【雑記】自分のためのラブソング

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 10/3、すっかり秋めいている。上司が役回りをしている会議の準備をした帰り道にどんぐりを見かける。クヌギだろうか。見入ってしまう。こっそり携帯で写真を撮る。撮った写真を見返そうとしたときに、職場の知り合いの方が近づいてくるのが視界の隅に入る。振り返ってどんぐりがかわいくてついと言うのももろもろ恥ずかしくて、自分のデスクがある建物へ一目散で向かう。

 夜にスーパーへ立ち寄る。アイスのコーナーでふと見かけたヨーロピアンシュガー、プレミアム版が販売されている。なんとなくクレミアのシルエットを志向しているように思えた。帰宅して夜にあったかい玄米茶をハリオの急須に淹れて飲む。奥歯の銀歯の根元が染みる感じがする。

 

 10/4、仕事終わりにレイトショーで真利子哲也『宮本から君へ』を観る。あまり入り込めなかった。役者の人たちそれぞれの熱のこもった演技を見つめる。自分の感情はずっとスクリーンには近づかないまま。作品と一定の距離を保ちながら最後まで観た。その中でも小野花梨さんの演技が自然で素敵だった。小野花梨さんの演技は『鈴木先生』で好きになって、『おじいちゃん、死んじゃったって。』『SUNNY~強い気持ち強い愛~』で大好きになった。

 

 10/5、7時半に起床。いつか観たままになっていたテレビ朝日『激レアさんを連れてきた。』の続きを観る。この日、職場の先輩を誘って午後からトッド・フィリップス『ジョーカー』を観に行く。職場の人と映画に行くのは初めて。僕はこの先輩がゲイであると一方的に知っている。

 冒頭子供たちにボコられたときに胸から出てた液体はなんだったんだろう。多分どこかの描写を見逃している。経済的に貧困層が搾取されているのに、夜のトーク番組で笑いまで搾取されてしまうあの寄る辺なさ。テレビを見つめるあの怒りと悲しみとやりきれなさが滲んだ表情にこちらもやるせない気持ちになった。ヒロ・ムライ『アトランタ』に出演していたザジ・ビーツとブライアン・タイリー・ヘンリーも出演していた。二人の演技も大好き。

 今日は映画を2本観る予定を立てていた。職場の先輩と別れて、MOVIX倉敷で今泉力哉アイネクライネナハトムジーク』を観る。伊坂幸太郎さん原作の本作は、仙台が舞台の映画。ロケ地にもなっていた。懐かしい景観はもちろん、仙台市が協賛についているからか、織田家の冷蔵庫の側面には仙台市が打ち出している「WAKE UP!」のリーフレットがあった。食器棚の上にあった白石温麺も見逃さなかった。ストーリーはちょっと一つ一つの物語が大きいわりに物語の描き方はややダイナミック。今泉監督の細やかな視点が活かされていないように感じた。三浦春馬さんがリビングで過ごす寂しげな長回しのシーンは抜群によかった。

 家に帰って、図書館から借りた田中兆子『私のことならほっといて』を読む。

 私の暮らす東京は、人も建物も密度が高く、視線はすぐに障害物にぶつかる。他人を見つめるよりちらと盗み見するのが習いで、何よりも、手元にある画面を見るほうが大事なのだ。だから私たちの視線はどんどんやせ細り、その人間の視線をおぎなうようにカメラの視線が増殖している。

(田中兆子『私のことならほっといて』より)

 TVerテレビ東京『あちこちオードリー』を観る。佐久間宣行さんがプロデューサーを務める10月から始まったオードリーのレギュラー番組。春日さんが大将、そのお店の常連として若林さんが配置されている。そのお店にやってきたゲスト複数人とオードリーが話すトーク番組がベース。ゲストを必ずしも関連性の高い人たちにしないあたりに、オードリーとの組み合わせによって、番組の企画や演出から外れた部分で起こる展開に期待していることがちょっと伺える。

 それとゲストと春日さんは対峙させるような配置で、ゲストと若林さんが同じカウンターで横並びっていうのもオードリーを起用したトーク番組のあり方として、よく考えられていると思う。春日さんと若林さんがもしも二人ともカウンターにいて、そこでのトーク番組だったら、さあゲストの皆さん面白いこと話してください、みたいなメッセージというか、そういうものが滲んでしまうような。ちょっと話しにくい雰囲気が醸し出されそうになりかねない部分を和らげているように思う。

 番組途中には、おもに若手中心の芸人さんが近隣のお店からテイクアウトした料理を振る舞う。グルメ要素も加えている。オードリーとゲストとのトーク番組という形態を軸に、このタイミングだけ若手芸人が一時的に司会者側に回り、ゲストとオードリーに話題を振るという形態も取っている。ここは『誰でも波乱爆笑』でバイきんぐ小峠さんやアルコ&ピース平子さんが務めているような役割を、若手芸人に挑戦させてみるという制作側の意図も感じられる。

 今回のゲストだった滝沢カレンさんの言葉を書き起こし。

 滝沢「クセっていうか、前からの嫌なことなんですけど、なんだろう、女の子でも男でもどっちでもいいんですけど、たとえば初めましてで会ったのに人の名前を1回で覚えるって考えられなくて。なんだろう、たとえば何人もの人でご飯行ったとして、分かんなくなるじゃないですか、名前を。それなのに『え、じゃあカレンちゃんさ』って言われたときに『何でこの人覚えちゃったんだろう?』って思って。ぞくっとしちゃうんですよ。すごい考えてんじゃんとか、なんだろう、何考えてんだろうって。」

(2019年10月5日放送テレビ東京『あちこちオードリー』より)

 LINEをあえて「メール」と言い換えたりする言い回しは何なんだろう。そんなとこでかっこつけんなよ。

 夜なんとなく寂しい気持ちになって実家から持って帰った祖父の日記を読む。祖父に会いたくなる。

 

10/6、だらだらした休日だった。MUJI LABOの革靴を久し振りに履く。足の甲の部分のゴム部分にカビが生えていたので、ふきんで拭く。靴擦れする。厚手の靴下を履かないとこの靴はちょっと大きくて靴擦れするのをすっかり忘れていた。

 テレビ東京『ゴットタン』を観る。マジギライ1/5アルコ&ピース平子さんの回。アルピー酒井さんだけが出演しているSBSラジオ『チョコレートナナナナイト!』についてひとりさんが触れ、「のし上がったね~」と褒めていた。いい表現。

 夕方、図書館に寄って本を借りる。エッセイばかり。

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 夕方スーパーで豆腐を買う。豆腐のコーナーに大豆プリンが陳列されていた。さとの雪食品の「感豆富 大豆のプリン」。徳島県鳴門市に本社がある豆腐を専門に扱うお店らしい。大豆プリンは高かったので買わなかった。商品の当て字文化について考える。電気ポットの優湯生、台車の台静快。

 

 10/7、仕事終わりにK野さんから連絡がある。うちで一緒に晩ごはんを食べる。海苔の佃煮を職場でもらったらしく、おすそ分けしてもらう。この日の晩御飯は、レンチンごはん、即席みそ汁、五目豆煮物、かぼちゃの煮物、きのこ海苔、ひじき煮。ささやか晩ごはん。この日、K野さんは池田動物園に行ったらしく、その話をしてくれた。そのあと、TVerバカリズムさんが脚本を手がけている『生田家の朝2019秋』を数話分一緒に観た。こういう一気見のときの休憩タイムってけっこう親しくならないと切り出せない。普段は難しいけど、なんとなくお互い察知できてきつつあるような気がしている。今日も特に会話があったわけではないけれど、3話分くらい観たあたりで、じゃあそろそろっていう雰囲気になった。

 この日、「夜半の独歩」というプレイリストを作る。秋はプレイリストを作りたくなる。

 

 

 10/8、朝、起きてタイの友達に落ち込んだ時に聴きたくなる曲があったら教えてほしいと尋ねると、岩井俊二リリィ・シュシュのすべて』でSalyuさんがLily Chou-Chou名義で歌っている「グライド」を教えてもらう。お昼休みにお礼のメッセージを送る。仕事からの帰り道、聴きながら帰る。

 仕事終わり帰宅。ラジオ体操と筋トレをして走る。最近は長い距離を走るのではなく、5~10kmくらいをより速いペースで走ることを意識している。今日は1km4分20秒くらいのペースで走れた。1kmくらい走るとそれまでは足の動きが横にぶれていたのが、だんだん進行方向に集中するようになる感覚がここ2、3回くらいのランニングで起こっている。そのゾーンに入ると、走りが安定して俄然楽しくなる。上半身も反りすぎず、猫背すぎず、上半身の軸も安定しているあの感じ。

 TBSテレビ『人生最高レストラン』の木梨さんの回を観る。島崎和歌子さんの相づちの仕方や話し方がIKKOさんに似ているように感じる。木梨さんの言葉を書き起こす。

 木梨「でも紅生姜の威力って、まあ吉野家さんが大好きで、まずスタンバイを、まずその、開けた蓋に紅生姜をまず全部一つにする。まあそうですね、12袋くらい。で、そこから、こう、紅生姜をこうどさっと乗せたときに、こう、うわうめえって、MAXのとき、肉邪魔だよって。あ、つまり俺はこの紅生姜とだしとライスが好きなんだみたいな。ああ肉も、おう、そうだね、みたいな。(中略)まあ、最高なのはそのへんじゃないかな。人生最高の、紅生姜と辛子かな。醤油かな。」

(2019年10月5日放送『人生最高レストラン』より)

 そうえいば、今週から「あすけん」をダウンロードして始めてみた。主に食べたものと体重を記録している。夜に今日の摂取栄養素グラフを見てあすけん先生のアドバイスを読む。普段タンパク質を意識して摂るようにしているけど、それでもタンパク質不足と言われる。ビタミンも不足していると言われることがある。それでこないだは夜スーパーで極早生みかんを一つ買ってしまった。ついでにサンつがるも一玉買ってしまう。二日目くらいからあすけん先生の言われることを意識しすぎると、食べ過ぎてしまうことに気づく。先生のおっしゃることはもっともだが、鵜呑みしすぎず、普段食べているものを継続して食べることにする。

 

 10/9、スピッツの楽曲がストリーミング配信される。ストリーミングに乗り出さないだろうと思われたアーティストがこれまでの作品のストリーミング配信を開始すると嬉しい反面、困ることもある。

 それは自分のライブラリにある取り込んだ楽曲との競合が起こってしまうこと。些細なよう面倒くさいときがある。こちらとしては、プレイリストにストリーミング音源の方を追加して他の人が聴けるようにしたはずなのに、データ上の処理としては、ライブラリにあるCDで取り込んだ楽曲をプレイリストに追加していたり。そういうことがあるとCDで取り込んでいた楽曲をデータ上から削除して、Apple Musicにある楽曲を追加するという方法をとったりしていた。最近はそういうのにもちょっとずつ慣れてきた。

 例えば、星野源さんがストリーミングサービスに乗り出したときは、これまでの取り込んだアルバムやEPのタイトルの後ろに[Album]や[EP]と加えて、これまでのCDの楽曲を残して、ストリーミングとの区別がアプリ側でできるようにしている。

 お昼休み、メールを開く。レコチョクからのメールマガジンが来ている。最後にガラケーを使っていた高校3年生以降はレコチョクから楽曲を買っていないと思う。浪人生になってiPhoneに買い換える。それ以降もなんとなくレコチョクからのメールマガジンの解除ができずにいる。その当時好きになって、My アーティストというのに登録したMayer Hawthroeneの新譜情報を今でもときどきメールしてくれる。でも、その新譜情報が全然新譜じゃない。今日はMayer Hawthrone『Where Does This Door Go』の配信開始をお知らせしてくれていた。2013年の3枚目のアルバム。大学一年生の頃の登下校を思い出す。このアルバムの中の「Back Seat Lover」は今でも大切な曲。

 誰かのための作品ももちろん好きだけど自分のために作りましたという作品が好きだ。10/7(月)放送TBSラジオ『アフター6junction』では、19時台のライブコーナーに出演した向井太一さんが先日リリースした3枚目のアルバム『Savage』について、自分のために作ったアルバムだと話していた。今日読んだ是枝裕和『歩くような速さで』では『歩いても歩いても』について、「母の死への後悔という全くもってプライベートな感情で作った作品」と記述されていた。

 僕は主人公が弱点を克服して家族を守り、世界を救うといった話が好きではない。むしろそんなヒーローが存在しない等身大の人間だけが暮らす薄汚れた世界が、ふと美しく見える瞬間を描きたい。その為に必要なのは歯を食いしばることではなく、つい他者を求めてしまう弱さなのではないか。欠点は欠点ではない。可能性なのだ。そう考えると世界は不完全なまま、不完全であるからこそ豊かだと、そう思えてくるはずだ。

是枝裕和『歩くような速さで』より)

 ニッポン放送星野源オールナイトニッポン』を聴く。今週はスペシャルウィークでゲストに藤井隆さんを迎えカラオケパーティをしていた。フェアリーズの曲を激しく歌い上げる藤井隆さんのプロ意識に笑う。この番組では作家やADが箱番組を持っている。そのことが話題に挙がると藤井隆さんもそれに乗じて「TAKASHI FUJIIのBOX TIME」がやりたいと言っていた。

 丈の長さが苦手だったズボンが流行が一周回ってしっくりくるようになる。MUJI LABOのズボン。

 夜、スーパー銭湯へ行く。サウナの中のテレビでは高畑充希さんが主演を務める日本テレビ『同期のサクラ』の第1話を放送していた。淡々とした高畑充希さんの演技は思わず見入ってしまう。ドラマにおける方言を用いる際の話し言葉と書き言葉に違いがちょっと気になる。サクラの祖父からのFAXには方言と使った文章が送られてきていた。手紙の文章は共通語で、それを読み上げるナレーションは方言というのが個人的にはしっくりくる。だけど、あまりそういうのは見かけない。方言で手紙を書くというのは、ドラマにおける分かりやすさの強調であるが、リアリティの追求ではないと思う。

 星野源さんがどうやって今年の紅白に出るのかということをちょっと前に考えていた。『Same Thing』のリリース発表まで、ドームツアー以降新曲の発表がなくて、音楽番組への出演もほとんどなかった。どうやって今年は出演するのだろうと想像していた。『POP VIRUS』のリリースが昨年末だったのと、ツアーは今年だったのとで、リリース自体はないけれど「Pop Virus」で出演するかとも思ったが、タイアップなしのアルバム曲で紅白に出るのは出演者の選出の公平性の観点から若干逸脱しているような気がする。8月末にストリーミング配信がされ、本人が運用するInstagram開設、ニューヨーク上海台北などを回るワールドツアーの発表などがあるが、新曲の発表はない。そうなるとありえるのは秋ドラマの主題歌?と考え、8月末に秋ドラマのラインナップが発表されたあたりで日テレ水曜22時台『同期のサクラ』に高畑充希さんが主演されることを知る。日テレの同枠で同じく遊川和彦さんが脚本を務めた『過保護のカホコ』の際、主題歌を務めていたこともあってもしや、と思う。公式HPを調べると、主題歌情報が出ていなかったのでこれはまさかと思う。でも、放送日が近づく中それでもなかなかアナウンスがない。これは月曜か火曜の朝に公式で突然発表があって、火曜のオールナイトニッポンでそのことについて話し、音源はその日のオールナイトニッポンであえてかけず、水曜の第1話のオンエアで初めて流れるのでぜひお聴きください、みたいな流れになるところまで一人で勝手に想像していた。

 結局、ドラマ第1話のエンディングには、森山直太朗さんの「さくら」が流れていた。新録の「さくら(二〇一九)」ということらしい。架空の星野源さんの活動と、実際の活動を重ねてその違いを楽しむところまで来ている。10/14リリース『Same Thing』の発表、10/10『DOME TOUR POP VIRUS』のNetflix全世界配信、10/14NHK総合『おげんさんといっしょ』の第三弾発表と怒涛の勢いで活動している。結局紅白に出演するのか、出演するとしたら何の楽曲を披露するのか、もしかしたら星野源名義の出演はなしでおげんさん枠で出演するのか、とかそういうことを最近は考えている。

 日付が変わって、是枝裕和監督『真実』の座席予約をする。土曜日、朝の回。

 スーパー銭湯からの帰り道、スーパーでこんにゃくとごぼうを買う。家にれんこんと鶏もも肉と人参があったので、筑前煮を作る。調理の最中、Netflixテラスハウス』の今週分を観る。松任谷由実さんの「Hello, my friend」をハナレグミがカバーした楽曲がBGMに流れる。好きだった人のことを思い出す。今日は是枝裕和さんのエッセイを読んだりしたので、その人と一緒に観た是枝裕和海よりもまだ深く』のことも思い出す。この作品の主題歌「深呼吸」もハナレグミの楽曲。好きだった人に会いたくなって悲しくなる。ずっと引っ張られてばかりでいやになる。

 

 10/10、7時に起床。昨日は結局3時半くらいに寝たので眠い。仕事中、間食でピュレグミのマスカット味を食べる。次こそは噛まずに舐め切ろうと意気込んでも口に放り込んだ瞬間に一噛み、二噛みしてしまう。ピュレグミは酸っぱいパウダーを舐めきったあとのグミの食感というか、舐め心地が、人の舌に似ていると勝手に思っている。ピュレグミを食べているとふいにいやらしい気持ちになってしまう。やめたい。

 がびーん、がーんと職場の人が口にしているのを耳にする。その人がその言葉を使うようになった影響のもとはどこだろう。語源はどこにあるんだろう。

 顔に目立つにきびが3つくらいある。こういうときに自分が意識してしていることを書き残す。にきびを執拗に手で確認しない(結局つついてつぶしちゃうこともあるので)。夜更かししすぎずしっかり寝る。脂質・ビタミンを意識してとる。枕を洗う。顔を洗う、ボディシートで顔を拭くなど、顔の油分を定期的にリセットする。

 

 10/11、いつの頃からかわからないが、ラブソングの主体と客体をどちらも自分だと捉えられるようになってから、ラブソングを聴くのがとっても好きになった。こういう視座を与えてくれた大きな一つにはAriana Grandeがいると思う。

 お昼、弁当の栗ご飯と筑前煮、ひじき煮を給湯室のレンジで温める。女性に家事を押し付けるなという風向きがある一方で、弁当を男性が作ってくれば弁当男子という謎の居心地の悪い呼称で呼ばれてしまう。難しいとなあと思う。

  普段職場に水筒を二つ持って出勤している。一つの水筒にはアイスコーヒー、もう一つにはお茶が入っている。お昼ごはんのときだけお茶を飲む。それと夕方にアイスコーヒーがなくなったとき。肌寒くなってきたので、あったかいコーヒーに切り替えようか迷っているが、ホットコーヒーは時間が経つと、独特の雑味が出た味のコーヒーが苦手。アイスコーヒーを継続しようかどうしようか迷って結局お茶が入った水筒一つだけを持っていく今日のこの頃。

 家に帰るとき、向かいの部屋のベランダで男性のお尻がちらっと見える。その男性は僕の人影に気付くとすぐに家の中に入り、ベランダの窓を閉め、カーテンも素早く閉めた。向かいの家の方はご夫婦で住まわれていると思う。男性が洗濯物を干されてるところにはしばしば遭遇することがあった。夏場は半裸で干されているところに出くわすこともこともあって、どきっとした。なぜだか知らないが今日は上はタンクトップを着ておられて、なぜか下だけ裸だった。

 家でささっとご飯を食べて、K野さん宅へ遊びに行く。この前晩ごはんを一緒に食べたとき、今度は木皿泉『すいか』を観る会をしようと約束を立てていた。家にお邪魔する前にドンキでお菓子を買う。たくさん買っても飲み会に参加するよりずっと安い。サッカー台マイバッグにお菓子を詰めていたら、後ろを通り過ぎたカップルが「イオンめっけー」「イオン行こー」と肩を組んでイオンモールへ向かい歩いていった。ドンキで瞬間的に聞こえる会話が好きだ。

 ドンキで買ったお菓子を食べながら『すいか』を4話分観る。ドラマ中、大きなことがほとんど起こらない。寝ている人は無理して起こさない態度が素敵だ。ともさかりえの演技が好きだなと改めて思う。

 K野さん宅の帰り道、自分が作った「夜半の独歩」と「Autumn Nights」を聴きながら帰る。台風が接近しているので、風の勢いが強くなっているのを感じる。プレイリストには少し寂しい曲が多い。みんながみんな幸せであれたらいいのはそれは間違いなくそうなんだけど、苦しいときに紡ぎだされた気持ちや言葉やメロディーは美しいなと思う。