いらないルーティーン

二度寝をよくしてしまう。二度寝の原因を考えると心当たりがあるが、ブログに書くには恥ずかしい。でも、その原因と向き合うためにも今回はあえて書くことにする。私は腹囲の圧迫に耐えられず、寝ている間にズボンを脱いでしまう癖がある。ごくたまに下着を脱いでいるときもある。私のせいでもあるし、私のせいじゃないとも言いたい。旅行など誰かと一緒にいるときは、培ってきた理性が優勢となり、そのような失態をさらすことはないが、一人となると長年に渡って形成された無意識の行動の型が理性を機能させなくなってしまうことがままある。

気になるのは腰回りの圧迫だけなので、脱ぎ方はいつも中途半端だ。太ももからひざのあたりにズボンがずり落ちた状態だったり、膝下からくるぶしにかけてズボンがだぼっと残っていることもある。脱ぎ切っていることはほとんどない。ズボンのゴムの部分だけで考えると、脚が拘束されているようで(拘束しているのは他でもない私だが)身動きが取りづらい。眠っている間の自分の行動を振り返るほど意識がはっきりとしない一度目の起床では、その状態に対して思いを巡らすだけの余裕がない。なんとなく身じろぎできないので、起きるのは今すぐじゃなくていいと思い、目を閉じてしまうというのが一連の過程だ。

寝ているときの自分には信用も期待もできないので、寝るときの体勢を見直したこともある。ズボンに手が伸びることがリスクなので、両手を両脇に挟みこんで寝ることもある。(これはこれで手のおさまりどころがあって安心するし、寝る前に携帯を見るということが抑制されるので気に入っている。)また、腹囲への圧迫が最大の原因だと思い、下着のサイズを普段よりも1サイズ大きいXLサイズにしたこともある。ズボンの内側にひもが付いているタイプのスウェットを履いてひもをきつく結んで寝ることもある。だが、どういうわけかずり落ちている。様々な対策によって一時的に改善の傾向こそ見られるが、新しい習慣が根付く前に、脈々と息づく忌むべき習慣が新しい習慣を飲み込んでしまう。

二度寝をすること自体に否定的な気持ちは全くない。まとまった睡眠をなかなか取れない日もあるし、休めるときには休もうという自分へのいたわりの気持ちもある。しかし、その主たる原因について改めて考えると、なかなか変えられない自分の習性にどうしても向き合うことになってしまい落ち込んでしまう。寝ているときの自分にはまだ期待できないが、明日の朝以降、二度寝をする前の目覚めた私がこの投稿を思い出すことをほんの少しだけ期待している。