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2021年1月10日(日)

『マツコ&有吉かりそめ天国』(テレビ朝日・2020年12月18日放送)

TVerにあった年末年始の特番がそろそろ配信終了してしまうと思って、見れていなかったマツコ&有吉かりそめ天国の3時間スペシャルを見る。マツコ有吉にはロケがシリーズ化している出演者がいくつもいる。今回はその出演者のうち、宮下草薙・草薙さん、ハナコ・岡部さん、後藤ファミリー、オアシズ・大久保さん、ずん・飯尾さん、仁支川峰子さんがスタジオに集まって、有吉さんマツコさんと話したり、出演者同士で集まって話す様子が放送された。普段はロケのVTRの一方的なコミュニケーションしかなかったゲストとのトークは、独立した世界が繋がり合う『アベンジャーズ』とか『スパイダーマン:スパイダーバース』のようなマルチバースものの作品を観てるような、不思議な光景だった。スタジオトークパートでは、マツコさん、有吉さん、オアシズ・大久保さん、ずん・飯尾さんのおしゃべりが本当に面白かった。

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有吉「今モテそうなんですよね、大久保さんね。ほんとにもうこれ25年前に人力舎のライブの新宿Fu-の楽屋でちらっと見たとき、もう本当にブスだったんですもん。びっくり。俺こんなブス見たことないと思ったんですよ。」

大久保「ちょっと久々、ちょうだいもっと。ちょっとね、そうなのよ。ブスとかみんな言わなくなってるでしょ。ま、こっちもね、悪いんだけどね、キレイになっちゃって。申し訳ない。たしかに、まとまったきたね。」

2020年12月18日放送『マツコ&有吉 かりそめ天国』より)

 

安住紳一郎の日曜天国』(TBSラジオ・2021年1月3日放送)

寝る前にTBSラジオ安住紳一郎の日曜天国』先週の放送を聴く。3が日だけど生放送。番組を一緒に放送する中澤さんはお休み。中継コーナーやゲストトークもお休み。スタッフが少ないため、過去の音源などを引っ張り出す内容が中心の放送。番組初期のエピソードトークである、安住さんの叔母の話や、ボウリング大会の話、プレゼント企画で秘密を守れるリスナーを試す回など、懐かしい音源を振り返る。

番組中盤、コロナの自粛期間中に部屋の整理したときに出てきたという、TBSの採用試験を受けた時のテープの内容が味わい深かった。採用試験に向けての準備が十分でないことを試験官にアピールしつつも余裕を感じさせる安住さんと試験官との問答に耳をすます。

私は高校生のときに、それまでのガラケーからスマートフォンに機種変更した。初めて持ったのは、たしかiPhone5だったと思う。iPhoneにした当時は、Podcastで安住さんの日曜天国をよく聴いたものだった。現在ラジオを聴く際に利用しているradikoもその頃からあったけど、今みたいにエリアフリーやタイムフリーは実装されていなくて、BSS山陰放送NHKしか自分の地元では聴けなかった。文化放送TBSラジオとつながる唯一の方法は、Podcastだった。登下校でのバスの車内や、図書館で勉強に飽きたときなどよく聴いていたなあと当時の風景がふと蘇る。

 

2021年1月12日(火)

Hey! Say! JUMP『Fab! -Music speaks.-』(2020年12月16日リリース)

ツタヤでHey! Say! JUMPのアルバムレンタルする。ジャケットも好きな感じだったので楽しみにしていたが、自分は「Muah Muah」が特別好きなだけだったことが分かる。

 

2021年1月14日(木)

益田ミリ『今日の人生2』

K野さんから借りた益田ミリ『今日の人生2』を読む。益田ミリの作品の中でも、今日の人生シリーズは特に淡い。ぼんやりした考えがぼんやりした自由なかたちで作品になっていると思う。そこに味気なさを感じてしまうときもあるが、自分はこのシリーズで打ち出される開かれた余韻みたいなものが好きだ。

 

2021年1月15日(金)

Ariana Grande「34+35 Remix (feat.Doja Cat & Megan Thee Stallion)」

13日深夜にリリースが予告された、Ariana Grandeの最新アルバム『Positions』に収録の楽曲「34 + 35」Remixリリース。客演に二人を迎えることが事前にArianaより予告されていたが、Jessie JとNicki Minaj再び...?とか、以前、Troye Sivanのフックアップもあったので若手アーティストから引っ張ってくる...?とか、予告音源の最後に挿入されている”ヤ...ヤ...”歌唱は、Doja Cat…?とか思いながら過ごす。

14日深夜に客演にDoja CatとMegan Thee Stallionを迎えることがアナウンス。"Ari...統べてるな…"という気持ちになる。Remix楽曲は3人が混じり合うというよりは、DojaとMeganによる独立しらラップパートがオリジナル楽曲の合間に挿入され、コーラスにほんのり二人の合いの手が加わるような内容だった。

Dojaのラップパートで繰り出される、ラッパー・Tekashi 6ix9ineを引き合いに出した「I want that six-nine without Tekashi」という鮮烈なライムと、Meganの自身をスーパーフードと自称し、行為の例えにフランスの伝統的ダンスの一つであるcan-canやバレエの舞台衣装であるチュチュを織り込むライムもどちらも聴いていて楽しい。

 

ねむようこ『こっち向いてよ 向井くん』1巻

Kindleねむようこ『こっち向いてよ 向井くん』を読む。パートナーにたいして守りたいと言葉をかけたり、子育てに対して一方がもう一方を手伝うと言ったりするような、何気なく使われる言葉や態度に気づきを与えるような作品。無意識な主観や思い込みは、ときにいかに独りよがりで危ういものかを自戒させられる。登場人物の微妙なニュアンスを含んだ視線や表情が印象的。

1巻終盤、それまで向井くんを指南するキャラクター・坂井戸さんのスタンスが揺らぐ描写が挟まれ、物語が多層的になることが今後予感される。

 

Jacob Collier「All I Need (feat. Mahalia)」


Jimmy FallonのThe Tonight ShowにJacob CollierとMahaliaがライブパートに出演し、Jacob Collierの最新アルバム『Djesse Vol. 3』に収録されている「All I Need」をパフォーマンスしていた。

Mahaliaを映す際のカメラの動きがゆったりとしていて、映像に引き込まれる。コーラスパートでJocob Collierの厚みのあるボーカルにMahaliaのボーカルが吸い込まれる瞬間の聴き心地がとってもいい。Malahliaが着用している少し大きめのサイズで柔らかそうな素材でできたターコイズカラーのセットアップも素敵。

 

2021年1月16日(土)

『ワンダヴィジョン』

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『ソウルフル・ワールド』きっかけで入会したDisney+で『ワンダビジョン』の1話と2話を観る。面白い。今のところ8割愉快、2割不穏くらいの塩梅。相変わらずDisney+字幕がいまいちだと感じる。予告動画で使われている字幕(左)のとおりだと嬉しいのに、間に合わせのような字幕(右)の状態がサービス開始時からずっと変わらず続いている。事前情報でエンディングクレジットは見ない方がいいとの情報があったので、避ける。翌日、THE RIVERでメイキング映像についての記事を読もうとしたら、記事の終盤にキャストに関する内容が記載されていたのが視界に入り、瞬時にタブを閉じる。

 

2021年1月17日(日)

入江亜季『北北西に曇と往け』5巻

1年ぶりに発売された入江亜季先生の最新刊をKindleで読む。金曜日の深夜に読み始めたものの、冒頭の清くんパート、前半でメインに描かれる慧さんとリリヤさんの交流に胸がいっぱいになり、読書を再開するのに2日ほど時間がかかる。

入江先生は最後のコマの余韻の持たせ方が本当に上手だと思う。最後の一コマ以降に続く、会話のやりとりを思わず想像してしまう。バーでリリヤさんがチェロを演奏するシーンの表現も巧みだし、紙面でこんなに広大さや開放的な感覚を味わう作品はなかなかないと思う。

後半に描かれる三知嵩さんと慧さんとのパートでは、慧さんによる三知嵩さんの性格を汲み取った計画的な会話のやりとりが印象的だった。終盤描かれるキャラクターごとの個別エピソードにまたもや胸いっぱいになる。

 

2021年1月18日(月)

竹内涼真の撮休』

Netflixでオムニバスドラマ『竹内涼真の撮休』を観る。

#1、竹内涼真さんがスパイスを取り扱うお店に立ち寄り、店主の小池栄子さんとインドカレーを作るエピソード。小池さん演じる店主の人との距離の近さの演じ方が上手だった。煮込み時間の合間を使って、ヨガを二人でするシーンでは、竹内さんがガバッと脇を広げるシーンがあって、視線が吸い寄せられる。

#2、寝ようと思っていた休日に妹が押しかけ、リクエストされたカレーを振る舞おうとスパイスを買いに街へ繰り出すエピソード。妹からSNSの裏アカウントを見つけられてしまい、SNSに投稿していたカレーをリクエストされる。前シリーズの『有村架純の撮休』では、エピソードがそれぞれ完全に独立していたが、今シリーズでは各エピソードでの内容を部分的に引き継ぐような構成になっているかもしれないことを予感させる。今回のゲストは藤野涼子さん。岡田惠和ひよっこ』での豊子の演技が好きで、以来、藤野さんをドラマで見かけては素敵だなあと思っている。