心地いいぎこちなさ

2022年9月5日(月)

23時前に自宅の最寄駅に到着。スーパーで買い物をして線路沿いを帰る。十数メートル前方に同じ進行方向でおそらく帰り道であろう女性が。10mに一度くらいの頻度で後ろを振り返り、私との距離感が十分であるかを確認しているようだった。不安を感じさせてはいけないと思い、帰り道を変える。

 

2022年9月6日(火)

INIの『M』に収録されているカップリング曲「Mirror」という曲がお気に入り。インナーチャイルドがテーマになっていると思う。鏡に映った幼き頃の自分と対峙して、今の自分がときに不安な日々を送りながらもこうして日々どうにかこうにか頑張って生きていることをまず何よりも自分自身に認めてもらいたいと歌っていると感じる。

一番のBメロでメンバーの髙塚さんが「濃い空は余白を残して行く」と歌うところがある。この部分の歌詞を目で確認するまで、「こいそら」は「恋空」では絶対ないはずなんだけど、どうしても「恋空」がよぎると思いながら聴いていた。INIの平均年齢は20歳ちょっとすぎくらいのようで、「恋空」ってあまり馴染みのない言葉だよな〜、ジェネレーションギャップのある言葉だよな〜と思った。

寝る前に洗い物をしに共用のキッチンへ。キッチンのところにはテレビがあって、居住者はそのテレビでテレビ番組を観たり、自分のアカウントと紐づけてNetflixやAmazonPrimeVideoでドラマや映画を観ることができる。この日はNetflixで『メンタリスト』を観ておられる方達が二人いた。そのうちのお一人はシェアハウスの中で積極的に話ができる数少ない人で、コーヒーを淹れるのが好きな方なのでこれからこの日記ではコヒさんと呼ぶことにする。

途中コヒさんを残してもう一人の方が先に部屋に戻られたので、そのタイミングでコヒさんとおしゃべりする。『メンタリスト』をもともと観ていたのは先ほど部屋に戻った方のようで、部屋に戻る前に好きに観ていいよと言われたものの、コヒさんはこのドラマを観るのは今回が初めて。実はよく分かっていないという話をしていた。自分も『メンタリスト』を観るのは今回が初めてだったので、これってさっきの人ですか?とか、ここってどこですか?とか、ドラマのシリアスさに欠ける話をぼそぼそとする。

そういえば私の部屋の冷凍庫にヨーロピアンシュガーの紅茶ラテ味があったことを思い出して部屋に取りに戻り、コヒさんと一緒に食べる。私はコヒさんと初めて話をした後にコヒさんの名前や話してもらったことを忘れないようにメモに残したので、コヒさんの名前などをかろうじて知っているが、たぶんコヒさんは私の名前を覚えていないと思う。ときどき「君は〜」と呼びかけられることがある。その度に自分の名前をいつまた自然に伝えられるだろうかともどかしく思っていた。この日はコヒさんが不定期でされているコヒさん特製のコーヒーを飲むLINEグループに招待してもらう機会があって、そのときに改めて連絡先を教えるついでに自分の名前を自然に伝えることができた。ほっとした。

 

2022年9月7日(水)

フロスをした後に森永のチョコチップクッキーを食べながら夜更かしをしていると、水っぽい星さんこと水星さんがスペースをされているのに気づく。夜中にスペースをしている人を見かけたとき、私はつい怖気付いてしまう。

この人は普段からスペースをするリズムがある方だろうかとか、スペースをするにあたってのコミュニティがすでに形成されている方だろうかとかを考えると、参加どころか視聴するのさえ気が引けてしまう。それなのに今回はそういったことをあれこれ考える間もなく視聴し始めて気づけばスピーカー申請していた。

それはかねてから水星さんと話してみたいと思っていたからであり、水星さんのスペースはきっとよそ者にも開かれているだろうと期待したからだと思う。話すのは今回が初めてだったけど、水星さんは近所のコンビニで偶然知り合いに出くわしたかのような温度で私に接してくれた。どのように進んでいくか全くわからないけど心地いいおしゃべりだった。お互いの話からさらに聞いてみたいことや、そのときふと思い出したこと、かねてから聞いてみたかったこととが折り重なるような不規則で気持ちが弾むやりとりが続いた。

そのような居心地のよさから、その日話そうと思っていなかった、聴く人によってはジャッジされてしまうかもしれない自分の反省事を水星さんに打ち明けた。私はその話題を自分の中でどのように扱っていいの分からず考えあぐねていたので、話を聴いてもらったことでいくぶんか気持ちが軽くなった。何気ないようで特別な擬似コンビニ前談話だった。

 

2022年9月8日(木)

朝起きてから真っ先にすることとして、AGAの薬を飲む、検温、体重測定をする、まくらにファブリーズをする、の4つがある。ここ数日在宅勤務であまり運動ができていないのを自分でもよく分かっていたので、この日の朝は体重測定をさぼった。

実家から梨が届く。お礼の連絡をする。

 

2022年9月12日(月)

TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』を聴く。月曜日の10時台には滝沢カレンさんの「カレンに解決!相談相談室」というコーナーがある。人に相談されて困っている相談に対して滝沢カレンさんがアドバイスを提案するコーナー。『ジェーン・スー 生活は踊る』の相談は踊るとはまた異なる角度の相談コーナーでカレンさんの鋭いアドバイスとそこに至るまでの相談者さん、向井さん、滝沢さんのやりとりの様子もおもしろい。

今回は相談を聴く中での向井さんの応答が面白かった。今回の相談者は、夫が55歳を過ぎたあたりで見た目について急に努力をしだしたことについて、妻にあたる方からの相談の相談だった。

滝沢「なにかきっかけがあったんですか?」

相談者「いや、きっかけがなくて。なんかほら、あのドラマで『ユニコーンに乗って』ってありましたでしょ。もう終わっちゃったんですけど。あの西島さんとか。あと『オールドルーキー』もまあ終わっちゃったんですけどね。あの反町隆史さんとか(を目指している)」

向井「かっこいいよ〜。いや、ちょっと志望校が上過ぎると思うんですよ」

(2022年9月12日放送 TBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』)

 

2022年9月14日(水)

仕事終わりにQBハウスで髪を切る。今回と2週間前の前回、続けて前髪を2cm切ってくださいとお願いしたら前髪がほとんどなくなった。ネットで調べると髪が伸びるスピードは平均1ヶ月で1cmらしい。そりゃそうなるよな〜と思いながら、風呂上がりに髪をドライヤーで乾かしながら落ち込む。

 

2022年9月16日(金)

部屋にテレビがないため、朝の情報番組としてTBSラジオ森本毅郎・スタンバイ!』を聴くことが多い。番組の批判的な姿勢は好きだけど、森本さんの言葉に緊張することがある。ニュースの話題から派生して同じくパーソナリティの遠藤泰子さんや現場にアタックのコーナーのレポーターの方、スポーツコーナーでの小笠原アナウンサーとの関わり方には必ずしも支持できない応答や反応がある。
この番組では、番組終盤にニューストピックについてリスナーの方からのメールを紹介する、スタンバイトークファイルというコーナーがある。そこでのメールの文体が結構独特で、森本さんに切々と語りかけるような文体のメールが多いように感じる。これはメール読みをするときの森本さんなりのアレンジなのか、これまでのメールの文体にリスナーそれぞれが影響されてできあがった文体なのかいまいちわからずにいる。

 

2022年9月17日(土)

安倍元首相の国葬に抗議するデモの見学に行く。もともとは友人に一緒に行きませんかと誘ってもらって参加する予定だったが、主催している団体のHPを見たとき、発起人の人たちを名前こそ知っている人がいるが、その人たちやこの団体がこのデモや現政権に対してどのような意識を向けているのかがWEB上ではよく分からず、あくまでデモの日時や集合場所だけが羅列されている案内に不安になってしまった。一緒にデモ行進できるほどこの主催者の方達のことがよく分からないのに、気軽に参加していいものだろうかと迷いや警戒心が生まれ、友人には今回は見学だけすると告げ、一人で現地に行った。

集合場所の公園には、さまざまなプラカードを持たれた方がいて、国葬に反対することには一定の共通合意があるけど、現政権へ異を唱えたいトピックは参加者それぞれでちょっとずつ違うんだということが現地へ訪れたことで肌で感じられた。思えば、自分が現在支持している政党だって、その政党内の人たちすべての考え方に賛同しているわけではないし(そもそもまだまだ理解できない部分も少なくない)、党として積極的に推し進めていないトピックに対して不満に感じていることだってある(もちろんそのことに触れてくれて問題意識を持ってくれている議員の方もいる)。そういう差異を受容しながら、あるトピックに対しては連帯して抗議するために集まることもできるよな〜ということが身を持って分かる機会になったのでよかった。

 

2022年9月18日(日)

セームタオルをエマールで洗う。セームタオルはもともとは地元のプールに行くときに使っていたものだが、今は近所にプールがないのでシェアハウスの大浴場に入るときにときどき使っている。普段は水洗いをして乾燥させることが多いが、たまにこうしてエマールで洗っている。

晩ごはんを作る。この日作ったのは、納豆キムチ炒飯、厚揚げ豆腐とかにかまときのこの中華スープ、厚揚げと卵とひき肉とパクチーの魚醤炒め。20時からK野さんと電話する約束をしていたので、約束の時間までに作ることを優先するあまり、中華スープの片栗粉を溶かさずに入れるなど横着をしてしまう。

途中、コヒさんが晩ごはんの準備をしにキッチンに来られたのでしゃべる。コヒさんはサトウのごはんと冷凍食品の唐揚げを晩ごはんとして食べようとしていた。中華スープいっぱいあるのでいりますかと伺う。片栗粉がだまになっているところは避けてよそって手渡す。

 

2022年9月19日(月・祝)

朝、チョコプラ長田さんとパンサー向井さんがされている長田向井のくるま温泉ちゃんねるの横浜ドライブエピソードを観る。ここでのお二人の関係性がとても愛おしい。今回の収録前に直前のテレビ収録で出たお弁当を食べてきてしまいこれからのごはんに全く気乗りしていない向井さんと、トンネル内での二人のしょうがない会話に笑った。この三連休の寝る前にはSpotify Podcastで『文化系トークラジオLife』を聴くか、YouTubeで『くるま温泉ちゃんねる』を観た。

夜、洗い物をしにキッチンへ。シェアハウスの中で積極的に話せるコヒさんとは別の方がおられたので話す。これからはその方をヤンさんと呼ぶことにする。ヤンさんは以前深夜にキッチンで私のジェンダーアイデンティティセクシュアリティについて話を聴いてもらった方。ヤンさんとは居住している階が同じで、在宅勤務をする平日の日中など共用の場所ですれ違うことがしばしばある。トイレなどですれ違うとき、お互いにそんなに外向的な気分でないときはよそよそしい感じの挨拶になる。そのぎこちなさをお互いに持ち合わせていることに私は格別の居心地のよさを感じている。ヤンさんはダブルワークをされていて、今週末はすごくお忙しいという話をされていたので、その様子を伺う。自分も最近職場でdramaがあったのでそのことを聞いてもらう。