紐の細いマスク

 5/7、5時半起床。フルグラミロをマグカップに入れたところで、昨夜牛乳を飲み切ってしまったことを思い出す。マグにラップをして冷蔵庫にしまう。代わりにコーヒー、りんご、バナナ、ヨーグルト、抹茶ワッフルを食べる。TVerで昨日の『有吉の壁』を観る。過去の放送と新録を織り交ぜる放送。有吉の壁は再放送だったとしても、もうこれ前見たからいいよとならないので強いと思う。radikoニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(zero)』を聴きながら身支度する。冷蔵庫にちょっと残っていたアイスコーヒー、最近新しく淹れてないのでだいぶ前のものだと思う。カップに移して味見してみると、酸味が本来のものよりも強くなっていた。流しに捨てる。

 職場に持っていく水筒にはアイスコーヒーをよく入れている。あったかいコーヒーを入れるのは、パッキンの劣化が早まる(ような気がする)ので避けている。それと、適度にぬるくなってしまったコーヒーがちょっと苦手。

 こないだドンキに行ったらマスクが売っていた。10枚入りのものを一つ購入する。どこのメーカーが作ったのかよくわからないもので、クリアパックのようなものに10枚まとめてマスクが入っている。値段は700円くらい。この日はそのマスクを装着して出かけた。ゴム部分が普段使っていたものより細い気がする。ゴムの細さと自分の顔の大きさとが相まって、午後から耳の裏がひりひり、じんじんする。ゴム紐の長さや太さが大事なことに気づく。明日からしばらくつけなければならないかと思うと気が重くなる。

 夜、ニラ玉とカレーを作る。こないだ大学の友達とオンライン飲み会をしたときに、友達のたかくんが「ナンプラーには味の素的なうまみも含まれているから、味付けがナンプラーだけでも深みが出ておいしい」と話していた。なるほどなあと感心しながらポリ袋に入れたはんぺんをほぐす。かにかまも加える。

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 カレーは『有吉ぃぃeeeee』で紹介されていたチキンカレー。カットトマトの分量が大さじ4と記載されていたが、紙パックのカットトマトを中途半端に余らした後の使い方がぱっと思い浮かばなかったため、1パック分入れる。この日も動画で紹介されているものよりも少し水分が多めのゆるいカレーになってしまった。煮ているときにカレールーがはねてエプロンが汚れたので洗う。

 日付が変わってリリースになった宇多田ヒカルさんの「Time」を寝床に横になって聴く。心地よい不規則なビートに耳を傾けて繰り返し聴いていたら、お風呂に入るのを忘れて寝落ちしてしまう。

 

 5/8、5時半起床。寝る時につけていたイヤフォンの片割れの行方が分からなくなり、寝床を探る。毛布の中に紛れていた。シャワーを浴びながら、TBSラジオ荻上チキ・session-22』を聴く。朝ごはんにフルグラミロ牛乳、バナナ、コーヒー。弁当に持っていくごはんのストックがなくなっていたので、2合炊飯する。6時半、ラジオ体操をする。今日の弁当にはブロッコリー、ニラ玉、麻婆茄子ピーマン、にんじんしりしりを入れた。ゆで卵も入れようかと思ったが、卵が過多だと思ってやめる。

 仕事中、CORRELL BさんがカバーされたThundercat「Dragonball Durag」が頭の中でずっと流れる。元気が出る。

 仕事終わりに15km走る。

 

 5/9、朝、先日K野さんから貸してもらった『とまれみよ』を読む。民俗学文化人類学的なアプローチで近しい人(本作の対象者は著者の祖父)の生活に寄り添いながらライフヒストリーを伺うというもの。ふとしたときに読み返したくなる作品だと思ったし、自分の身近な人たちと読み合って、本に関すること、本を読んで感じたことを気軽にぽつぽつ話してみたいと思った。

 YouTubekemioさんのカレー調理動画を観る。フライパンを鍋のふた代わりにする大技に笑う。ふた代わりにする手さばきが手馴れていて、珍しいことではなく常習的にしていることなのではないかと想像されて余計に面白い。最近のキラーフレーズ、どないなんだが、思いまさ子、時折やにわに降りてくる女将を摂取して元気をもらう。マウント蝿という話題をサンドイッチするトークスキルもすごいと思う。

 昨日から営業を再開したシネマクレールへ行き、グザヴィエ・ドラン『ジョン・F・ドノヴァンの生と死』を観る。お客さんは10人くらいだった。志村貴子先生の漫画を読んだとき、単純でない家族を描く作品が好きだと思ったが、グザヴィエ・ドランもそういった傾向があるように思う。『たかが世界の終わり』でも居心地の悪い家族・家庭を描いていたが、本作でもその要素が色濃く出ていた。アデル「Hello」のミュージックビデオを手がけたこときっかけか、ドラン作品が好きなアデルからのラブコールあってか、劇中オープニングに「Rolling in the Deep」が使用されていた。楽曲の盛り上がりが最高潮に達するサビのところでジョンを演じるキット・ハリントンの視線が持ち上がる演出に心奪われる。歌詞の内容と本作でのジョンとルポールの関係性とが重なる部分があると感じた。劇場スタッフの方にお礼を言って帰る。帰り道にアデル『21』を聴きながら帰る。パンフレットの表紙は大事が部分的に滲んでいる箇所があった。劇中の1シーンをなぞった意匠に驚いて巻末を確認すると、大島依提亜さんがデザインを手がけておられた。

 夕方、Amazonプライムビデオでピート・ドクター『インサイドヘッド』を観る。ずっと観ようと思っていたのに先延ばししてしまっていた映画。やっと観た。面白かった。ヨロコビとカナシミが司令塔からいなくなった日の夕食の席で、イカリが感情の指揮を執って話すシーン、ライリーの視線の落としながら怒る様子がリアルだった。目を合わせずにぐつぐつと怒りが煮えたぎる様子。

 劇中、ライリーのイマジナリーフレンドでビンボンというキャラクターが登場する。そのとき友人のかつやくんが以前書いていた日記のことを思い出す。

 思い出との向き合い方やその思い出に対する自分の評価みたいなものが不変ではなくて絶えず変わっていく様子を描いた部分にそうだよなあと思ったし、その印象が時間の経過によって好転するときもあれば、反転することだってあるなあと思った。作品化するにあたっては、テーマを簡略化したり分かりやすくしたりしないといけないこともあるけど、分けても分けきれないこともあるということをメッセージとして打ち出していたのもよかった。

 コンビニに行ったらブルボンのチョコあ〜んぱんのあんぱんおじさんが立体的になっていた。こういうのを見ると、きらりんレボリューションデュエル・マスターズ団地ともおのアニメをつい思い出してしまう。

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 風呂で読書をする。村田沙耶香さん『きれいなシワの作り方』がもうそろそろ読み終わりそうなので、今日から藤野可織さん『ドレス』を読み始めた。