聞きかじり見かじり読みかじり

 最近書き起こしたことがいくつか溜まったので残します。

 

 6月15日に放送されたTBSラジオ荻上チキ・session-22』特集「日本でも #BlackLivesMatter を掲げる抗議デモ。アフリカにルーツを持つ日本人が今、思うこと」の中で印象に残った発言を書き起こし。

エバデ・ダン愛琳「一番多く来たメッセージがあなたの経験を話す今が一番いい機会じゃない?とか、今こうみんなにあなたの思いを共有することから逃げちゃだめだよ、っていう意見が一番・・・意見っていうか、そうやって友達から言われたことが一番多かったんですね。で、そう聞いたときに、なんだろう、私の今まで人生でしてきた経験、日本で暮らしてきた経験っていうのは、なんだろうなあ、人種差別だとか、差別について一般的にあまり考えてこなくてもよかった人たちが、あ、日本でもこういう問題があるんだとか世界でこういうことが起きてるんだっていうのに気づくための道具じゃないってすごく思って。そうですね、まず自分のメンタルが安定したとき、落ち着いたときじゃないとやっぱ経験を話すっていうのはすごい毎回毎回辛いことなので。あんまり簡単に言わないでってすごく思いました。」 

2020年6月15日TBSラジオ『荻上チキ・session-22』特集「日本でも #BlackLivesMatter を掲げる抗議デモ。アフリカにルーツを持つ日本人が今、思うこと」より)

 

 JFNきゃりーぱみゅぱみゅのなんとかぱんぱんラジオで』できゃりーさんが少し前にTwitterに投稿されていたThe Daysのラップについて話されていたことをを書き起こし。

 きゃりー「私は日高くん(SKY-HI)から『きゃりーちゃんラップとかやってみない?』とか言われて、で、なんかそのときにその最近思ったこととかも上手く伝えられなかったりとかしたから、なんかちょっと歌詞書いてみたいかもみたいな。で、それで、自分で思ったこととかを日高さんとやりとりして、こういう風に思ってる、こういうことを伝えたいってことを伝えて。で、さすがに韻とか踏めないので、そういうとこのアドバイスは日高先生にしていただいて、まあちょっと作ったんですよ。

 で、なんかレコーディングとかも、普通にこう簡単にできたんですけど、レコーディング中にアメちゃんがワンって吠えちゃって。でもそれも上手くちょっと入れ込んでくれたりとか。でも新しい挑戦って結構刺激的だなって思ったし、これ聴いた友達とかからすごいよかったよとか、きゃりーちゃんラップとかも結構いいかもねみたいに言ってもらえたりとかしたので可能性が広がった気がしてすごく楽しかったです。」

ジグザグジギー池田さんから一番おすすめの歌詞を聞かれて)

 きゃりー「えっとね、『一人のLADYだってまだわからない?』っていうところは、なんか『Sex and the City』をイメージして。なんかちょっとそういう外国人みたいな、『Sex and the City』にもキャリーっていう人出てくるから、そういう関連性で考えました。」

2020年6月第3週放送回 JFN『きゃりーぱみゅぱみゅのなんとかぱんぱんラジオ』より)

 

 mabanuaさんのラジオ番組『mabanuaの50号より愛をこめて』の放送でMegan Thee Stallionの「Savage Remix (feat. Beyoncé)」を取り上げていた回を書き起こし。

 mabanua「今日ピックアップするのはこちら。Megan Thee Stallion『Savage Remix (feat. Beyoncé)』ということで。はい、このMegan Thee Stallionですね、もうジワジワときてかなり今有名になっておりますけれども、今回のSavageがRemixバージョンでBeyoncéがfeaturingされているんですけれども、もともとのSavageのオリジナルバージョンというのが、TikTokでこれ流行った曲なんですかね、最近やっぱりTikTokで流行りだしてブレイクする曲っていうが多いですね。これは海外も日本も同じかなということで。(Megan Thee StallionとBeyoncéのプロフィール紹介のため中略)

 このSavageなんですけれども、私は悪い子よということですかね、Savage。Beyoncéがね、途中2分くらいから出てくるんですけど、ちゃんとBeyoncéが出てくるのがね、3分くらいからなんですよ。このBeyoncéを3分まで1回も出さない、まあコーラスでは入ってるけども、ほとんど3分くらいまでは自分でラップをしてるっていうのはですね、これすごい、ええ、Beyoncéの贅沢な使い方だなって思いますけれども。

 ちなみに、サビのリズム、フロウはすごくよくて。まあ韻踏んでるっていうのもあるんですけど、"I'm a savage Classy, bougie, ratchet Sassy, moody, nasty"ということで、この3行のリズムのはまり方がね、すごくくせになって。そこだけ何度も聴きたくなるような感じなんですよ。トラック自体は2コードのすごくシンプルなトラックなので、その分ボーカルとラップでうまく楽曲に抑揚を持たせないといけないわけですよね。やっぱそこらへんがすごく作り方が上手いなあって思いました。あとはこのやっぱ3分過ぎてからのBeyoncé登場したときの貫禄というかね、アタシよ!っていう感じのこのドヤって感じのオーラがすごいので、そこの対比みたいなところも聴いてもらえるとおもしろいかなって思います。では、聴いていただきましょう。Megan Thee Stallion『Savage Remix (feat. Beyoncé)』。」

(2020年6月15日放送 FM Gunma『mabanuaの50号より愛をこめて』より) 

Savageの楽曲については、渡辺志保さんがパーソナリティを務めるラジオ番組でも少し前に解説されておられて、そのときはMeganのBeyoncéに対する憧れの側面についても言及されておられたので、そのことも書き起こしておけばよかったなあと、もどかしく思っています。

 

風呂で読んでいた本を読み終えた。次は村上春樹の短編集を読んでいる。

 友達が「愚痴」を言ってくれることが、私はいつも嬉しい。友達に愚痴を言うような出来事が起きていることが嬉しくない(むしろ心配だ)が、溜め込まずに発散してくれることには感謝する。私は友達の人生のパートナーなわけではない。友達が愚痴っていつ出来事を、実際に行動して一緒に解決できるわけでない場合ばかりだ。会社や家庭のことは、友達が自身や、自分のパートナーと解決していくしかないことなのだ。それがもどかしいけれど、隠れて溜め込んで、体調を崩してしまうような友達を何人か見てきたので、負の感情についても言葉にしてくれることには感謝する。そして、それがいくら汚い感情でも、その汚さ込みで友達の人生を大切にしたいと思っている。

 綺麗なことしか起こらない人生なんてない。人生について本音で話せば話すほど、汚い感情だって出てくる。私の友達が、「ごめんね、愚痴だけど…」と前置きをして話してくれる感情は、私にはいつも美しい。傷つきながら生きているから、傷から膿が出るのだ。その膿を、私はどうしても、汚いとは思えない。友達が懸命に生きている証拠のようにすら思う。

 「汚いから」「聞くと嫌な気分になると思うから」と絶対に愚痴を言わない友達にも、同じように思う。言葉にしてくれなくても、その痛みがそこにあるということを、それを抱えながら生きているということは、知っていたい。膿を抱えて生きる友達をどうすれば言葉で抱きしめられるのだろうと思いながら、何時間も話し続けているのだ。

村田沙耶香『きれいなシワの作り方』より)

 

  6月30日、PUNPEEさんがEP『The Sofakingdom』をリリース。これを記念して当日は一夜限りのYouTube配信『Sofaking Stream』、『夢追人』MV公開などの企画が組まれた。その後、InstagramライブでPUNPEEさんと5lackさんとの対談が配信。配信中、5lackさんが話されていた、再生回数やいいねなどの数値化されたもの一つの絶対的な評価軸として「いいもの」と思ってしまうことや、誰かの情報を頼りにして鵜呑みにし続けることで自分の好きなものへの感性が損なわれてしまうことについて話されていた。そのことを書き起こそうと思ったがライブ配信アーカイブに残っていなかったので書き起こせず。

 5lack「情報でチョイスして、いいって思ったものを好きになっていくといつまで経ってもその自分が何が好きなのか分からないみたいな」

(2020年7月1日配信 PUNPEE × 5lack Instagram LIVE)より

馬鹿なFameが夢に見る君のイメージに疲れないでね

PUNPEE - Wonder Wall (feat. 5lack)より