【雑記】POP VIRUS

 2/6水曜日。お昼休みに携帯を見ると、朝の10時ごろに実家からの着信履歴があった。平日の午前中に電話がかかってくることなんてなかなかないので、胸がざわざわして折り返し電話するのがためらわれた。意を決して掛け直すと母が電話に出た。何の電話だったのかを尋ねると、なんてことはない、「週末の星野源のライブはどうだった?」という話題だった。ほっと胸を撫で下ろした。

 働き始めてから母にCDを時折プレゼントしている。最初は父の日の贈りもののタイミングにかこつけて宇多田ヒカルさんの『初恋』を郵送し、秋に宇多田ヒカルさんの鳥取でのライブに母と一緒に行くことが決まって『Fantôme』を、12月に星野源さんの『POP VIRUS』を贈った。どれも仕事の行き帰りに車で聴いてくれているらしくて嬉しい。先月帰省したときに『POP VIRUS』の話題をきっかけに、今度源さんのライブに行くという話をしていたのと、2/5深夜放送「星野源オールナイトニッポン」で京セラドームでのライブの話をしていたのをたまたま早起きして聴いていたらしく様子を聞こうと思ったらしい。

 星野源さんのライブは自分でもよくわからないが、演奏が始まって3曲目くらいまでずっとすんすんと泣いていた。全体を通してこれまでの星野源さんと今回のアルバムで表現したいことが連綿と続いているような構成で、緊張と弛緩の緩急も絶妙な塩梅だった。ライブツアーに参加している演者の方達もみんな楽しそうだった。色々感じたことはあったけれど母にはよかったよとだけ伝えた。

 電話をもらった水曜日は私もたまたま朝4時半くらいに起床していて、弁当の準備をしながらradikoのタイムフリーで「星野源オールナイトニッポン」を聴いていたので、当日ゲスト出演された大泉洋さんがうんこで遅刻した話をお昼休みに母とできて嬉しかった。ライブとラジオの話を一通りしたあと、祖母に電話を代わってもらい少しだけ話した。

 こないだ帰省したときに一緒に選びに行った眼鏡を使ってくれているらしい。眼鏡選びに行ったときに一番驚いたのは、僕よりも祖母の方がずっと視力がよかったことである。視力検査でランドルト環の向きをずばずばと当てる祖母の姿はあまりに頼もしく、思わず笑ってしまった。店員の方にも相談した結果、老眼鏡ではなく拡大鏡があれば足りるということになり、拡大鏡を贈った。ダイニングテーブルの横にある応接机に祖母専用の眼鏡置きを母が設置してくれ、新聞などを読む際に使っているとのことだった。こないだ帰省したときはそんなかっこいい拡大鏡装着祖母と一緒に写真を撮り損ねたので、今月末帰省した際にはツーショットを撮ってもらうのが今月の目標だ。