一方的な親しみ

◼︎11月22日(日)

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 夜、『ミチコ・靖子・平子の おしゃべりボジョパ』を観る。ボジョレーヌーヴォーを販売しているサントリーによるスポンサー企画。にも関わらず、形式的なコーナーなどがほとんど用意されておらず、御三方が自由闊達に話をされていた。清水ミチコさんが平子さんのエピソードトークにどこか胡散臭さを感じてしまい、話の途中ににやにやしたり吹き出してしまっていた。その茶目っ気が特に可愛かった。それに拗ねて話すのをやめてしまう平子さんのいじらしさも含めて味わい深かった。

 

◼︎11月23日(月)

 職場の人と朝8時からジョギング。普段走っているときの自分の格好を知られたくなくて、普段とは異なるランニングウエアを前日になってから買おうとしてしまったが、なんとか踏みとどまり、普段着ているジャケットと、アンクル丈のジャージを着ていった。普段はアンクル丈のジャージではなくハーパンを履いているが引かれると思ってやめた。3km走って解散。

 この日はTwitterやブログで仲良くしていただいている友達とPodcastの収録。収録に向けて話題を膨らませられるよう、辰巳JUNKさん『アメリカン・セレブリティーズ』と高橋芳朗さん『ディス・イズ・アメリカ』を部分的に読み直す。録音を部分的に編集して、アップする。Podcast収録に付き合ってくれた友達にお礼の手紙を書いて、お菓子を送る。

 Podcastを何度か聴き直すうちに、こういうことが話せたらよかったらなあと思うことがいくつかある。まずは自分の話しぶりについて。僕は自分の考えを話しながらまとめていくきらいがあって、一人の収録であればそれでいいのだけど、友達が参加しているときは友達に話題を振ったり、友達の考えを伺う時間にした方がよりよかったなあと反省する。

 また、それぞれのトピックでさらに話題を膨らませればよかったなあと思うことがいくつかある。リリース時機の話題でDua Lipa「Break My Heart」が例に挙がった際、三浦春馬「Night Diver」についてもあわせて言及できればよかったと反省。嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」について話題に上がった際、その前に話していたテーマであるリミックス楽曲の内容を踏まえて、今年リリースされた「A・RA・SHI:Reborn」について、オリジナルのいい意味でバラエティに富んだ楽曲構成をあえてダンスの軸にまとめている点について言及できたらよかったと反省。友達が楽曲の再生回数の集計方法について触れた際、さらに具体的な例を挙げて話題を展開すればよかったと反省(例えば、JO1「Shine A Light」のように、アルバムリリースまでストリーミングでは音源がリリースされておらず、YouTubeのみに公式ミュージックビデオがアップされている場合、楽曲の再生回数はどのようにカウントしているかなど)、Cher「Woman's World」、MARINA「Man's World」などについて話題に挙がった際に類似するトピックとして、The Chicks『Gaslighter』、Billie Eilish「my future」、Janelle Monáe「Turntables」などを紹介できたらよかったと反省。

 Podcastの収録を通じて、出力することで痛感することができるなあと思う。何を知ってて何を知らないかとか、そういうことを頭の中でぐるぐるさせるうちはなんとなくあれもこれも知ってるような気になるけど、本当に自分の言葉で運用できるものが一体どれくらいあるだろうということをまざまざと知らされる契機になる。もちろんその出力ばかりに気を取られて、思慮が十分でない言葉を安易に発信して誰かを傷つけるようなことはしたくないので、その点は注意が必要なのだけど。自分がまだ大きく間違えてしまいそうなトピックについては、身近な誰かと話をしたり、自分の中で考えを書き出してみたりすることを今後も続けようと思った。

 郵便局で年賀状を買う。今年は20枚。

 先日お風呂上がり、何気なくくるぶしのあたりを掻いたときに足裏がざらついていた。これはなんとかせねばと思い友達に相談したら、無印の軽石がいいと教えてもらう。早速無印で軽石を買って、浴室で試す。軽石はなんとなく痛いイメージがあったけど、ほとんど力を入れずとも余分な角質をするすると刮げた。嬉しかった。

 タイの友達・マイさんからメッセージがある。ヤマトの国際便で送った荷物が届いたとのこと。発送手続きをしたのが先週の火曜日だったので、届くのに1週間もかからなかったのでその早さに少し驚いた。ちなみに送ったのは、CHAI「Donuts Mind If I Do / Plastic Love」の7inchレコードとRex Orange County「Loving Is Easy / Best Friend」のカセット。Rex Orange Countyのカセットは以前タワレコの特典かなにかで付いてきたもので、サプライズで送った。喜んでくれていたのでこちらも嬉しかった。

 

◼︎11月24日(火)

 Switchでポケモン桃鉄もじぴったんもしたいが、なかなかすべきことが片付かずに全然できていない。もどかしい。

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 叔母からもらった里芋とスーパーで買ったボイルいかで煮物を作る。りんごや梨は包丁で皮むきができるけど、芋類の包丁での皮剥きは苦手でピーラーに頼ってしまう。ただ里芋は独特のぬめりによって手が滑って指の皮を持っていかれることがあるため、この日はゴム手袋をして皮むきを行った。比較的ストレスが少なかった。

 日付が変わって、NiziU「Step and a Step」のMVを見る。撮影時期とミイヒさんが体調を崩されたタイミングはいつごろなんだろうかが気になる。ミイヒさんの直接登場させなくても、その存在を感じさせるような代わりの演出もできたのかなと感じた。

 JO1のアルバム『The Star』を聴く。デビューシングル以降レコーティングに関わられておられる方たちに思うことなのだけど、JO1メンバーの成長途中のボーカルをもっと信じてほしいと思う。デビューシングルや1枚目のアルバムでしか聴けない成長過程の声色には、そのときにしか表現できない魅力がうんと詰まっている。それを尊重してほしい。個人的にかっちりチューニングされたボーカルじゃなくて、それぞれの個性が光るボーカルが聴きたい。

 

◼︎11月25日(水)

 AmazonからKANさん『23歳』が届く。アルバム表題曲「23歳」と「メモトキレナガール」が特に気に入った。「23歳」は5枚目のアルバム『野球選手が夢だった。』(1990年)に収録されている「青春国道202」の系譜を感じ、オートチューンで収録された「メモトキレナガール」は、15枚目のアルバム『カンチガイもハナハダしい私の人生』(2010年)「REGIKOSTAR~レジ子スターの刺激~」と連なるものを感じた。アルバムを聴きながら図書館に行き、延滞してしまっていた本を返却する。

 寝る前にkemioさんの本『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』の文庫版を読む。

 

◼︎11月26日(木)

 帰宅してからなんとなく買いものに行きたいような、でも買いたいものは実はないような、たぶん行っても何も買わずに帰るような、どうしようかな、といった気持ちになって慌てる。こういうとき『glee』のシュー先生のパートナー・テリのことを思い出す。

 寝る前にTVerで『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』を観る。主演を務める山口紗弥加さんの悲哀のこもったコメディタッチのモノローグが抜群におもしろい。ところどころ演出がフィービー・ウォーラー=ブリッジ『Fleabag』に似ているところがあるように感じる。

 TVer近藤麻理恵さんがゲストの『徹子の部屋』を観る。どうやらパートナーである川原卓巳さんが著書を出版されるようで、その宣伝だった。

  

◼︎11月27日(金)

 仕事終わりにシネマクレールへ。早く仕事が終われば、クリス・バトラー『ミッシング・リンク』とジョナ・ヒル『mid90s』を続けて観ようと思っていたが、帰り際に確認事項があって少し残業したため、『mid90s』だけ観る。

 『WAVES』でもサポートアクトとして出演していた主人公の兄・イアンを演じるルーカス・ヘッジズの役柄や佇まいが好きだった。弟に手を出してしまうことについて、突発的な衝動のようなものとその後に襲う激しい自責とが混濁した表情や感情表現の演技が巧みだと感じた。主人公スティービーを演じるサニー・スリッチも、序盤の屈託のない表情から、物語が進むにつれて徐々にとげとげしい表情に移ろいゆく様も感じられた。時代設定が90年代ということもあってか、Nワードの取り扱いや蔑称として扱われるゲイという言葉も少し以前の価値観として描かれているように感じた。

 

◼︎11月28日(土)

 お昼からK野さんと待ち合わせしてカラオケへ。K野さんと知り合って2年くらい経つが、一緒にカラオケに行くのは初めて。

 誰かとカラオケに行くときは一人でカラオケに行くときのように、ただ自分が歌いたい曲をもっぱら歌うんじゃなくて、自分の歌いたい曲を前提にして、それが相手も好きそうな曲かどうかとか、相手が歌った曲に関連する楽曲を続けて歌うことに楽しみがある。カラオケのそういうコミュニケーションが好きだけど、お互いのことを少しは理解していないとなかなか難しい。

 歌謡曲を入れれば歌謡曲で続き、アイドルソングが入れればアイドルソングで対抗、アニメソングを入れればアニメソングで応酬するといったやりとりが続く。僕が途中で青山テルマさんの「Onigiri」を歌った際は、K野さんがそれに続くかたちで同じくテルマさんの「世界の中心~We are the world~」を歌われた。思わず高揚した。同時に、その素晴らしい選曲に悔しさも感じた。負けじとkemioさんの「どこまでいっても渋谷は日本の東京」で対抗する。

 一時解散して、うちに再度集合し、ナンを作る。K野さんのお母様からK野さん宅に定期的に届く仕送り、通称mamazonの中に無印のナンミックスと無印のカレーが入っていたらしく、それを使ってナンを作ろうということになった。ナンを作る行程自体はそれほど多くはなかったが、ボウルや生地を伸ばすための作業スペースが必要になるので、一人暮らしの自炊には向かないし面倒という話になった。ナンは美味しかった。

 

◼︎11月29日(日) 

 3時半起床。昨夜はK野さんの帰宅後。23時くらいに寝落ちしてしまった。K野さんがうちに来たときはベッドに座ってもらってる。そのため、事前に布団などの寝具をクローゼットにしまうのだけど、昨日はその布団を戻すのが面倒でベッドに横になったまま寝落ちしてしまった。

 コーヒーを淹れて、昨日届いた小沼さんとみのるさんの著書を読む。ここ1、2年の間にある一つのSNSだけでなく、色んな媒体で折り重なるようにつながっている方が以前よりも増えてきて、そのことが恥ずかしいけれどすごく嬉しい。その人たちにば自分の普段の生活で関わるの知り合いの方たちよりも自分のことを知ってもらっているように勝手に思っているし、一方的な親しみをこれも勝手に感じている。

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