋のひとつみたいに、気楽に人に話したりできるようになったりするのかもしれない。あるいは言わないでおいてもそれを隠しているみたいな気にならずに済むようになるのかもしれない。少なくとも友達や同僚が離婚したぐらいで驚いたり騒いだりする人は、同年代ではほとんどいない。けれど、そんな経歴のことはどうでもよくて、それが離婚だろうと、婚姻関係のない失恋だろうと、簡単に話せないような後悔とか反省とか、怒りとか憎しみとかが人の経験には必ずあるでしょう?履歴書の項目みたいなものじゃなくて、離婚した人ならその離婚に至る経験のなかに、いろいろな感情とか出来事が、一色に染められない濁ったいろいろがあるものでしょう?それは他の人には、すべてはわかりえないものでしょう?・・・ほら、長くなってきちゃった。やあね。(滝口悠生『高架線』より)

 とにかく、私はわがままでそんなに頭がよくもない。だから、あんまりなんでもかんでも思うに任せず、ここは大事だぞ、というところだけは他人が何を大事に思っているかを考えようと思っている。何を考えているかわからなかったり、理解できなくても、その人が大事だと思っていることが何かあって、それを私が簡単に否定したり、傷つけたりしないようにしよう。もちろん、いつもそんなふうにできるわけじゃない。ふだんは、口が悪いし、怒りっぽいし、自分勝手なこともするのだけれど、ここは大事だぞ、っていうところでは、気をつける。要するに、こういう失敗をしてきたから、もうしたくないということ。そして歩の三郎への謎の友情みたいなものは、文字通り謎で私にはわからないけど、わからないからといって簡単に否定したりしちゃいけないと思ってる。(滝口悠生『高架線』より)

 夕方図書館に寄る。借りていた本がこの日返却日で、そのうち滝口悠生さん『高架線』が読み切れていなかった。すでに貸出延長もしていたので、これ以上の延長はできない。ネットでこの本の予約数を見たら、誰も私の次に予約を入れていなかったので、司書の方に正直にこの本まだ読めてなくて、もしも次に借りたい人がいなかったら続けて借りたいです、と申し出た。あらかじめ予約がないのが分かっていたくせに、ずるいことをした。司書の方から、一回延長申請をされているので、今日は借りられないです。明日以降また借りてください、と至極真っ当なことを言われて、そうだよなと思った。もしかしたら最近返却された本の本棚からふとしたときに次に読みたい人が現れるかもしれなくて、そのふとした機会を奪うのはちがうな、と思って自分の傲慢さを反省した。

 ドンキでボックスガムの買い足し。今回はいつもより長い期間持った気がする。

 移動中にFMぐんま『mabanua50号より愛を込めて』を聴く。YUKIさんのライブに行ったmabanuaさんがライブの前日YUKIさんに「楽しみにしてます」というようなメッセージを送ったところ、「楽しませます」というような返事がYUKIさんから返ってきたらしく、意表をつかれたというような話をしていた。そのあとchara + YUKI「愛の火 3つ オレンジ」をかけていた。mabanuaさんのラジオは30分番組なのだけど、オンエアする曲を2番の終わりくらいまで意図して流している。選曲だけでなく、どこまで流すかまでこだわるラジオ番組が好きだ。

 晩ごはんは松屋で食べた。ふと松屋でやってることを考えた。箸や紅しょうがが切れそうになっている場合は、どちらもケースをちょっと開けておく。多分僕が帰ったあとトレイを下げる際に、箸入れと紅ショウガ入れが開いていたら、そこに視線が行くだろうし、そのタイミングで補充してもらえたらいいなと思ってやっている。僕の次の人が変にそういうストックがないとか些細なことに文句つけてくる人じゃありませんようにと思っている。あと、食後に口周りをテーブルにストックしてある紙ナプキンで拭くのだけど、その紙ナプキンはトレイの上には置いて帰らない。店員さんにとってはなんてことないと思う人もいるかもしれないけど、触りたくない人もいるかもしれないから、券売機の横にあるゴミ箱に捨てるか、もしなければ家に持って帰って捨てている。

 

7/1、昨日はずっとお腹がごろごろしていたのに、今朝は便が硬くて便所で悶えた。通勤途中に通る弁当屋さんの鬼のイラストがかわいかった。明日通ったら写真を撮ろうと思う。

 職場で今年度飲み会の幹事を任されている。そのため、今度7月異動があった方たちの歓送迎会を企画しないといけない。私の職場では、そういう会に大きな括りで誘うにあたって、まず便宜上の親交会みたいなものの会員になってもらうというステップを踏まねばならないのだが、この勧誘が私にとっては難しい。4月に異動された方をお誘いしたときは、ある方の上司にすごく口調がきつい方がいらっしゃって、そこに業務的に落ち着いておられるであろうお昼休みあたりを狙って声をかけにいったのだが、どうやらその日は大きな催事の準備があったらしく、お昼休みもてんてこまいだったようで、今この人に話かけないで、と上司の方から邪険に扱われた。その日は午後ずっと落ち込んだ。その反省も生かして、今回は退勤時間30分前くらいのタイミングで職場の人たちに声をかけに行った。

 実際は、この会には職場のほぼみなさんが入られているのだけど、みんなが入ってるから入りますよね、というような誘いはなんかどうしてもしたくなかった。4月はうまく説明できなかった、この親交会の目的や活動内容、飲み会の頻度もさらっと説明できたし、集金の有無や今後のスケジュールなんかも説明できた。みなさん優しい方でお誘い楽しみにしてます、と言ってくださって嬉しかった。こういうのが相変わらず苦手だし、たぶん他人からしたらこんなことにちまちま何言うかとかわざわざ考える必要ない、と思われるかもしれないけど、計画を立てて相手に少しでも嫌な思いをさせないよう工夫することが自分なりにできることだと思うし、そこを変えたくはない。

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 弁当屋さんの鬼。BROCKHAMPTONのKevin Abstractにちょっと似ている。

 帰ってからラジオ体操をして、昨日の『有吉弘行Sunday Night Dreamer』を聴きながら、4.6km走った。今朝半分ちょっと聴いていたので残りの30分くらいを聴いた。都道府県を毎週一つ決めてその都道府県についてあれこれ好き勝手投稿メールを読む「日本」のコーナーで、BGMに流れる秋川雅史さんの「千の風になって」を聴いた有吉さんが、即興で1フレーズ秋川さんより先取りして歌い始めて、歌詞を歌い手に教える歌の先生みたいに振る舞っていたのが意外な展開で面白かった。その後に流れたSuperflyの「愛を込めて花束を」でも歌につられ、メロディに合わせてメールを読んでいた。秋川さんとSuperflyはどちらも愛媛県出身。

 オモコロの記事が苦手だ。3人以上での会話がちょっと誰がより面白いことを言えるかという点が重視されるショーみたいになっちゃう感じというか、ボキャブラリーの大喜利合戦みたいなのが苦手。のっぺりとした平坦な会話だけしたい。

 カーペットに座布団を敷いて読書をしていたところそこで寝落ちする。1時半に目がさめる。ベッドに移動。その後、5時半に起床。起きても眠い。掛け布団をかぶって布団の重みに包まれ身体が温まらないと、眠りが浅い。

 朝あごのあたりにあるにきびを2つつぶしてしまった。家に帰ってからにきびを気にしないために、またひょっとして早く治るといいなという思いを込めて、ピンポイント用のバンドエイドを切って、二箇所に貼った。効果は知らないけど、意図せずにきびを触れないように対策できた。次の日に剥がしてみたけどあまり効果はなさそうだった。

 

7/2、給湯室でおいしいプリンを共有する職員の方と一緒になったときに、これ教えようと思ってたんですけど、とメイトーのティラミス風プリンがおいしいという情報を教えてもらう。なめらかっていう表記はないけど、あれはメイトーのなめらかプリンの仲間ですよと言われた。プリンという言葉が出た瞬間に食い気味に教えてください、とはしゃいでしまった。仕事終わりに早速帰り道によく寄るコンビニ、スーパーに立ち寄って探してみたけど見つけられなくて、普段いかないコンビニに寄って発見した。風呂上がりにそのプリンを食べた。甘みの中に苦味が含まれていて、美味しかった。

 帰り道、百貨店に入っているちふれに寄って詰め替え用の育毛剤を買う。店員さんが感じのいい方で、綾香というちょっとお値段高めの化粧水と乳液のテスターもくださった。嬉しい。

 とうとうよく行くスーパーでりんごが一玉200円を超えた。悲しい。今日は流石に買えなかった。あわせて、職場の人たちが残業してるときにあげる用のお菓子を選ぼうとしたけど、職場の引き出しに入れて夜間のエアコンが効いていない間に溶けちゃったらいけないから、チョコ系統は選べない。カプリコならセーフ?チーズおかきはしぶい?とかあれこれ考えたら面倒臭くなって今日買うのはやめた。

 ツタヤに行って漫画をレンタルする。Tシャツに晩御飯に食べた焼き鯖の匂いがしみ込んでいて、歩くたびに鯖の匂いが付いて回る。

 

7/3、お昼休みに、菅原慎太郎『いちごの唄』の金曜レイトショーの予約をした。

 実家に電話をしようとかねがね思っているけど、気づいたら9時半くらいになっているというのがここ3日くらい続いている。もどかしい。先月、実家に帰ったときに家の包丁の切れ味がどれも悪かったので、包丁を送りますと伝えたい。お昼に作ったカレーに入れたトマトも上手に切れず、潰しながら切るみたいになってしまった。以前、何かの時に無印の包丁をあげたのだけど、それも切れ味が悪くなっていた。シャープナーで研いだりもしたが、研ぎ機も長年使っているのもあって、全然切れ味が上がらなかった。それでも実家に帰った際に母が作る料理で切れ味が悪いように思える食材が出たことはないので、母の包丁使いが上手で、僕の包丁使いが下手ということにほかならないのかもしれない。リマインダーに「実家に包丁送る」という記載をふいに見つけて、アマゾンで包丁を注文し実家に送った。どうにもきな臭かったリマインダーの項目が消えた。明日また報告の電話を忘れずしたい。

 家に帰ってラジオ体操をして、3kmちょっと走る。腹筋背筋腕立てをして、洗濯機を回し、シャワーを浴びて、晩御飯を食べて、洗濯物を干す。20時から近くのファミレスで勉強、読書をした。昨日ツタヤで借りた新久千映『タカコさん』を読む。題材は面白いと思うけど、漫画としてはあまり面白くなかった。人よりちょっと耳がいいという、主人公タカコさんの感覚はとても分かる。だけど、街の雑踏をはじめ言葉による音描写や、穏やかに心動いているシーンでのキラキラしたトーン使いが多くて、少し気になってしまう。主人公の気づきも全て言葉で説明されていて、奥ゆかしさが薄い。それに、毎回のエピソードでのタカコさんの気づきが教訓として読者にちょっと押し付けられているような気がするのもなんだかもどかしい。物語のエピソードも並行的で、一つの地面に同じような深さの穴があちこちに掘られているような展開で、その個々の穴が繋がったり、積み重なったものがさらに深いところへ掘り進んでいくような雰囲気も第1巻の時点では、あまり感じられない。第1話であまり馴染めない女子会に参加したタカコさんを気遣った友達が、ほんとは女子会だって苦手なのにムリして来たんでしょ?と女子会の席でタカコさんに耳打ちするシーンがあるが、そこもうーんと思ってしまう。そのこっそりはたとえ他の人たちが聴いていなさそうでも、女子会のまさにその席で耳打ちする話題ではないように思うし、その友人の心配りはかなり傲慢なものだと思ってしまった。もしも自分がこういう作品を書くなら、帰り道が二人きりで一緒になったときに、ぼそっと伝えると思うし、それを伝えるにしても直接的ではなく、婉曲的に伝えると思う。そういう、物語の繊細さを大事にしてそうな、そういうことを特性とした持ったキャラクターが主人公の漫画なのに、その肝心な部分でがさつなところが散見されてしまっていた。それぞれの登場人物が作者によって恣意的に動かされていないように思える作品をもっと読みたい。

 近所のファミレスの入り口は二重扉になっていて、店内に近い方の扉は閉めるときに、何も気にせず閉めようとすると大きな音がたってしまうため、慎重に最後まで締め切るようにしている。今日もそれを意識してお店を出た。