「ICON Of The Week: Ariana Grande『Positions』(2020年11月12日放送『青山テルマのアフタースクールパラダイス』)

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 2020年11月12日にNHK-FMで放送された『青山テルマのアフタースクールパラダイス』のコーナー「ICON Of The Week」部分を書き起こします。12日の放送ではAriana Grandeの最新アルバム『Positions』が紹介されました。

 

青山テルマ:様々な業界で活躍するキーパーソンを毎回1組ピックアップして紹介するICON Of The Week、今日は世界の歌姫、Ariana Grandeを特集したいと思います。

 まずはAriana Grandeについて簡単にご紹介していきましょう。1993年アメリフロリダ州出身の27歳。「ネクスト・マライア」と称賛されるほどの歌唱力で当時20歳でリリースしたデビューアルバム『Yours Truly』が全米No.1。続いてのアルバム二作連続全米No.1となり、グラミー賞にノミネート。2018年のアルバム『Sweetner』は、全米・全英No.1、世界100ヶ国のダウンロードチャートでNo.1。その半年後、自身の全てをさらけ出したというアルバム『thank u, next』では、元恋人と別れること”thank u, nextする”という言葉も生まれましたね。

 あの、けっこうやっぱカラオケ行くと、失恋した人がカラオケ行くと、これを必ず入れるの。「thank u, next!」みたいな、もう叫んで、歌うみたいな、人が多いんですけど。すごくね、あの、失恋するとね、すごく聴きたくなる曲です。

 で、最近はアーティスト活動だけではなく、新世代のリーダーでもあり、フェミニスト、アクティビストとしてですね、日々世の中に対する考えをSNSで発信し続けています。ということでですね、最近はですね、恋人、不動産屋のね、Dalton Gomezさんと付き合っているというね。いきなりSNSで彼が出てきて、あ、彼氏できたんだっていう。私の印象的には、まあアーティストは基本そうだと思うんですけど、恋愛体質というか、常になんか恋してるなーっていうイメージは、Ariana Grandeにはあります。けど、それが悪いことではなく、それをなんかこう、力にして、曲にしていっているのが、彼女の強みかなと思います。Taylor Swiftもそうかな。けっこうこう堂々と付き合ってることを、まあアメリカではね、あまり隠したりしないから、あのこうバンバン出しちゃったりするんですけど、まあそれもなんか、逆になんかいいなって思うんですよね。隠すよりなんかこう普通に、恋してるんだよね、別れたんだよね、っていう。なんかそれぐらいフランクであっていいんじゃないかって思うんですけど。

 先日リリースされたニューアルバム『Positions』に収録されているナンバーにリクエストが届いています。神奈川県あかねさん29歳の方ですね。『Arianaのニューアルバムが出ましたね、テルマさんチェックしましたか?彼女らしいキュートさと強さを感じるアルバムを紹介してほしいです。「34 + 35」をお願いします。』といただきました。

 ということで、この曲をかけたいと思うんですけど。あのーけっこうね、この曲、内容的にちょっと過激というか、ちょっと夜の曲ですね。あのー、フフフ、すごく歌詞もね、いろいろこう読みながら、聴いてたんですけど。けっこう夜めの曲でですね。だけどこの歌詞の中で一つ使える言葉を、単語を見つけたんですけど、最初の二行で、”You might think I'm crazy / The way I've been cravin'”っていう、Cravingという言葉はですね、すごく使う。”I’m craving you.(あなたをすごくほしい)"、とか”I’m craving Oden.”て言うと、(今日必ず絶対おでんが食べたい)、(今絶対的におでんが食べたい)とか。craving、これはですね、普段でも使ったりします。What are you craving? - I’m craving pasta.とか。なんかそういう感じで、今日何食べたい?今日何ほしい?とか、なんかそういうので使えるのでぜひ使ってみてください。それではリクエストにお応えしてかけたいと思います。Ariana Grandeで「34 + 35」。

 Ariana Grandeで「34 + 35」でした。あっ、そういうことね。34たす35ってなんだっけ?そういうことか、アアァ〜、私なんのことだろうって、歳のことかな、いやけど時間のことかな、あれ?って思って、24時間しかないからあれって、思ってそういうことね、ハッハッハッハッハッ、言えない〜。ということで、Ariana Grandeで「34 + 35」でした。この曲について、Arianaはできるかぎりセクシーにしたかったと語る一方で、その内容としてこのアルバムに入れるのが怖かったと話しています。聴いた感じはポップでね、かわいらしい曲ですが、Arianaなりのユーモアを込めたセクシーな曲としてアルバムの中でも個性的な一曲になっています。

 最近なんかArianaこうセクシャルな曲が増えたのかな、まあ前回のアルバム「thank u, next」が入ってるアルバムも、なんかちょっと大人っぽいっていうか、けど、今27でしょ、ちょうどなんかそういう、なんていうんだろうな、曲が書きたくなる年頃なのかねーって、思うんですけど。先ほどの曲も収録されているニューアルバム『Positions』は、前作からおよそ2年ぶり。なんかそんな気はないんだよね。Justin Bieberとかと曲やったりとか、「thank u, next」もそんな前って感じないんですけど、2年前だったらしくて。全米アルバムチャートすでにNo.1ということでですね、日々世の中に対する考えを発信し続けるArianaの若者たちへのメッセージ詰まった作品になっているということでですね。私も2回くらい聴かせていただいたんですけど、すごくね、あのBGMで流れてる感じで、すごくメロウで、大人っぽい印象がありましたね。前回はけっこうポップな曲も多かったんですけど、夜、寝る前に聴きたくなるような、アルバムなんじゃないかなって思ってますね。やっぱ声は素晴らしいなって。あとハモりとか、声の重ね方がやっぱりすごくArianaはすごいなって思うんですけど。すでにシングルとして世界中にヒットしてる「Positions」のミュージックビデオは、Arianaが女性初の大統領という役を演じています。女性の社会的立ち位置やジェンダーについて描かれて、ファンのみならずアメリカのメディアなどこぞって「Ariana大統領の誕生だ」と、「Arianaこそ次の大統領にふさわしい」と話題を呼んでいてですね、あの逆にすごいタイミングだよね。今回、アメリカ選挙でもバイデンが次の大統領に1月からの大統領になって、その副大統領が初の女性。で、アフリカアメリカン、黒人プラスインド系のアジアの血が入っているということで、すごく歴史的なことでみなさんすごくニュースになっているし、そう、カマラ・ハリスですね。そう、初の副大統領、女性副大統領っていう、だから時期的にはね、おもしろいですね、Arianaがこう、女性の大統領って言ってるの。もしかしたらそれを狙って使ったのか、なると思ってそういうPVにしたのかもしれないですし。そんなArianaの「Positions」を1回聴いてですね、その中で聴いた後に使える英語があったら紹介したいと思います。それでは聴いてください。Ariana Grandeで「positions」。


 Ariana Grandeで「positions」でした。この曲もちょっとセクシャルな感じ、と私は捉えちゃったんですけど。使える英語としてはですね、うーんと後半の"This some shit that I usually don't do But for you, I kinda, kinda want to”っていうところなんですけど、kindaっていう、ちょっとスラングなんですけど、これはkind ofを略してkindaっていうのね。で、kind ofをkindaって言うと、すごくネイティブに聞こえます。で、kindaっていうのはうーん、ちょっとみたいな、”I kinda like you.(あなたのことちょっと好きかも)”、とか、"I kinda want to."ってArianaが言ってるんだけど、まあちょっとやってみたいかもって、〇〇をやってみたいかも、とか。来週遊園地行きたい?って言って”Umm... kinda.(まあまあ、まあちょっと)”みたいな、感じで使えるので、kindaっていうとちょっとネイティブ風に聞こえるので使ってみてください。

 さあ、ICON Of The Week、今週はAriana Grandeを特集しています。ニューアルバム『Positions』に収録されている曲を紹介しているんですけど、次の曲はですね、今回のアルバムではThe Weeknd、Doja Cat、Ty Dolla $ignなどね、今本当に注目されているアーティストさんたちがね、アルバムの中に参加されているんですけど、その中で最後はですね、Doja Catがフィーチャリングされている曲をかけたいなって思ってて。その中に歌詞で、まあ結構本当に今回のAriana Grandeのアルバムはすごく夜向きだね。うん。全部ここのNHKではちょっと説明できないものが多いんですけど、あの次の曲の中でもちょっと使える英語を見つけたんですけど、”Now you wanna spoil me”っていうところがね、Doja CatのVerseの中、あ、ちがうかな、これArianaのところかな、”Now you wanna spoil me”って。spoilっていう英語があるんですけど、spoilっていうのは甘やかすっていうことです。you wanna spoil me、Please spoil meとか、私を甘やかしてとか、じゃあ彼氏がうーん誕生日に何もしてくれなくて、なんか友達と話して、"I want him to spoil me.(もっと甘やかしてほしい、私をちょっとプリンセスのように扱ってほしい)"、とか。逆に彼氏がすごい高級なものを買ってきてくれた、"He spoils me so much.(彼は私のことをすごく甘やかしてしまう)"、みたいな。感じで使う。で、もう一つ使い方があって、spoilって、なんかDon't spoil it.とか言うとなんか、ネタバレ?みたいな感じでも使えます。You spoil that.みたいな。そのネタバレしないでみたいな、Don't spoil it.っていうとネタバレしないでとか言わないで、とか、映画のことを言ってて最後に映画の展開を言ってしまった友達に、"You spoil it.(え、ネタバレしちゃったじゃん)”、みたいな、のもあります。あとは、あのこぼすっていうのもあります。あ、それはspillか。それは間違えました、すみません。spillでした。甘やかすか、ネタバレっていう使い方がありますので、使ってみてください。ということでその言葉が入っている最後の曲を聴いてください。Ariana GrandeとDoja Catで「motive」。

 Ariana GrandeとDoja Catで「motive」でした。Icon of the Week、今週はAriana Grandeを特集しました。

 

(書き起こし終わり)

 

 11月12日の放送では、他にも最近青山テルマさんが聴いた楽曲として、Little Mixの「Confetti」、Sam Smithの「Another One」がオンエアされました。

 NHK-FM青山テルマのアフタースクールパラダイス』は毎週木曜16時40分から18時に放送中です。