【雑記】汗拭きシートと自意識

 先日、オードリー若林さんの新刊『ナナメの夕暮れ』を読んだ。前回のエッセイとあわせてこれからもずっと自分の指針になる本だと思った。自意識にとらわれてスタバでグランデが頼めないという話を久しぶりに読んで自分も最近似たようなことがあるとふと思い出した。

 それは膨れ上がった自意識が邪魔をして、職場で汗拭きシートが使えないこと。普段、職場へは歩きか、もしくはレンタサイクルを使って通勤している。電車や車で通勤される他の職員の方と比べると職場のかなり近くに住んでいると思うが、それでもこの時期は職場に着く頃には汗をかく。午後になると顔が次第にてかりだす。午後に一度はトイレへ行くけれど、ひょっとしたら顔を洗うついでに用を足しているのかもしれない。リュックには汗拭きシートが入っているけれど、デスクで清涼感のある香りがする汗拭きシートを出すことと、汗拭きシートを使っているところを見られることになんとなく抵抗がある。トイレに行く際にポケットに汗拭きシートを忍ばせばいいのかもしれないが、そのこっそり仕込む瞬間を見られるのもなんとなく気恥ずかしくなかなか実行に移せない。

 結局、上司や隣の職員の方がが会議などで席を外しているときや、電話応対をされているときなどにこっそりささっとデスクで汗拭きシートを取り出し、てかっているであろう箇所を必要最低限拭き取り足元のゴミ箱に急いで捨てる。職場のメール相手なんかよりずっと本当にいつもお世話になっております。適度な清潔感を保つための過度な自意識が本当に鬱陶しい秋の訪れ。