【雑記】抽斗のなかの海

 日記をさぼっていたので、色々思い出しながら書く。

 

 8/31、文具店へ。フリクションのシリーズの新製品としてシナジーチップを搭載したボールペンが店頭に並んでいる。ペン先が細いものでも、インク切れせずになめらかな書き心地が味わえるというもの。ボールペン業界は、ユニのジェットストリームのあの書き心地や人気の高さをライバルや目標の一つに入れつつ、それぞれの持ち味をさらに高める施策に取り組んでいるように思う。今回のパイロットが販売するフリクションシナジーチップもそうだし、ゼブラのサラサが数年前にサラサドライとして速乾性を重視した商品を売り出したのも、自分の強みと市場の大きなトレンドとの双方を視野に入れて商品開発を行っているからなのかなとか勝手に想像する。僕は今は家でぺんてるのエナージェルインフリーとゼブラのアクロボールをよく使っている。

 文具の試し書きはあまり呼び方が一つに定まっていないよう。試筆品、テスター、試し書きとそれぞれのメーカーや商品で異なるテプラが貼られていた。

 本屋さんに寄って『Them magazine』を立ち読みする。 モードやストリートを取り扱ったハイブランドの雑誌を読むのが楽しい。

 イオンシネマで、クエンティン・タランティーノOnce Upon a Time In Hollywood』を観る。二人が乗る車の車高から見える景色の画角が印象的だった。ヒッピー文化の独特の自由さと退廃的な感じと緊張感とが新鮮だった。ブラッド・ピットがかっこよかった。『アド・アストラ』も観に行こうと思う。

 家に帰り、靴箱にずっと入れいてたMUJI LABOのスニーカーをコインランドリーで洗濯する。泥汚れは落ちたが、赤カビが目立つ。今度ハイターにかけるか、捨てることにする。

 

 9/1、一日の大半を家でだらだらして過ごしてしまう。夕方、マクドナルドに立ち寄り朝吹真理子『抽斗のなかの海』を読む。

 長靴、雨合羽、傘、トレンチコート、最近はカラフルで可愛く機能性の高いものが多いけれど、そうした雨具にさしたる関心はない。コンビニや薬局で買う五百円のビニール傘、あの膜っぽさに惹かれている。布製の傘になると、世界と私との境界がしっかりするのにくらべて、ビニール傘は、とうめいな膜に包まれながらも世界にひらかれているという、あの、あいまいな距離が私は好きだ。(朝吹真理子『抽斗のなかの海』より)

 

 9/2、朝歯磨きをして出かける前に粒ガムを口に放り込む。右下の歯にガムが引っかかる。

 ふと思い出したこと。ちょっと前のミスドカードってすぐに有効期限が切れて、気づいたらポイントカードのデザインが変わったりして、すっごいせっかちだった。

 おいしいごまドレッシングを探している。特にめぼしいものがないときは、キューピーの深煎りごまドレッシングを買う。違うのにも挑戦しようかなと思うときは、スーパーのプライベードブランドのごまドレを買う。キューピーより安くて量も多いけど、たいてい想像通りの味がする。こないだスーパーに立ち寄った日がたまたまドレッシングが2点以上購入で割引の日で、そのときにフンドーキンの花椒香るピリ辛金ごまドレッシングとキューピーノンオイル香りのごまという二種類を買った。どちらもこれまで買ったことがないものだったが、どちらも美味しかった。

 家に帰るとポストにAmazonから和山やま『夢中さ、きみに。』が届いていたので読む。

 

 9/3、今週末から大相撲9月場所が始まる。自分の中で相撲への関心を高めようと、Amazonで『令和元年度 大相撲力士名鑑【改訂版】』を注文する。大相撲力士名鑑は少し前まで、年一の出版であったが、相撲人気の高まりと、半年も経つと幕内、十両、幕下の番付が大きく動くことから年二回の出版になった。サイズも違って、初場所に販売されるものは手帳サイズ、9月場所にあわせて発売されるものはB5サイズで販売され、写真も初場所版に比べ多め。

 昨日、出かけるときに持っていったはずのモバイルバッテリーとUSBケーブルが入ったポーチを紛失する。思い当たるところを探すも見つからない。落ち込む。

 

 9/4ニッポン放送星野源オールナイトニッポン』を聴く。830日にこれまでの楽曲をストリーミング配信にしたことについて、番組の後半に話していた。星野源オフィシャルサイトや主要な音楽ニュースを扱うメディアでも、このニュースを取り扱うときにサブスク解禁という言葉をあえて選ばないような意識的な姿勢を感じた。この日の星野源さんの話し方は、ストリーミングとサブスクと使い分けにまだ慣れていないような感じだった。日常的にはサブスクって言葉を使っているけど、ここではストリーミングって統一して話そうっていうような話しぶりだった。サブスk、まで言って、ストリーミングと言い直すような場面が何度かあった。

 

 9/5Red Hearseのアルバムを繰り返し聴いている。これからUSツアーが始まるのでそのプロモーションもあってか、昨日放送のJames Cordenがホストを務める『The Late Late Show』に出演し、「Everybody Wants You」を披露していた。


Red Hearse: Everybody Wants You

 Jack Antonoffはこの曲がアルバムリリースに先駆けて先行配信されたとき、夜に散歩へ出かけて聴いてみて、とつぶやいていた。これまであまり歌詞を追わずにさらっと聴いていたので、てっきり自己肯定の歌かと思っていた。誰もが君(聴き手)を求めている、必要としているよ、という歌かと思っていたけど、歌詞を読んで、悲しい歌だと知って落ち込んだ。それでもなぜか繰り返し聴いてしまう。

 

 9/6、職場の隣の人が現在唯一連載を追っかけている漫画が『進撃の巨人』だと言っていた。僕は『進撃の巨人』をこれまで原作、アニメ、映画のどれにもしっかり触れたことがない。そろそろ終わりそうなんよと言っていたので、これをきっかけに読んでみますと話す。

  夜、サウナへ行く。水風呂に浸かった後に外気浴をしてぼーっとする時間が好きだ。今日はそのときに、いまだにずっと好きなアニソンについて考えた。そのときにぱっと思いついたのは、柊つかさ寝・逃・げでリセット!」。落ち込んだときに今でもたまに聴いている。

 その当時の京アニはキャラソンを出せばばんばん売れる時代。ハルヒらき☆すたけいおん!OPEDはもちろん、キャラソンを手堅く売っていたように思う。

 中学3年生のときにAmazonで『らき☆すた キャラクターソング Vol.013 日下部みさお』を買ったのを思い出す。主要キャラクターのキャラソンが一通り出切ったあとの出涸らし的な扱いだったのか、生産の過程でチェックが漏れていたようで、ディスク盤のプリントに「Kusakabe Misao」と記載すべきところを「Kasukabe Misao」とプリントされていたのを思い出す。

 らき☆すたへの想像が続く。島本須美さんが声優を務めた泉かなた「幸せ願う彼方から」って名曲だったよな~と思い出す。クラムボンがカバーアルバムでその楽曲をカバーしていた。それを思い出したのと同時に、好きだった人がその曲を昔iPhoneで流してくれたことを思い出してしまう。当惑する。カバーアルバムってことは知っていたと思うけど、らき☆すたの楽曲だったって知ってたのだろうか。音楽をiPhoneのスピーカーで流すことがしばしばあったが、彼が調整する音量が好きだった。大きすぎない、その音楽をもっと聴こうと耳をそばだてたくなるような、そんなちょうどいいボリュームだった。帰り道、iTunesで「寝・逃・げでリセット!」を購入。聴きながら帰る。帰宅して、歯を磨き、寝逃げでリセット。

 

 9/7AbemaTV『チャンスの時間』の「しくじり先生」のパロディ企画でアルコ&ピースの平子さんが講師として登壇した「しまくり先生」の回を観る。印象的な言葉を書き起こす。

f:id:muda-muda:20190914130552j:plain

 平子「僕はセックスをしたいと思った時にセックスをするっていうのは、あまりいいことではないかなと思うんですよね、流れとしては。理由はですね、セックスがしたいって思った時にっていう考え方そのものが、のちにセックスをしたくないっていうところに直結する可能性があると思うんですね。背中合わせなんですよね、セックスをしたいっていうのと、したくないっていう感情って。」

 平子「じゃあ、僕はどういう時にセックスをしているのか。(中略)触れたい、話がしたい、ぎゅっとしたい、その延長上にたまたまセックスがある。みなさんに覚えていただきたいのは、セックスっていうのはあくまでも結果論であるべきなんですよ。僕の場合、嫁に触れたいな、もっと近くに座りたいな、いっぱい話をしたいな、もっと知り合いたいな、ギュッてしたいな、その延長上にあくまで延長上に、結果的に3回入っただけ。(中略)俺、イチャイチャが本番だと思ってんのよ。挿入って、俺、後戯だと思ってる。」(201994日放送『チャンスの時間』より)

f:id:muda-muda:20190914130557j:plain

 セックスレス解消の秘訣として「大好き」と言おうと提案したことに対して、千鳥の大悟さんから(「大好き」ではなく)「好き」じゃだめなのかと質問されて。

 平子「大好きってすごく恥ずかしいワードなの。ちょっと外しがちなワードなの。だからこそ大事なのよ。恥ずかしさって、その人に対する感情、感覚的なものだから、恥ずかしいなって思うことってすごく大切な感覚なのよ。」(201994日放送『チャンスの時間』より)

  

 なんとなくしんどいときにiPhoneのボイスメモに録音をしている。これは大学生の頃から自分のために続けている。最近はSoundCloudにちょっとずつその音源をアップしている。誰かの寂しさや悲しさを解消したり、埋めることはできない。けれど、そこに寄り添ったり、どうにもこうにもしんどいね、どうしたらいいんだろうね、と一緒に悩んだりすることは、ほんの少しだけどできると思う。そういうものになればいいな、と思っている。

 夜、ニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら走る。途中で見かけた交通標語にじーんとする。

f:id:muda-muda:20190914130723j:plain
 中学のときに陸上部で長距離を走っていたので、実家で夜走りに出かけることがしばしばあった。走りに出かける際に両親にそのことを伝えると、母から気をつけないよ、というのと、安全たすき持った?と口すっぱく言われたことを思い出して、泣きそうになる。

 

9/8スタバで本を読む。トイレに行くたくなる。パソコンをしまったりもろもろするのが面倒で、席を立つのが面倒くさくてなかなか踏ん切りがつかず立てない。

 夜、閉店間際のツタヤに滑り込んで、『進撃の巨人』の1・2巻をレンタルする。

 

9/9、お昼、弁当を食べながらGoogleでニュースを見ていると、『進撃の巨人』が連載10周年記念、最終回目前ということで、電子書籍で最新刊までほぼ無料で一挙配信というニュースを見かける。すぐに隣の人に昨日マンガを借りた話と一挙配信のニュースを伝えると笑っていた。

 今日のTBSラジオ『ジェーンスー 生活は踊る』の相談は踊るの質問とその回答が面白かった。失恋のカロリーメイト

 先週はちょっと涼しくなってきたと感じていたのに今週はまた夏が戻ってきたみたい。この感じ、別れ際の立ち話で際限がなくなった時の気まずさに似てる。

 

9/10、実家から梨が届く。夜にお礼の電話を入れる。母は寝ていたので、父とちょっと話す。母がてっきり送ったのかと思ったら、父が送ってくれたそう。職場の人によかったら分けたりして食べてと言われたけど、父からの贈り物ということが嬉しかったので分けないことに決めた。

 ラジオ体操、筋トレをして5km走る。そのあと、郵便局に行って、新しいイオンのクレジットカードを受け取る。普段、映画はイオンシネマで観ることが多い。イオンカードの中にはク映画を1000円で観ることができるクレジットカードがあって、それに切り替えることにした。寝る前に梨を3玉食べる。

 夜、AbemaTVしくじり先生の本編のあとにある「宮下草薙ワイプ芸挑戦」のコーナーを観る。

f:id:muda-muda:20190914131144j:plain

 若林さんが回し、アルコ&ピースと宮下草薙が乗っかる図が愛おしい。その後、Appleの発表を見ながら寝落ち。

 

 9/11、仕事終わりに家に帰って部屋の掃除をしていたら1年前に日記をちょっとだけつけていたノートが出てくる。このノートは日記を書いたり、絵を描いたり、何かを観た聴いた感想を書いたりしていた。目的が多岐に渡ってしまったため、途中から何も書かなくなってしまって放置してしまっていた。自分が書いた日記を読み返す。

 2018521日。日記をつけることを始めてみる。ほぼ日手帳はもはやタスクをメモするノートと化してしまって、仕事用の手帳も覚えることをメモするのでいっぱいいっぱい。

 祖父が日記をつけていたように、気負いせず続ける。今の目標は何だろうとふと考えるときが最近よくある。ぱっと思いつくのは親孝行。ボーナスで高性能のオーブンレンジを贈りたい。それと友達と細く長く付き合うこと。暑中見舞いを送ってみたい。お中元やお歳暮のお付き合いというのにも憧れる。研究室と大学の友達には必ず送るとかしてみたい。中高の大事な友達にも贈りたい。

 朝の起床がだんだんルーズになっている。二度寝したり、携帯をだらだら見たりして、気づけば740分。髭を剃って、着替えて、髪を整えて、忘れ物がないかチェックして(最後の最後にチェックするのは、ベルト、お弁当、ハンカチの3点)、8時過ぎに家を出ている。8時には遅くとも出発できるよう、着替えをもう少し早く取りかかれるように心がけたい。

 シュレッダーをもう少しこまめに行かないと引き出しの中の紙がパンパンになってしまう。シュレッダーのある場所が遠くて、そこに行くまでにいろんな人の目につくのではないかとあれこれ考えるのはやめよう。そういうところに自分の中の変えられない部分があるように思う。(2018521日の日記より)

 

 9/12、朝、仕事に出かける直前にクローゼットのインナーを畳んだ山の中から紛失していたモバイルバッテリーを見つける。ほっとする。当時のことを改めて振り返るとたぶん出かける直前に、荷物の準備と並行して、洗濯物を取り込んでいたので、ごっちゃになってしまったいたのだと思う。とにかく見つかってよかった。

 19時過ぎまで残業。家に帰ると、エアコンをつけていないのに部屋が蒸し蒸ししていなくて涼しい。ありがたい。ラジオ体操と筋トレを家でして、それから5kmくらい走る。そのあと英語の勉強を1時間くらいして、スーパー銭湯へ。仕事が終わる時間帯によって、スーパー銭湯でだらだらできる時間も短くなる。この日は1時間くらいで切り上げた。

 

 帰り道に、仕事中何かぽっと考えたことがあったなあと思い出そうとする。そういえば今日は携帯の画面を隣の人に見せるときがあって、そのときにふと目に入ったらしい携帯の壁紙についてログハウスみたいなのに将来的に住みたいのといじられた。今は木の継ぎ目みたいなのを壁紙にしている。なんとなく。だけど、デジタルなものを身につけといて、なんでそこだけ自然意識してんだよ、とふと自分でも思ったことがそういえばあった。スマホケースも一時期、木製のものにしていたけど、高かったのと、さっきの考え方に以前もなったことがあって、今はシリコンケースに入れている。でもだ。Windowsだって丘の風景とかを壁紙にしているし、MacだってOSのアップデートの度、カリフォルニア州の風景を壁紙にしているじゃないか、木の継ぎ目で何が悪い、と落ち込んだ気持ちから開き直ることにした。

 

 9/13、今日は仕事がなかなか片付かなくて、20時半くらいまで残業。18時半くらいから帰りたいと思い始め、19時半くらいからはそこに乗っかる空腹感。

 レイトショーで予約していた三谷幸喜『記憶にございません!』になんとか間に合って観る。最近まで中井貴一さんの演技をあまり意識して見たことがなくて、2018テレビ東京の新春スペシャルで主演を務められた『娘の結婚』の演技を見て好きになった。今回も、記憶をなくしたあとの声色はその雰囲気があって、和んだ。強力な脇役として配置された小池栄子さん、木村佳乃さんの怪力演技が炸裂していて、痛快だった。小池栄子さんが下唇を上の歯で軽く噛むシーンや、劇中で髪の結い方が何度も細やかに変化していたのが印象的だった。

 帰り道、駅前で松田聖子さんのクリスマスディナーショーの広告を見かける。料金は50000円。

 セブンに立ち寄る。でん六のポリッピーチョコとオハヨーの焼スイーツ とろ~りプラリネショコラを買う。オハヨーの焼スイーツは、職場のプリン好きの方から最近美味しかったなめらか系プリンとして紹介してもらったもの。チョコソースの味わいにアーモンドの香ばしい味わいが乗っかっていて美味しかった。週明けに給湯室でお会いしたら報告する予定。

 

9/14645分起床。朝起きて顔そりと鼻毛切り。シャワーを浴びる。 

 昨日リリースされた楽曲を寝床でゆっくり聴く。Rex Orange Countyの「10/10」、イギリス英語のcanの発音が好き。冒頭の音源を Twitterで聴いたとき、I had to say good-bye my oldest friendsかと思っていた。歌詞を見たらI had a think about my oldest friendsだった。

 

最後に最近ツタヤでレンタルしたものをメモ。

koi-wazuraiKing & Prince、『ファンファーレ!』Hey!Say!JUMP、『進撃の巨人(1)諌山創、『進撃の巨人(2)諌山創、『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』(2)タナカカツキ、『メタモルフォーゼの縁側』(3)鶴谷香央理、『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 31 Pretty Liar』、『+』女王蜂、『THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 17 Nothing but You』、『宇宙の記憶』坂本真綾、『天気の子』RADWIMPS、『呪術廻戦』(1)芥見下々、『チェンソーマン』(2)藤本タツキ、『個人差あり〼』(2)日暮キノコ