2021年7月に聴いた好きな楽曲について振り返ります。
杏里 - DRIVING MY LOVE (1983)
夏を告げるアンセム。毎年7・8月は杏里さんのアルバム『Timely!!』を聴くのが恒例になっています。
Ginger Root - Loretta (2021)
8月20日リリース予定のEP『City Slicker』に収録されているGinger Rootの新曲。Ginger Rootのことは2019年にリリースされた「B4」のタイミングでTwitterの友達に教えてもらいました。
今回の楽曲のMVは、昭和歌謡番組のような雰囲気で、美術や舞台、カメラワークや被写体の色味が画面の黒い部分にぼわんと滲むような撮り方をされています。YouTubeのサジェストはどんな風に機能しているのかよく分かりませんが、私の知り合いの人たちも何人か私と同時期にこの楽曲をYouTubeのおすすめきっかけで知ったようです。
Aメロ出だしの”Loretta, I see you walking now and then”のthen部分のメロディーが少しよれていて耳に残ります。似たような印象をミツメ「エスパー」の“長く伸びた影”の影の部分でも感じました。
どんぐりず - ベイベ (2021)
『星野源のオールナイトニッポン』きっかけ。YouTubeでラップ楽曲をよく聴くこともあってか、少し前に「nadja」を視聴したことはあったのですが、あまりアーティストとしてどういう方達なのか知らなかったので、以下のRealSound記事を読んで勉強しました。
James Vincent McMorrow - Paradise (2021)
4年ぶりとなるニューアルバムからの先行曲。当初は7月16日にリリース予定でしたが、大きなアナウンスなくリリースが9月10日に延期されました。
Qhairo - What Are You Waiting For? (feat. Zilo) (2021)
Qhairoの新曲は、同じくロンドンを拠点に活動するZiloを客演に招いた楽曲で、お互いに惹かれあっている二人の関係性について歌われています。Chorusの二人の声の重なりがとってもきれいです。Verseでは「私は双子座」「私は牡牛座」とそれぞれ紹介する部分がありますが、それがどういった意味を表すのかよくわかっていません。
去年リリースされた「Goodnights & Goodbye」をSpotifyで聴いたのがQhairoを知ったきっかけです。
LONDON IN STEREOでのQhairoの短い紹介記事
Rejjie Snow - Grateful (2021)
7月9日リリースのRejjie Snow2枚目となるアルバム『Baw Baw Black Sheep』の1曲目の楽曲です。アルバムタイトル「Baw Baw Black Sheep」の対照的な位置付けとなる概念として、この楽曲冒頭「Twinkle Twinkle Little Star」が用いられているというように理解しました。
2019年の記事ですが、この記事の中でもアルバムタイトルについてその意味が部分的に話されています。
Normani - Wild Side (feat. Cardi B) (2021)
Normani is finally baaack...
GENERATIONS from EXILE TRIBE - Make Me Better (2021)
イントロの\イェイイェイイェイイェイ/や矢継ぎ早の合いの手を聴いたとき、また、メロディーよりもリズムに比重が置かれている点で洋楽やK-POPとの距離の近さを真っ先に感じました。作曲を手がけるのはJustin Reinsteinという方で、これまでにプロデュースや編曲を手がけたアーティストを調べると、TWICE、EXO、Stray Kids、GWSN、GFRIEND、The Boysなど錚々たるグループが出てきました。
今年の2月にLDHの別グループのBallistik Boyzがリリースした「Animal」でも感じたことですが、楽曲としての水準はすごく高いんだけど、そこにどうグループとしてのオリジナリティを乗せられるかというのがもっと見てみたいと感じています。
向井太一 - Comin' up (2020)
kemioさんのPodcast『kemioの耳そうじクラブ』ゲスト出演きっかけで向井太一さんのこれまでにリリースされた楽曲をデビュー当時から聴き返しました。
2020年7月にリリースされた配信作品『Supplement』に収録されており、今年リリースされた『COLORLESS』にも収録されている楽曲です。以前ブログでも書きましたが2019年リリースのアルバム『SAVAGE』がすごく内省的なアルバムだったのに対し、この配信作品『Supplement』からは『SAVAGE』のエッセンスを継承しながらも外に開けていく兆しのようなものが伺えました。そして『COLORLESS』の中にこの配信作品から「僕のままで」と「Comin' up」が収録されているのもうなずけました。
#57 シンガーソングライター向井太一さんの魅力を徹底ホリホリ! - kemioの耳そうじクラブ | Podcast on Spotify
TAEYEON - Weekend (2021)
今月のWorkout Song。Doja Cat「Say So」とマッシュアップしたいです。
LOONA - WOW (2021)
今月のWorkout Song。6月28日にリリースされたミニアルバムのアルバム楽曲。私はあまりK-POPのルールに明るくないのですが、カムバックのステージでリード曲以外の楽曲がパフォーマンスされることもあるんだと初めて知りました。
Devin Tracy - therapy (2021)
7月9日にリリースされたDevin Tracyの2枚目のEP『don't take it personal』を締めくくる楽曲。
Spencer. - Lonely As I Ever Was (2021)
9月10日リリース予定のデビューアルバム『Are U Down?』からの先行曲。
これまでリリースされた楽曲の中でもかなりキャッチーな方向に寄った印象です。7月20日の『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』ではこの楽曲をパフォーマンスしました。
Laura Mvula - Church Girl (2021)
Twitterの友達が教えてくれたアルバムから特によく聴いた曲。
Usher - Bedtime (1997)
去年くらいからUsherのディスコグラフィーも時折振り返っています。中でも『Usher』と『My Way』をよく聴いています。
Jam & Lewis Spinnin (feat. Mary J. Blige) (2021)
『松尾潔のメロウな夜』きっかけ。
Snoh Aalegra - NEON PEACH (feat. Tyler, The Creator) (2021)
7月9日リリースの3枚目のアルバム『Temporary Highs In The Violent Skies』から。
박혜진 Park Hye Jin - Let's Sing Let's Dance (2021)
9月10日にリリース予定のデビューアルバム『Before I Die』からの先行曲。
L-like Free (feat. WOON) (2021)
去年よく聴いた「Searching」を手がけたWOONの客演曲。
Syd - Fast Car (2021)
今年2曲目となるSydの新曲です。私は車に疎いので、なんという車種が調べたところ、HYPEBEASTの記事にフォードのブロンコだと紹介されていました。
また、プレスリリースで本楽曲について、“I wanted to make something for the gay Black girls. I want them to see themselves in this and in me.(私はゲイの黒人女性に何かを作りたかった。このビデオと私に彼ら自身を重ね合わせてほしい。)”とコメントしています。
Leon Bridges - Steam (2021)
7月23日にリリースされた3枚目のアルバム『Gold-Diggers Sound』より。
アルバムジャケットのデザインが好きです。先日、背景の色味を真似して、シルエットをトレースしました。
向井太一 - Break up (2018)
「Comin' up」と同じくディスコグラフィーの振り返りで繰り返し聴いた曲です。たっぷりのサビの後に迎えるイントロパートではm-flo・☆Taku TakahashiさんのUK Garage編曲が展開されています。
DJ CHARI & DJ TATSUKI - Sugar (feat. 瑛人 & Yo-Sea) (2021)
瑛人さん×ヒップホップ、ずっとお待ちしておりました!瑛人さんのVerseでの「香水に群がるミツバチ」がヒップホップぽくていいですね。
MIYACHI - Kansai Life (2021)
MIYACHIさんの表情がほぐれてる瞬間見ると無性に和菓子食べたくなる。
Tkay Maidza - Eden (2021)
7月9日リリース『Last Year Was Weird, Vol. 3』の1曲目。イントロ部分にはこのEPの最後に収録されている「Breath」がサンプリングされています。このことについて、TkayはUPROXXのインタビューの中でBusta RhymesやLudacris、Kendrick Lamar、Kanye Westを例にあげながら、自分自身でサンプリングネタを作ることのユニークさについて言及しています。
FNCY - みんなの夏 (2020)
2020年のシングル『みんなの夏』の表題曲。9月1日に2枚目となるアルバムのリリースが予定されています。
G-Wiz - Teddy Bear (1993)
FNCYのメンバーであるZEN-LA-ROCKさんが7月22日のYouTubeDJ配信のテスト放送でかけていた曲です。
Clairo - Amoeba (2021)
7月16日にリリースされた2枚目のアルバム『Sling』から。
Aisho Nakajima - Needed (2021)
8月にリリース予定のEP『Sleep Talk』からの先行曲です。GQのインタビューでは、EP『Sleep Talk』について以下のように話しており、とても楽しみです。
『スリープトーク(Sleep Talk)』 というミニEPで、ベッドルーム・ポップなビートに自己愛、セックス、愛への渇望など、自分の”悲痛夢日記”をコンセプトに制作した作品です。 自分の想いを1曲1曲に落とし込み、寝言(スリープトーク)でしかいえない赤裸々な感情、口が裂けてもいえない経験などを歌詞に綴りました。中嶋愛章のナイトメア・ファンタジーのかけらをお楽しみに。
また、近日中に青山テルマさんのニューアルバムに収録予定の楽曲のリリースが予告されています。
🚨TEASER 解禁🚨
— Aisho Nakajima (@aishooo74) 2021年6月13日
Thelma Aoyama “Yours forever” feat. Aisho Nakajima 🌦😭🔥💚 @thelma_staff
Full MV coming soon 🙏🏼
早くみんなに聴いてほしい🥺💫
More music coming soon 👁👁 pic.twitter.com/Ut4T5V4wXd
Aisho Nakajimaさんは、AmazonPrimeVideoで毎週金曜日に配信されている水原希子さんプロデュースのオリジナル番組『キコキカク』で、準レギュラーになりつつあります。今週配信のEpisode 18「Weのモヤモヤ会議」では、メンタルヘルスと偏見というテーマでセラピーの必要性について話をされています。これまでの中でのお気に入りは、Episode 4のポールダンスに挑戦する企画の回で、手汗をかきやすいAishoさんがレッスンの序盤も序盤で早々諦めモードだったところです。
LIL NAS X & Jack Harlow - INDUSTRY BABY (2021)
Take a DaytripとKanye Westが共同でプロデュースしたLil Nas Xの新曲「INDUSTRY BABY (feat. Jack Harlow)」です。サタンシューズの件で懲役5年を言い渡され、モンテロ州刑務所に収監された設定のミュージックビデオです。
“INDUSTRY BABY” 🏆
— nope 👶🏾 (@LilNasX) 2021年7月22日
TOMORROW NIGHT! pic.twitter.com/WhGh3Sk72C
ヒップホップ楽曲には、イントロにプロデューサーが自身のプロデュースを記すためにプロデューサー・タグを挿入していることがしばしばあります。私はプロデューサータグに疎いのですが、 例えば、Lil Nas Xで言えば、Take a Daytripがプロデュースしている楽曲には、”daytrip took it to ten (hey)”というタグが挿入されていることが多いです。他のプロデューサーでは、DJ Mustardの「マゼノラビーホゥ(Mustard On The Beat Hoe)」がぱっと思い浮かびました。日本に目を向ければ、SUMMITのVaVaさんも自身がメインでプロデュースしている楽曲のイントロに「VaVa Beats」と挿入しているのを聴いたことがあります。このプロデューサータグとは別に、レーベルをイントロで言ったり(DJ Khaledの「We The Best Music」とかNicki Minajの「Young Money」とかが思い浮かびました)、自分のキャッチフレーズ(Megan Thee Stallionの「Real Hot Girl Shit」が思い浮かびました)を言ったりするなど様々な作法があるのだなとこの楽曲をきっかけにふと考えました。
ちなみに、ミュージックビデオの中でJack Harlowから手渡される本の内容が気になったので印字されている単語を検索にかけたところ、1968年出版のWilliam Manchesterの『The Arms of Krupp』という本がヒットしました。